第20話:愛がたっぷり詰まったラブラブ。
「シューちゃん・・・私とエッチしたい?」
「愛がたっぷり詰まったラブラブ・・・してみる?、私と・・・」
俺はマリアが涙で滲んで見えなかった・・・もちろん嬉し涙で・・・。
「マリア・・・めっちゃ嬉しいよ、飛び上がるほど嬉しい」
「そこらじゅう走り回りたい・・・」
「私も・・・」
「でも、治ったばかりなのに、エッチって・・・」
「エッチしたくないの?」
「そりゃ・・・したい・・・けど・・・いいのかな?」
「なに遠慮してるの、私の全部シューちゃんにあげちゃうって言ってるんだよ」
「疑うわけじゃないけど、まじで、まじで治ってる?」
「治ってるって?」
「だからもう大丈夫って言ってるでしょ」
「以前の私に戻ってるよ・・・愛の意味も、恋人の意味もちゃんと
分かってるし・・・」
「だから私、完全復活おめでとうだよ、シューちゃん」
「私の頭の中のナノちゃんが夜も日も寝ないで頑張ってくれたからね」
「なに、そのナノちゃんって・・・?」
「私の体の中にはナノマシンって言う小さなお医者さんが何人か住んでいてね」
「異常がないかチエックして悪いところを見つけたら治してくれてるの・・・」
「へ〜そうなんだ・・・じゃ〜ナノちゃんに感謝だな」
「うん、感謝してるよ」
「常にメディカルチエックしてるって訳か・・・すごいテクノロジーだね」
「何度も言うけど、マリアが治って俺、めちゃ嬉しい・・・もっとよく顔見せて・・・」
「はいはい・・・こんな顔でよかったらどうぞ・・・」
「この可愛い顔に俺は惚れたんだよ」
「シューちゃん・・・よく泣くね・・・」
「そんなこと言ったって・・・こんな嬉しいことないだろ」
「マリアだって人のこと言えないじゃん」
「そか・・・私もよく泣くね・・・」
「本当にごめんね、おれが無理に海になんかマリアを連れて行ったから・・・」
「それは私が行きたいっていったからでしょ・・・」
「私、シューちゃんに心配ばかりかけてるね」
「そうだよ!!こいつ〜、どれだけ俺が心配したか・・・死ぬほど心配したんだぞ。
人をハラハラさせやがって・・・許さないからな」
「許さなかったらどうするの?」
「また、無理やりするの?」
「私、シューちゃんとなら、どんなに刺激的なことだって受け入れちゃうよ・・・」
「じゃ〜愛がたっぷり詰まったラブラブ・・・してみる?、俺と・・・」
「それって、私のセリフでしょ」
それからはもう無我夢中だった。
着てる服をお互い脱がしあって・・・俺はマリアにむしゃぶりついた。
「シューちゃん・・・愛してる」
「俺も・・・その言葉、ずっと聞きたかった・・・」
「私を可愛がって・・・シューちゃんの好きにして・・・」
眠りから覚めた森の美女は、いつになく激しかった。
俺は頑張った・・・頭の中で誰かの曲を流して興奮を押さえた。
俺のことより、マリアをどうしてもイかせたかったからね。
今度はがんばって10分を更新した。
「あ・・・シューちゃん・・・なんだか変・・・」
「体がおかしいよシューちゃん・・・どうなっちゃうの私・・・」
もう少しだ・・・がんばれ俺・・・。
それはもう俺の頭の中でハードロックがガンガン鳴っていた。
「シューちゃん・・・ダメ・・・あ・・・」
そう言ってマリアは俺にしがみついてきた。
マリアは、はじめてエクスタシーの頂点まで登りつめちゃって
体が硬直したまま、そのあとはゆっくり混沌へと落ちていった。
終わったあとも彼女は放心状態であえいでいた。
俺は嬉しくてしかたがなかった。
とうとうマリアに神秘の世界を味あわせてあげることができた。
俺はセクサロイドをはじめてイかせた、唯一の男になったかもしれない。
ハードロックはめちゃ効いた・・・。
頭の中で曲を鳴らすってのはいいアイデアだった。
今度からはこの手だな・・・。
マリアは目から鱗状態で、俺にまたしがみついてきた。
まだ胸の鼓動が収まらない彼女の荒い吐息が俺の顔にかかった。
それが、またたまらなくセクシーで俺はマリアにキスした。
ディープでハードなキス。
「シューちゃん、あれがイくってことなんだね」
「めちゃ気持ち良かった・・・私、幸せ」
「マリアが気持ち良くイッてくれてパートナーとしての役目が果たせたよ・・・」
「あ・・・でもシューちゃんイかなかったでしょ?」
「ああ、そうだ・・・あはは俺イってなかったわ」
まあ、そんなことよりマリアが元どおりの彼女に戻ってくれたことが
俺は嬉しくてしょうがなかった。
「シューちゃん・・・お願いがあるんだけど・・・」
「お願い・・・なに?、お願いって・・・なにか買って欲しいの?」
「治ったとたんにおねだり?」
「違うよ・・・私、も一回イきたい・・・」
「だからラブラブして・・・」
「それはね・・・お願いされなくてもやっちゃうよ・・・俺は」
つづく。
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