夢にまで見た

恋人、友人

恋人、友人 

恋人、友人

「ハッ」 


 夢かぁ、なんだ夢か。 

 ウハウハ高校生活を夢にまで見てしまった。 

 いつも通り、朝起きて水を飲み、トイレに向かい、パンを食う。今日のように余裕がある日は、コーヒを淹れて飲む。そして最後に歯磨き。 


 服は制服。学ランだ。 電車に乗って、定期を利用し、ピッとかざす。あとは通勤ラッシュに巻き込まれ流れるように集団に身を任せ階段を登る。その毎日。同じ行動に飽き、次は人に注目し出して、最後に時間を少しずらして小説を読むことにした。 

それからというものお気に入りの小説を何回も何回も読んでいる。この小説は不思議と何回でも読める。どんでん返しのミステリーだ。何回も読んでは騙される。面白い。


 駅からは少し歩くのでそこで学校という憂鬱な場所に行く前のテンション上げとして、その時々の流行りの乗れる曲を聴いている。大体二曲分で学校に着く。

「うわ、今会いたくねぇ奴が昇降口におる。」 

 少し早めの登校なため、人が少なく隠れながらの移動が困難であった。そう、白波がいたのだった。入るとは言ったものの、すぐ活動があるのだろうか。ワクワクもあるけど結局詳しいことは聞いていないため少し怖い。正面から行くしかあるまい。


「おーっす」

「よう城ヶ崎!」

「誰か待ってるのか?」

「お前だよ」

「俺か、何のようだ」

「昨日の部活の件だ。詳しい話をしようと思ってな」


 俺たちは学校の中に入り自分たちの教室には行かずに二階の空き教室に向かい戸を開けた。

「おっはよ〜」

「ん、おはよう」

「おはようっ!」 

 黒髪ロングのSっけのあるきつい目と黒髪ツイン元気がそこにはいた(ど偏見)。「紹介しよう、この二人が部活のメンバーだ。」

「紹介しようじゃなくて、この四人で何をするのか、活動内容を教えてくれ」

「そうだった。いやー言うタイミングが無かったから、ごめんな」


「名前知らなくていいの?自己紹介から始めましょ」 

うわー言いそう。まぁほんとに言ってるんですけどね。

「俺の名は城ヶ崎だ。」

「私の名前はジンだ。」 

ジンか

「いやいや神でしょ」

「オメェもう一回言ってみろぉ」  


 仲がよろしいことで、神が突っ込んだ後わしゃわしゃとじゃれあってる(取っ組み合いの喧嘩)。

「軽いデモンストレーションなものだよ。こいつにかみって言うとジンと呼べとマジギレするぞって教えたんだよ」

「ふん、どうだか」

「城ヶ崎、こいつには気をつけた方がいいぞ」

「多分普通にしてれば被害は受けなさそうなんだがな」


 ははーん、俺わかった。わかっちゃった。こいつ神さんのことが好きなんだな。

 ナレーション 

  城ヶ崎よ、それは勘違いだ。

「私の名前は赤月です。よろしくね」

 と言うことは俺の彼女候補は赤月さんか。

「よろしく」

「よーっしということで、部活の名前と活動内容を発表する。その名はランデ部だ!」


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