第3話 秘密がバレにならないように

まだ生きている。

平日と比べて何の変化も起こらなかった様子だ

だが、荒れた呼吸から判断すれば、彼女は今極虚弱な状態だという情報も手に入れる

手を伸ばして彼女の額に触って見ると、[熱い!]と叫んで手を控えて後ろヘ一歩退いた。

熱が出ているようだ。やばい、早く抱え上げて家で休ませないと!

速い動きで女を自分の背中に載せて、部屋ヘ走って彼女を軽く柔らかいベッドに置く。

温度計で体温を測ると、まるで焼けそうなほど38℃に達したと知った

今心配するだけでは何にもならないから、まず学校にいって彼女の代わりに欠勤届けを提出した。ついでに解熱剤もいっぱい買った。今の生活がそれほど余裕ではなくても、苦しい羽目になったから、お金に気を遣うなんて情けないだろう!できるだけ彼氏としての責任を取って皆に見せよう!

平日はケチだけど、今はお金が惜しい気持ち全然なくなちゃった。彼女が早く熱が下がれるように!

彼女に解熱剤を飲ませたあと、僕もベッドに横たわって彼女の顔を見つめ始める。

熱が出ているせいでまるで太陽のような赤い顔をしていて寝付いてる様子の彼女だ。

静寂に包まれた部屋や心配してたまらない僕だ。

あくびが出た。この時期はずっと不思議なことが連発したから、体も心も疲れ切った状態だった。いったい何かがあったの?何かいい策ある?あるはずだなー

突然、彼女の体には何か変化が起こった。体がどこかから現れてきた光のボールに包まれた。そして毛も生え始めた。それと同時に体も小さくなる。臀から一本の尾も出た。耳の形も三角に変えた!

嘘だろう!猫に化けてる!

手を伸ばしてその光のボールに触ってみると、すぐに神秘な力に反発された。怪我しなかったけど、誰だって中へ入れない結界みたいなのだ。

恐ろしいよ!今目の前に起こったこと!まさか僕もその未知な力支配されて彼女と同じ猫に変えさせられるのか!早く逃げないと!

いや、そのまま彼女を捨てる自分が最悪だ。今はそれを怖がるところじゃない!

頭に来た僕は手元の棒を取り上げて全力を尽くしてその結界を攻撃し始める

[あっ]

棒ごとに体が弾き飛ばされて地面に倒れ込んだ。

[まだまだね!]

もう一度立ち上がってその結界に向かう!

[もう黄昏なんだね、早いなー時間の経ち]

背の後ろからの声!

足を止めて振り返ると、空を漂う猫の姿が目に入った。

適切に言えば、猫の様子は半分ぐらいだけが

残りは幽霊みたいなんだ

[見えただろう、さすがお姫様が愛してる侍衛なんだね。さあ--少し時間をください、説明してあげるから]

愕然としてまだ我に返っていないうちに、その変なゴースト猫が話を切り出した。

[ようこそ、猫の世界へ]




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