今作は、西晋時代から五胡十六国時代にかけて、奴隷から皇帝にまで上った男・石勒の、それこそ奴隷時代の若き日から始まり、皇帝に昇りつめて生涯を終えるまでの人生を描いております。
史実の流れを丁寧に追いかけながらも、主人公の石勒を始め、部下の石勒十八騎をはじめ、相対する西晋や匈奴漢の武将たちなど、漫画的なライトなキャラ付けで、時に笑わせ、時に外連味たっぷりにカッコよく決め、テンポよく進んでいく作風です。
石勒は、この時代(五胡十六国前半)の主役とも言える人物なので、初心者が五胡題材の作品に触れるなら、まず今作から読んでおきましょうと強く推していきます!