第101話 予期せぬ勇者降臨

急いで支度をする時ほど

慌ててしまい、かえって時間がかかることありますよね。

皆さまこんにちは、アルドです…



ダリア様の復活を見届けた魔王家の方々にはその足でナニカさんに向かってもらい避難してもらう、

一度には無理だったので、二度に分けて転移をしてメダリアのメインダンジョンに移動することにした。


エルザさんとエルザママが一番最後に避難者の最後尾でナニカさんの、前に到着し、避難が完了する。


ナニカさんの入り口でエルザさんが、


「たぶん向こうに行った後ではシルフィー様達の目が有るかも知れないから…」


と俺に駆け寄りキスをし、


「心からの感謝を…」


と、言ってくれた。


ダリア様が「まぁ。」ぐらいの反応だったが、

ダザール様は、「あぁぁぁぁぁっ!!」と、大声を出していた。


いきなりの事で、心臓がバクバクしている俺に、


エルザママが「クスクス」笑いながら俺のそばに歩み寄り、


「アルド様がエルザの〈旦那様〉で良かったです。

領民の避難の件、私も民を代表してお礼を申し上げます。」


と、何故だかほっぺにチュッとされた。


もう、ダザール様が騒ぐ、騒ぐ。


「じゃ、私も。」


とダリア様がエルザママの後ろに並ぶと、


「母上まで何ですかぁ?!」


と拗ねだした。


エルザママとダリア様が仲良く並んで笑っていた。


〈ダザール君はマザコンの弄られキャラなのかもしれない…〉



最後の魔族グループをダンジョン間転移で送りダンジョンショップの前に出る。


エルザさんに案内を任せて皆さんを地上に移動してもらった。


ウレロさんとマウカルさんが俺に近付き、


「ダリア様の復活…心より感謝致します。


グランドマスターアルド様、私共ダンジョンマスターからの感謝の気持ちです。

お使い下さい。」


とウレロさんが何かくれる?くれた?

らしいが何も無い


…? とキョロキョロしていると、


「ダンジョンポイントをダンジョン維持に必要分を除きグランドマスターにお渡し致しました。」


あぁ、ポイントね…


「えぇ!ダンジョンポイント?」


と驚く俺に、


「全てのダンジョンのポイントをどうか主神を退ける為にお使い下さい。


先日バトラー様がおみえの際に無理を言いまして、〈緊急ダンジョンマスター会議〉を拡散長距離念話で行い決定したことなので、このダンジョンだけではなく他のダンジョンマスターからもポイントが届いているはずです。」


と説明してくれた。


驚く俺にマウカルさんがトレーを手に近付き、


「こちらは、奥様からの御注文の品です。

高額取引の還元分を使いアルド様にこちらの品をお渡しするように承っております。」


と二冊の本を差し出す〈知識のグリモア〉だった。


これは有難い。


ポイントも沢山くれたらしいから帰って確かめよう。


そんなの事をしていたらバトラーから


「御主人様、後数分でそちらに参ります。」


と念話が入った。


待つのは構わないからが、会話のネタがないかな?


「ウレロさん、サラさん見ないけど?」


と聞けば、


「本日から数日ダンジョンをお休みにして、娘達はゴリちゃんを連れて避難所のお手伝いに行かせております。」


と答えてくれた。


〈ゴリちゃん?〉


と、気になるワードに、


「それは、有難い。

…で、ゴリちゃんとは?」


と聞くと、マウカルさんが、


「アノ時のゴリラのゴーレムです。」


と…


「語尾にウホの時の。」と理解したが、本当にゴーレムにしたんだ…と少し驚いた。


そんな会話をしていたらバトラーが転移陣から現れ、


「最終の避難者の方の地上への移動完了しました。」


と報告をした後にアイテムボックスからグリフ君・ピピンちゃん・テディちゃんを出して、


「奥様方から魔石などの物資を預かり、戦いのお手伝いに参りました。」


とバトラーがお辞儀をしながら言った。



「よし、帰って決戦の準備をするぞ!」



と、ダンジョン間転移で新生ゴーレムチームと共に魔王城にもどり


戦いに備えるのだが…


ダザール様はたぶん俺より強いから


ダリア様を鑑定してみる。


鑑定


「ダリア 年齢不詳」

「レベル 38」


称号

原初の神の娘

ミスティルの母神



スキル

「神」


…訳のわからんスキルが一つの一般人がそこにいた…。


「ダリア様、レベル38…と、随分…お控えめですが…。」


と聞きにくい事を聞くと、


「うん、レベルから何から全て使ってダンジョン増やしたからね。


これでも祈りポイントでだいぶレベルが上がったのよ。」


とカッコいい女神さまが「えっへん」と胸を張った。


バトラーがダリア様の側に近付き何かを渡す。

〈経験の指輪〉だ、


「こちらを、御主人様からです。」


と指輪を渡すバトラー…


〈まぁ、チームで一番レベルが低い者がつけるルールだからね。〉


バトラーは真面目だな


「やったー、

もらった精霊結晶のやつは私に届いた祈りパワーを一旦溜め込むから光って光って恥ずかしいのよ。


うふふ、左手の薬指につけちゃお。」


と、ウキウキしながら指輪をはめるダリア様…


〈気さくな女神さまだな。〉


と思いつつ、


俺は、


「ダリア様…祈りパワーなどで力が戻ればレベルが上がるのですか?」


と質問すると、ダリア様は、


「純粋な神様エネルギーが、体に満ちればレベル何か直ぐに上がるわよ…千年もすれば元通りになるわ。」


と言っているが…千年ではだめだよ…明日になりませんか?


と悩む俺は、打開策を求めて


「スキルの〈神〉は、何か凄い万能スキルかなにかですか?」


と聞くと、


「えっ、神様の基本スキルだけど?

