第7話
ガタン
外から聞こえた大きな物音で私は目を覚ました
「よかった、」
隣であの子がすやすや寝ていた
「寝顔かわいい、」
「ん」
「あ、起こしちゃった?」
ふるふる って首を横に振ってくれた
「ねぇ、ごはん食べよっか」
こく
「よし!買いに行こう」
パジャマの上にパーカーを着て帽子を被って
マスクして、
「やっぱ大きいね」
マスクもパーカーも全部サイズが大きい
「手繋ぐよ」
離れられたり後ろから誰かに連れてかれたり
したら大変だから ぎゅっ て手握って
いつ買ったのかもわからない
それに、相手も居ないのに
なぜかあったお互いの手首に着ける手錠みたいな
ブレスレットみたいなの。鍵もついてて離れない
完璧
コンビニまで歩いてる途中に色々お話した
「何歳なの?」
「、、17さい」
「え、若」
「好きな食べ物ある?」
「ない、」
「お家怖い?」
こく
「お姉さんは?」
ふるふる
可愛すぎる
なんて事を話してたらコンビニにすぐ着いた
「んーなんか食べたいのある?」
ふるふる
細いからとりあえず肉つけてあげたいし
いっぱい食べさせてあげたい
けど、お金はない
持ってきたのはたったの500円だけ
「おにぎりと、水とカップラーメンあとお酒」
計算してみたら493円
セーフ!!
「お願いします」
店員さんにお金を払っていたその時
あの男の声がした
私の手を握る女の子の力が強くなった
もし見つかったら、、私は震えが止まらなかった
「ごめんなさい、ちょっと待っててもらえますか」
「あ、はい」
「おいで」
女の子の手を引いて急いでトイレに駆け込んだ。
「大丈夫」
今にも泣き出しそうな女の子を男が居なくなるまで
背中をさすって ぎゅっ て抱きしめた
「もう大丈夫かな、」
トイレから出ると男は居なかった
よかった、
「ごめんなさい会計お願いします」
レジに戻ってお金を払って買ったものを持って
かけ足で女の子と家に戻った
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