第34話 プロポーズも危険な男から

「今日、うちの両親に紹介したら、きっと十維さんなら気に入られるだろうって思ってました。

 そしたらここに2人で来ようって決めてました」


ゾクゾクするような、真剣な眼差しで俺をまっすぐ見ながら誠は言う


「僕はあなたのような人に出会えたことは奇跡だと思ってます。

 住む世界も違えば、生きてきた道のりも違う。

 もしかしたら、交わってはいけなかったのかもしれない……。

 けど、違う世界だからこその良さが、きっと僕たちにはあると信じてます。


  だからこそ出会ったのだと……。


  その出会った運命に、

   僕は一生をかけてみたいんです。


 僕との人生を選ぶと言うことは、十維の家族からこれからも猛反対をされるかも知れません。

 今日以上に、十維につらい思いをさせるかも知れません。

 でも、それでももし、貴方が僕と一緒にいる人生を選んでくれるというならば


 僕は全身全霊で、あなたの幸せのために

 

 これからの人生を捧げます。


 つらい選択かもしれません。

 家族からも、世間からも非難されるかもしれない

 

 それでも僕はあなたと生きていきたい


 十維、僕と一緒に生きてくれませんか?

  

 あなたを愛しています」



 誠は、小箱を開け指輪を見せてきた。


「指輪……?」


「はい。付き合い始めた日から準備をはじめてまして、やっと先日出来上がりました。

 告白したあの時から、僕の想いは決めていました。

 十維

 指輪を受け取ってくれませんか?」


 この指輪を手に取ると、これから高柳の家との戦いが始まる。親不孝者になってしまう。

 分かってはいるが、俺は家族を悲しませることよりも、誠の妻になりたいとおもった。目を瞑る



    お父さん、お母さん、朝陽、寧々


    ごめんなさい


    俺は俺の道を生きていきたい



「お前こそうちの親はあんな奴だぞ?俺よりもお前が傷つけられるかもしれないよ?

 本当に俺で良いのか?」


「あなたがいいんです。

 あなたじゃないと嫌なんです。

 もう僕は、十維なしでは生きていけません」



 俺は左手を誠に差し出した。


 誠は笑顔で指輪をはめてくれる。俺はもう一つの指輪を誠にはめた。


「まこと!」


 俺は抱きついた


「いいんですね?十維さん、本当にいいんですね?」


「あぁ、これからよろしくな。

 一生そばにいるから、浮気なんてするなよ」


「浮気なんてしませんよ。十維さんさえ居てくれたら僕は幸せです。

 それに……十維さんとシまくるのに他のところでまで、そんな元気ないですよ。

 こんなにもエロくて、いつも誘ってくれる十維さんがいるのに……」


「俺がいつ誘ってる?」


「え?気づいてないんですか?今だってほら……」


 誠は俺を窓の方は向ける。

 目の前の大きな窓に反射して映る、俺の姿を見せてきた。


「ほら、この顔。エロくてかっこよくて素敵でしょ?この顔を見るだけで僕は欲情してしまいます。

 ところ構わず襲ってしまいそうになります」


 誠の手は十維のあちこちを触ってくる。

 手の行く先々で、十維はエロく反応してしまう。


「手で触るだけでそんなに反応して……

 十維さん、エロすぎますよ。僕の方が心配です。

 こんな顔を見たら、誰でも襲いたくなりますよ」


 誠は手だけでなく、口をつけてくる。

 そのひとつひとつに反応してしまう。

 自分の反応が窓ガラスにうつり見え、恥ずかしさが襲ってくる。

 そしてその恥ずかしさが、さらなる興奮を呼ぶのである。


「十維さん……ほら自分の顔が見えますか?

 エロくて欲情している貴方の顔が、見えますか?

 貴方はこうやって僕をいつも誘ってくるんですよ。

 僕はこの顔からもう逃げられないんです……


  窓の向こうは海です。誰も見えません……

  だから…… 今夜はこのまま…… ここで……」


そう言うと、誠は俺にキスをし、胸、股間をまさぐってきた。その勢いはいつも以上に激しくて野獣のようである。


 誠も興奮していた。夜景の明かりで照らされる十維の表情は殆ど溶けていた。今すぐにでも、誠のモノを咥えたそうな……欲しそうな目をしている。


「そんな目でみてきて……もう耐えれません」


誠は自分のパンツを下ろし、十維の顔を自分の股間に近づける。

十維は待ってましたと言わんばかりに咥えこむ。


じゅるじゅるじゅるじゅる……チュパチュパッ……

「あぁーー……、十維、すごいうまいよ」


「誠が教えてくれたんだよ。気持ちいいフェラを。」


「代わるよ」


 誠は十維のパンツを脱がせ、十維のモノを咥える。


「あっあっ!」


自分のいやらしい声が出るのが恥ずかしく、十維は自分の口元に手を当てる。


「声を聞かせて…… もっと啼かせたい……」


すると誠は立ち上がり、綺麗な夜景の見える窓へ俺を押し当て、身体を持ち上げ、後ろから突いてきた。


「あーあーーあーーー」


俺は喘ぐ……頭の中が真っ白だ。

目の前には綺麗な夜景……夜景を見ながらヤると、外でヤっているかのような感覚になる。


「十維、愛してる…… 一生離れないよ……

 手放さない、愛してる……」


 誠は愛の言葉を囁きながら、俺を突き、さらに右手で俺のモノをシゴいてくる


「マコト……マコト……アッアツアッ!

 マ、マコト……

 あっ、両方されたらもう……

 あっ、でももっと……もっと……もっとー!」


「イッて、イッていいよ!

 僕の手で、僕のモノでイッて!

 十維、美しいよ、感じまくってる十維の顔が好きだ。

 ほら、イク顔を僕はに、僕にだけ見せて!」


一段と誠の動きが加速する


「アッアッ!マコト……

 イク!イク!イク!イクーー! アーー………」


イク直前、誠は俺の穴から離れ、俺のモノを咥えて全てを飲み込んでくれた。

 その飲み方がまたさらにいやらしい……


 イッた直後はこそばゆいのだが、それはもちろん百も承知で、さらに咥えこんでくる。

 こそばゆかった俺は、段々とまた興奮してきた


「あーあーあーあー……もう!」


「フフッ、今度はベッドで愛し合いましょう。

 僕が満足イクまで今夜は付き合ってくださいね。」


そう言うと俺を抱っこして持ち上げ、ベッドの上へと連れていき俺らは夜遅くまで抱き合った。

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