第34話 甘い生活
雄一郎の車は東京のマンション駐車場でとまった。
雄一郎が海斗の手を引きエレベーターに乗る。
海斗はここにきてモジモジしていた。何度も何度も手を繋いだりしてきたはずなのに、恋人となったいま、繋いできた手にも照れてしまう。みてる雄一郎まで恥ずかしくなりそうだった。
雄一郎の家の前につく
「開けるよ?」
「なんだよ、勿体ぶるみたいに。早く早く!」
「開けます」
雄一郎が家の鍵をあけ、ドアを開く。
大きな玄関とびらをあけると右側に小物を飾るスペースがあるのだが、そこには俺と雄一郎の写真がたくさん飾られていた。2人の写真もあれば、ひとりひとりのもある。
「これどうしたの?おれの写真どしたの?」
「えっと……集めてた。
この22年間に、落合さんからもらったものがたくさんあって、ずっとアルバムにいれてたんだ。それを飾ってみた。ここはお前と俺の家だと思って」
「ふーん、本当に俺がここに帰ってくるのを待ってたんだね」
何度も頷きながら俺は家の中に入る。
リビングへとつながる扉を開けるとキッチンとの境になってる棚には木で作られた
『YUICHIRO & KAITO』
という大きな飾りが、並べられていた。
「これは?」
「休みに作りに行った」
「雄一郎さんが作ったの?」
「あぁ。」
ソファも1人掛けのが2つと、3人掛けソファが1つに買い揃えてある。クッションも、雄一郎の好きな黒とおれの好きな赤で並べてある。
マグカップもカップル用が飾られている。
おれは頷きながら、雄一郎の寝室の扉を開ける。
ベッドは前もダブルベッドだったが、さらに大きなキングサイズになっていて、こちらも赤と黒の配色されている綺麗なものが用意されている。ここにもたくさんの二人の写真が飾られていた。
ふとサイドテーブルの引き出しが気になり開けようとしたら
「そこはちょっと……」
雄一郎が海斗の腕をとり止めてきた。
「なんだよ、怪しいな!隠し事か?」
「別にそんなんじゃないけど、恥ずかしくて……」
「手を離して!」
雄一郎は嫌そうな顔をしながら手を離す。海斗は引き出しを開ける。
!!!!!
大きなジェルと大量のコンドームが入っている。
「何この量!どしたの」
「お前といつそうなっても良いようにと……」
「どんだけ楽しみにしてたんだよ」
ジェルを見るとふたが既にあいていて、少し減っている。
「使った?これ、明らかに使用済みだよね?」
「………」
「使ったの?誰と使ったんだよ!」
海斗は雄一郎の胸ぐらを掴む
「誤解だ!一人でするのに使った。その……お前とするのに、お前の中はどんな感じで……ぬるぬるなのかと想像して……俺の手につけてシゴいてた。
他の人とかじゃないよ!断じて!ていうかお前が出て行ってから誰1人他人はこの家に入れてないから」
「へーー…。どんな風に?みせてよ」
そう言っておれは雄一郎の胸元を押し、ベッドへ座らせた。
「見せてって……そんなん、見せられるわけないだろ」
「とか言いながら、あまり拒否をしているように感じられないよ。
ほら、みせてよ、どんなふうにいつもしてたの?」
「か……海斗……えっと……」
「ほーら」
ジェルを手渡した。
雄一郎はモジモジしながらベルトを外し下着を一気に下ろした。既にアソコはギンギンになっている。
「すごい……」
海斗は想像以上に立派な肉棒に誘われるように自然と顔を埋めていく。
「あぁ…っ、あぁ…っ、カイト……そんなことしなくてもいいんだよ……」
雄一郎の声が漏れ始めた。
「したいの、俺が舐めたいの。すごい、大きい」
海斗は最初はゆっくりと、徐々にスピードを上げて口でしごいてやる。玉袋もじゅるじゅると音を立てて吸い上げてやる。
「うぁ……うぁ……か……かい…… かいと……あぁ……あぁ……かいと……」
自分の吸い上げで悶える雄一郎がなんとも愛しい。
嬉しくなり、よりスピードを上げる。
「あぁ、ダメだカイト、それ以上やったら……かいと…かいと!!」
雄一郎は、言葉とは裏腹に海斗の頭を自分のアソコにもっと近づかせ深く咥えさせてきた。
「イクー!イクー!!あぁ、あぁーー!」
海斗の口の中いっぱいに液体が入ってきた。
それはかなりの粘着質なものだった。
海斗は立ち上がり、わざと今口に含んだ白い液体を手のひらに出して見せてくる。
そして服を全て脱ぎ去った。
雄一郎の顔の前に海斗のアソコをむける。
「じゃ今度は僕のを咥えて」
雄一郎は大きく頷き、愛しそうに海斗のアソコをみつめゆっくりと舐めていく。
「しっかり舐めて」
海斗は雄一郎に命令する。雄一郎はそのたびに頷き、指示に従う。
「そう……いいよ雄一郎さん。いい……」
舐めながら、雄一郎は自然と海斗の菊の部分に触れていく。ゆっくりと指でくねくねとさわってきた。
「ああ……雄一郎さんそこはまだ何もしてないから汚いかも……」
「大丈夫。もっと気持ち良くさせてあげたい……」
そういうと海斗の後ろにまわり、ダイレクトに菊を舐め始めた。舐めては指を入れ、そしてまた舐める……を繰り返し始めた。
海斗は気持ちよさがハンパない。何度となく波が来るのがわかるのだ。
「あん……雄一郎さん。ゆっくりともう入れて……雄一郎さんのが欲しい」
「いいのか?いいのか?」
「いいって。雄一郎さんは入れたくないの?」
「入れたいよ、もうギンギンだ」
そう言うと、海斗の手をとり、雄一郎の反り上がった肉棒を握らせてきた。さっきよりもさらにギンギンになっている。脈立つほどだ。
「すごっ!入るかな?でも入れたい。来て……」
海斗は四つ這いになる。雄一郎は、自分のアソコにコンドームをはめ、海斗と自分の肉棒にたっぷりとジェルを塗る。
そしてゆっくりと海斗の中に自分のを捩じ込んでいく。
「あー凄いよ雄一郎さん!すごい!きっつ!大きい!でもまだ全部じゃないよね?もっともっときて!僕の中にもっと入って!」
雄一郎は、優しく……でも入れていくことはやめずにジワジワと中へ入ってきた。
「入ったよ、これで全部だ。大丈夫?」
「入った?よかった。じゃ、僕を感じて。僕の中で気持ちよくなって!
ね?たっぷりと僕を感じてほしい」
雄一郎は、徐々に動く。ゆっくりと、けど確実にスピードを上げていく。
「カイト……カイト……カイト……」
「あぁーあぁー!あぁー、あぁー!」
雄一郎が思いっきり突き上げるだけで、海斗の声が漏れ出てしまう。
やっと一つになれた実感を喜び合うように、今宵は幾度となく愛し合う2人なのでした。
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