第二十五話

 放課後、部室の扉を開けるとそこには既に白がいた


「こんにちは先輩!」


「おう」


 挨拶を交わした後、早速ゲームを始める



「今日は何やる?」


「うーん……じゃあこれでお願いします」


「わかった。やるか」


「あの……先輩、その前に少し相談したいことがあるのですが良いでしょうか?」


「ああ、何でも言えよ」


「実は最近妙な視線を感じるんですよ、誰かに見られているような気がするんです」


「ストーカーかもしれねえな、気を付けろよ」


「はい、気を付けます」


「先輩が側に居てくれれば安心できるので、これからも私のことを守ってくれますか?」


「当然だろ」


「えへへ……ありがとうございます先輩!やっぱり持つべきものは頼れる彼氏ですね」


「そう言ってくれると嬉しいな」


「先輩!大好きですよ♡」


 とは言え俺が白の近くに常に居られるわけではないからな


 根本的に問題を解決していくか





 ◆◆


 翌日、学校に着くと、下駄箱の中に手紙が入っていた


『白ちゃんについて話があるから今日の昼休みに屋上に一人で来て』


 差出人は不明


 俺は警戒しながらも指定された場所へ向かった


「来たね巻君♪待ってたよ」


 そこにいたのは見知らぬ女だった

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