第4話【レームが追いかけ回されてます。助けなければ!】

はい。ども。瑆です。つい先日僕の義息子にあたるレームが誕生しました。魔術の副作用的な奴で。とは言ったものの・・・村に行ったら絶対ショタコンがレームのことを追いかけ回すに違いない。なので・・・


瑆「ヴェリヴェア。君の髪の毛くれるかな?」


ヴェリヴェア「ん?旦那様の頼みならなんでも聞くさ。髪の毛くらいあげるよ。」


瑆「・・・僕は君の旦那様じゃないんだけどなぁ・・・でもありがとね。」


ーーー森ーーー


瑆「・・【pxmva】【nzval】【wzvau】・・っし。成功だ。予想ではヴェリヴェアの髪の毛に込められてる龍のオーラを上手く調節して護石に移し替えることができた!これをレームに持たせれば・・・」


レーム「お父さん?何?このキラキラした石。」


瑆「これはね?レームのことを変態さんから守ってくれる石だよ。」


レーム「へぇ〜。ってことは村には変態さん?がいるの?」


瑆「う〜ん・・・普段は変態さんじゃないんだけどレームみたいな子がいたら興奮しちゃう感じかな〜・・・」


レーム「ふ〜ん。ってことはこのキラキラした石がボクのことそういうヒトから守ってくれるってこと?」


瑆「そうだね。村に行くときにはこの石を首から下げるようにするんだよ?」


レーム「ウン!(純粋な笑顔)」


瑆「(ウチの子可愛すぎでしょ・・・!)」


レーム「?行こう?お父さん。今日のお昼ご飯何にするの?」


瑆「えっとねぇ〜・・・今日は夜に豪華な料理にする予定だからお昼は我慢しよっか。」


レーム「え!豪華な料理!?やったぁ♪」


瑆「それじゃあお家で静かに待っててね?ヴェリヴェアっていう女の人がいるからその人と待っててね。」


レーム「は〜い!」



ーーー瑆、洞窟型ダンジョンにーーー


瑆「・・・ふぅ・・・このダンジョン結構深いな・・・僕のマッピング用に考え出した魔術が全然機能しないや・・」


ゴブリン〈ギャギャギャ!〉


瑆「・・・ゴブリンか・・・取り敢えず・・魔術強化を施したこの木剣で・・・!うりゃ!」


ゴブリン〈グヒャッ!〉


瑆「っ〜!やっぱり避けられるよなぁ〜。っていうか普通のゴブリンって緑色じゃなかったっけ?なんかいや〜な予感がするなぁ・・・」


ゴブリン〈グギャギャギャギャ!〉


瑆「っ!仲間を呼んだのか!?ってことはコイツ・・・強化種!」


ゴブリン(強化種)〈グギャグヒャギャギャ!〉

ゴブリン(通常種)〈グギャ!ギャギャァ!〉


瑆「っと!【wczxt】!あっぶないなぁ〜!障壁魔術一応組んどいて助かったぁ〜。」


ゴブリン(強化種)〈ギャギャ!グギャ。グギャ。〉


瑆「相手は多分僕の魔力が切れるのを待っているんだろうけど・・残念。僕はあらかじめ魔術を組んであるから魔力が切れる心配はないしそっちは攻撃できなくてもこっちは攻撃できるのさ!」


ゴブリン(強化種)〈グギャギャ。ギャギャ!〉


瑆「逃がさないよ!ゴブリンとは言え強化種なんだ。危険性は比較的低いけどそれでも進化されちゃ困るからね・・・容赦はしないよ!」


ゴブリン(強化種)〈ギャギャ!グヒャ!〉


瑆「っ!煙幕!?知能高い・・・っ・・・逃げられちゃったか・・・取り敢えず村の役場にゴブリンの強化種が洞窟ダンジョンに現れたって報告しに行こ。」


ーーー役場ーーー


受付嬢A「は〜・・・今日も平和ですね〜♪」


受付嬢B「確かにねぇ〜・・・ってアレヒカルさんじゃない?」


瑆「・・・どなたか高ランクのヒトはいますか?洞窟型ダンジョンに強化種のゴブリンが出現しました。それも一体だけじゃなくて複数体。中には煙幕を使って逃走するという高い知能を持った個体もいます!」


受付嬢A「ひかるさん!それ本当ですか!?」


瑆「はい。一応結界を張って少しでも侵攻を抑えてますけど・・・結界の強度的にいつまでもつか・・」


役場にいた冒険者(脳筋)「おいおい。まぁ〜たヒョロガリがなんか言ってんなぁ〜そんなの俺がぶっ倒してやんよ!」


瑆「・・・ネルミュスさん・・・甘く見ない方がいいですよ。僕が相手をしていた奴は同種喰いをしたらその時点でゴブリン=エリートに進化してもおかしくなかったですから。」


ネルミュス「は?・・・今なんつった?ゴブリン=エリートっつたのか?」


瑆「はい。それも多分ですけど奴はもう既にゴブリン=エリートに進化するどころかゴブリン=ジェネラルに進化してたとしてもおかしくない。そんなゴブリンに力技で勝てると思いますか?」


ネルミュス「・・・ムリだ。流石にエリートまでだったらイケるけどよぉジェネラルっつーことになるとなぁ〜」


フェル「じゃあアタシの出番かい?」


瑆「フェルさん!今日は呑んでなかったんですね。」


フェル「アタシがいつでも呑んだくれてると思ってんのかい?」


瑆「初めて会った時から呑んだくれてたじゃないですか。」


フェル「む・・・まぁそれは置いといて。ヒカル。アンタが言ってたこと間違いじゃないかもねぇ・・・」


ネルミュス「マジでか?」


フェル「アタシの固有スキル舐めんじゃないよ。脳筋ネルミュス。」


ネルミュス「あ゛んだと!?呑んだくれババアのくせに何言いやがる!」


フェル「・・・今なんっつったんだい?クソガキャア・・・」


ネルミュス「呑んだくれババアっつったんだよ!耳が遠くなってて聞こえなかったか?しょうがねぇよな!ババアなんだもんなぁ!」


瑆「言い合いしてる暇ないでしょ!?」


ネルミュス&フェル「「アンタ(テメェ)は黙ってな!(黙ってろ!)」」


受付嬢A「あわわわ・・・先輩・・・これどうしましょう・・」


受付嬢Aの先輩「どうしようもないでしょ?」


瑆「はぁ・・夕飯前だったのに・・」


次回ーーーゴブリン=ジェネラル含むゴブリン軍との戦闘(の予定)


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