第8話
それがつい最近のことであるので今回も何が起きるのか想像できず どうしても身構えざるを得ない部分もあったのですが……結果としてそのような事も起こらなかった為に良かった。でももし俺の存在が認知されていなかったとしたならば今回のような出来事が起こること自体おかしいと考えることもできるだろう……。
だってさバスに乗ってた時点で他のクラスの生徒が何人かはいたはずだし……その中で俺は記憶を消されたわけじゃないはずなのだからな……それでどうして俺だけ執拗に攻撃してくんだよマジで意味がわかんねぇよ まあ深く考えても無駄だということはわかっているけど何か裏がありそうだから要注意しておきたいところだよな……。しかしそんなことがあったとしても今の俺の状況において特に変わることはないと思うんだけど……だって記憶を失わないという事実が確認できている限り何が起きても問題なく過ごせるからだ。
ただ気に食わなかったのは他の4人のメンバーや教員連中がバス内でどのような対応をしていたのかは全く知る事ができないということにあったのだ。それにあの時奴らが言っていた作 戦 とやらも非常に意味がわからない上に何故そこまで執着心を見せているのかわからないということもあるんだよね……。
だけど1つ言えることがあるとするなら奴らは確実に俺たちについて調べ上げているであろう事実があった。まず1つ目は担任である橘が俺にだけしか説明しなかったという不可解な点が浮上した。これについては単に興味がないからという線も充分考えられるが恐らく違う。そう思うだけの理由がいくつかあるのだ。まず最初に考えておかなければいけないこととなれば先日の襲撃事件についてだ この事件に関しては警察側ですらあまり情報を得られないくらいの情報統制が行われてるとかなんとか噂されてる程らしいのだが……そんな事件に関しての詳細が漏れ出すことがあれば、すぐに報道各社などが駆けつけて取材活動を行うことが考えられるため普通に考えたらあり得る話ではなかったのである。しかし実際にそれが起きたことで疑問が生じるようになった。そのきっかけとなった事件は学校内にて起こったものであり目撃者がいたはずであるから尚更のことであった。
そう言ったこともあって、この件に関しては謎が多すぎて考え出したらきりがないことだが何かしらの組織絡みの可能性が高いのではないかと思っているんだよね……。しかしそうやって考えてみると先生達は一体何を隠そうとしているのかますます見当もつかないというか予想すら出来ないレベルまで達してきてしまっているんですよね そして最後の大きな理由についてがバスの件が絡んでくることだ。
バスは全部で10台の大人数が乗ることができるものだったが座席数は9席しかないのに奴らはわざわざ隣に座ってこようとしたためにとても不愉快な思いをしてしまった。その理由としてはおそらくであるがクラスが5〜8人程度でまとめられており座席の取り合いになることが予想されるがためこのような対策が取られていたことに他ならないと考えている。しかしその対策として行われた方法があまりにも幼稚であり馬鹿にされているように感じられて仕方がなかったがそれでも我慢をするしかなかったので不満はあったが大人しく座り続けていた訳ですわ、これが真相だと思うんですよね……。だからあいつらの作戦?みたいなものを潰すことができた今となっては特に思うことはなくなったが、これから先がより一層困難を極めることになるかもしれないと考えていたりもするのです。
とまあ今現在で分かってる情報を元に整理した結果として出てきたものをまとめてみたのだがやはり不可解なことが多い気がする。
これからどういった行動を取るべきなのかを頭の中で考えていたりするといつの間にか目的の宿泊施設へと到着しており一旦考えることを中断させた。
するとその時にあることに気づいたのだった。そう言えばまだ荷物を置いていないということを思い出したので急いで宿泊部屋に向かった。部屋の中に入るとそれぞれ自分のロッカーに鍵をかけて貴重品を収納した後にベットの上で仰向けになって休んでいるとふと思い出すのであった。
そういや今日の日程って何やったけかな〜 そんなことを考えながら体を起こして壁にかけられていたホワイトボードを確認するために教室の方へと向かった。えっと確か……朝食の後は各グループごとに決めた見学先のところを回り昼食後に自由行動をすることになっているんです ね……とりあえず今はそのことを忘れないようにしないと……もしやるとしたらそのタイミングになりそうだ。それと夜になれば夕食を食べた後に再び部屋に戻れるようになっているらしくその際にも各自自由に過ごす時間が与えられていまたのだと。なのでその時間帯に例のものを買いに行くことになるんだろうか……うーんマジで面倒くさいし正直嫌なんだよね。もういっそ買わずに行かなければいいのではないでしょうか!?そんな風に考えてみたりすると何だかまともなことをしたくないと思ってしまいますが結局実行に移すことはなく、ただ無駄にするだけで終わる可能性の方が高いんだろうけど……どうにか上手くいかないものかね。
