第5話 猫の魔法!蘇ろ!

今日は彼女が猫になった二日目だ。

突然に目の前に現れてきた幽霊みたいな猫から彼女についての情報を手に入れた。

この世で起こったこととは思われないほど不思議だったけど、彼女の状況にピッタリあった。

幽霊の猫の話からすると、今急いだのはその死んでる魔法師に施された呪文を解除ということなんだ。

しかし、どうやって解除できるのか見当がまだ付いていない。

すると、おずおずと聞いてみる。

[その呪文が効く前になんとかしなきゃ。だが、どこから始まるの?そんなことは初耳にしたから、急にそう言われて困るよね。]

幽霊の猫はそれを聞くとちらっと元の位置から消えた!

後ろから誰かに叩かれる感じがした。振り返って見ると、幽霊の猫の変な微笑みにびっくりした。

[何これ?フラッシュ?]

幽霊の猫は前爪を上げて手のひらを翻すと、周囲から点々とした小さな光のボールがこっちへ飛びかかって来た。

[カッ!]

無数な光のボールが一点に集まり、そして肉眼では見えるほど膨大し始める。

[よし!爆ぜろ!]

まるで命令に従う兵士みたいにその一瞬に周りへ余計なエネルギーを放つ!

弾き飛ばされると思うけど、奇跡的なことに、無事に前のまま立ってる。

[あれ?どうして?それほど強い力なのに。。。]

疑問を抱く自分はもう一度体が傷ついたかどうか確かめたけど、無事だった。

[ハハハ!さすが人間だね。可愛いんじゃない。そういう魔法を発動したいだろう!思いが簡単に見抜かれちゃったね。]

そう言われて顔がからりと焼けた。恥ずかしい!

[まあー人間だから知ってなくても理解できる。しかし今から魔法を習得しないとなんにもならないとちゃんと覚えておけ!魔法使いになれ!]

力を込めてその光のボールと一緒に襲いかかってきた手のひら!

胸に当たった!その神秘な力が体内に入った!

それと同時に、身体の血液循環が速くなるのも開始!その力が体の中で暴れている!

[うわー!]

首が誰に掴まれたかのように痛んでる。呼吸不能になりそう!まさかここで終わるか?

[終わりだ!カッーツ!]

沸いた水みたいにその力が爆発した。

[ふー死なせるところだった。すごいね。それほど激烈な震動に堪えられるなんて。そう考えると、聖なる猫の一族ならではの力を受け継ぐ資格があるはず!]

痛感ない?!確かにさっきは死にたいほど痛かったが、今痛みを少しも感じられない。

疑問に満ちた表情を見て幽霊の猫は話を切り出す。

[おめでとう!試練に合格した。今魔法の受容体として自由に魔法が使えるようになってる!だが、一定の程度の訓練を受けなければろくに魔法を釈放できない場合もあるから、それを重視してくれ。さて、猫の魔法使いとして負う責任や姫様についてのことをもっと詳しく知らせてやろう!よく聞け!]

[はい!]

今の状況が判断できないから、とりあえず指示に従って行動したほうがいいと思う。早く彼女を呪文から救い出すためもある。

すると、人生の新たな一歩を踏み出した!

舞、待ってよ!


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