第20話

 普段の通学や移動の際に。

 地図と衛星データが役立った。

 大学の講義の間やテストの時間に。

 辞書データや計算データが役立った。

 御主人様の役に立つ事が私の存在意義で喜びと知る。


 遊園地のデータを求められる。

 あの女と2人でデートに行くための。

 予算と時間と距離から最適な場所を探す。

 衣装のコーディネートとチケットの手配をする。

 あの女と会う度に御主人様の脈拍と体温に異常を感知する。


 人間の感情を学ぶ。

 これは恋愛感情である。

 異性に接近し興奮状態で脈拍が上昇。

 特に病気ではないため問題は無いと理解する。

 人間の性的接触は興味深いため録画保存しておく。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る