そうこうしているうちに時間は過ぎ去り昼になる少し前になっていた。このままここに居ても時間の無駄になると判断し俺は一足先に購買部に行って買い出しをするために出かけていったのだ。
そこで一番の目的は……
入浴剤 と 歯磨き粉
(ミント系)を購入することだった。この目的は2つ存在しており 1つはこの宿泊所の大浴場は時間帯によっては女性のみが入れてしまうという事もあって入る事ができないからである。別に銭湯ならよく行っていたし女湯に入る機会が全く無いということは今までに無かったんだけど今回の場合に限っては無理な相談だろ!!だって大浴槽には泡風呂とサウナとか付いてるし普通の浴室としても充実していたからだ!だからこそ何とかして入れないものかとずっと悩んできた結果がこれになってしまったのである。ちなみに昨日調べた限りではあるが近くにスーパーがあったおかげで買い物だけは容易にできていたので既に用意をしておいてあるんだよね。
あと入浴後の寝巻代わりであるバスローブとシャンプーなどの備品類とかも全て揃っていたんだよな。なので今日はその確認をしに来たと言うことにもなっている。そしてもう一つについては普段の生活では味わえないような体験が出来そうなため楽しみにしている部分もあるわけですよ まあそういうことで今回こそ成功させようじゃないか!!!絶対にな!!! よしっじゃあその前に腹ごなしとして食堂に行って軽く食べてから行こうかなと思うのである……。
しかしこの時の決断は後に思わぬ展開をもたらすこととなるがこの時は予想すらしていなかった出来事になるとはまだ知りもしない俺だったが果たしてその先は一体どうなることやら……。
というところで早速1つめの購入完了!!これで準備万端になったな そういやまだ時間があるようだからもうちょっとゆっくりしてから向かった方がよさげだし後でまた来た時にしよう さて次は薬局にも行くとするか その後で必要なものを済ませてから宿泊所を出るのである そして今度はスーパーマーケットへと向かった。ここが結構大きいところみたいだからついでに見ておくのもいいだろうとの考えに至った訳ですな!よし着いたことだし適当に見てまわっていくとするか そして色々な食品売り場を見て周ってから気になったことと言えばやはりお菓子コーナーでしかなかった。特にこれといって目新しいものが売っているわけではなく、普通に置いてあったりするものだけだったがそれでも十分に面白みがあった為に十分堪能できたのだが。そうやって楽しんでいる間にあることに気づいた そういえば最近疲れているせいか甘い物も食べたいな〜と感じてきた気がするな。うーんここは思い切って少し多めに購入しておくとするか。幸いなことに大体の物はカゴに入れていくことが出来る大きさの袋がありしかもその中にはかなり詰め込められるという親切設計となっているためにあまり邪魔になることはないが量的には限界まで入れることが可能であると思われる。なので多少値段が高くなってしまっても全く気にせず購入することに決めたのだがやっぱりお金って使いどころが難しい気がするのは俺だけなのかね?そんな風に考えても仕方がないと思いとりあえず購入した商品を全部カバンの中にしまうと再び外に出る その後は無事にお目当てのお店を回ることが出来たために予定よりも早めに宿に戻ることにした。理由は大したことは無いのだが荷物が思った以上にかさばっていた上に重たいこともありそれに加えて行きとは比較にならないくらいの人通りも多くなっていったためである。なのでなるべく迷惑をかけないようにと気を使いつつ早歩きで進んで行ったためにさらに余計な疲労を蓄積させただけであった。
異世界でスローライフを送りたいと思っていてもなかなかそうはさせてくれないらしい みなと劉 @minatoryu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。異世界でスローライフを送りたいと思っていてもなかなかそうはさせてくれないらしいの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます