夏目さんが、現代に蔓延る『ヲタクの脳裏にしか存在しない女性像に寄せるように過剰に記号的な登場人物しか登場しない、弱者男性の自尊心を満たすためだけに用意された箱庭療法のような世界を恋愛やラブコメと標榜しているコンテンツ』を忌み嫌って目の敵にしていること、文章から滲み出てますね……w

夏目さんの描く登場人物は皆ちゃんとどこかしらに人としての欠点があって、駄目な所は本当に駄目なところが好きです
普通コンテンツとして描く時に削られるような生々しい描写の数々、人間の醜悪ささえ包み隠さずに描くある種の誠実さ、その思想を貫いて作品を発表し続けられる強さ、ずっとスタンスがブレない凛々しさが好きです