アルド君のグランドマスタースキルみたいなヤツの神様バージョンだよ。」


と、教えてくれた。


〈 うん、ヤバい。

ダリア様激弱い問題が現れた。〉


俺は、すぐさまアイテムボックスから使えるスキルを探すのだが、何でも詰め込むアイテムボックスのリストが凄い


邪魔なカードは一旦出して整理するかな。


〈経験値カード〉盗賊とかから濾しとったヤツだが使えないからだしてっと…


と俺がカードを出すと、


「あっ、良いものが有る。頂戴!」


とダリア様が言うので快く差し上げた。


ダリア様はカードをパキパキ割り始める…


全て割り終わると、自分で何かを確認しだして、


「やったー、レベル192 だって」


と喜んでいるダリアさまに、


〈あれは、レベルブーストだか直ぐに戻つっちゃうのに…〉


と考えていると、


ダザール様が、「そんな事ないぞ」と心を読んで話してきた。


「魂の器以上のレベルアップは無理だから人の子は力がこぼれて無くなるだろうが、神の魂の器はデッカいからあれぐらいの経験値ぐらいこぼさず全て力にできるんだぞ」


と教えてくれた。


〈えっ嘘!俺も神様じゃん!!行けるよね?!〉


と、試しに何年も前に濾しとってアイテムボックスの肥やしに成っていた〈運気のカード〉を取り出して、500もない俺の「運気」を1000以上にしてみた。


ダンジョンボスから濾しとってしまってあった〈固さのカード〉をダリア様と半分こして渡して、パキパキと固い女神になるダリア様をしばらく眺めたのちに、


俺は、ステータスカードを出して、運気の欄を見た。


「1082のままだ!」


思わず声がでた。


ありがとう〈神格〉!さよなら運の悪い俺!!


それから、ダリア様と俺でステータス系のカードの在庫一掃処分祭りを行い何とかレベル700相手に一撃では死なないボディーを手にいれた。


あとは死なないスキルをダンジョンポイントで交換するのと、


攻撃の方法を考えないと…


などと考えている時に、〈あれ?地脈もエネルギーじゃね?!〉と閃き、


ダリア様に、


「地脈のエネルギーをダリア様にブッこんだら力が戻りませんか?」


と、提案してみた。


すると、ダリア様は残念そうに、


「う~ん、地脈のエネルギーは魔力とか〈怨念〉みたいな〈不純物〉が多いから取り込めないのよ…残念…」


と、教えてくれたが、


〈不純物を取り除く事ならば…得意だ!!〉


俺は、


「俺、地脈から不純物を取り除けるかもしれません!」


と言って、〈ナニカ〉に囲まれたエリアのグランドマスタールームにダリア様を案内して、


モニターの向こうにいるディアマンテさんに、


「ディアマンテさん、地脈のエネルギーってどんな物が混ざってるの?」


と質問すると、


ディアマンテさんは、


「地熱、魔力、怨念、に土属性のエネルギーが木々の成長を助けていますわ。そして、純粋なエネルギーとしてダリア様が取り込める物と、大まかに分けてこの五つですの。」


と教えてくれたが…


濾過ポイで指定出来るのは3つだよ…


どうしよう?と考えていると、


キッド君が、


「ご主人様お手伝いします。」


と申し出てくれた。


そして二人て濾過ポイを作成する。



ポイの大きさは三メートルで、


時間は1時間


まず上から


濾過膜A 〈女神ダリア様〉

濾過膜B 〈魔力〉〈怨念〉


濾過膜B〈地熱〉〈土属性エネルギー〉

濾過膜A〈土〉


濾過膜AとBの間にパッケージあり


で、四枚重ねにポイを置いて、上にダリア様を座らせて、グランドマスタールームのコアを使い、ナニカの中心に設置したポイの下から地脈のエネルギーを噴水の様に一時間吹き上げさせてみた。


ダリア様は濾過ポイの上で、


「ポヨンポヨンしてるわね。フフフっ」


と楽しそうだが、


物凄い勢いで吹き上げるエネルギーを吸収し始めて光りだすダリア様…


そして、一時間後には、実験は成功して、

ダリア様は、〈俺が鑑定出来ない〉レベル400手前に成っていた…


ダリア様のレベルアップと共に、

紫色の〈怨念〉のカードと

真っ赤な〈地熱〉のカードと、

少し銀色がかった〈魔力〉のカードに、

金色の〈土属性エネルギー〉のカードが手に入った。


しかし、レベルが上がるにつれて、必要なエネルギーがネズミ算式に上がっていく…


明日中にダリア様をフルバージョンダリア様近づいて貰わなければ、明後日には勇者様御一行が来てしまう。


呪いで隷属しているらしいから、呪いが払えたら良いけど、治癒魔法の〈呪解〉はレベルが下の呪いしか払えないらしい。


やっぱり濾過で濾しとるしかないかな?


大丈夫かな…俺…



そして、


残された時間をフルで使い、ダリア様強化作戦を続けている。


ちなみに、〈俺もレベルアップ出来るんじゃね?〉

と試してみたのだが、レベル400でピタリと止まってしまった。


生きてきた時間や魂の器としての〈経験〉が、いくら神様ブーストを使ってもここが天井のようだった。


もっとレベルを上げるには純粋な祈りを受けて、器も育てるしかないらしい…


30分無駄にしたが、それでもいくらかはレベルアップしたのでヨシと考えながら、


「はぁー、セーブしてリトライ出来たら良いのに…」


と、そんなスキルを一応探してダンジョンポイントの引換リストを眺めていると…!


…ありませんでした。


そこは、〈セーブ&ロード〉とかのスキルが有っても良いんじゃない?


〈ジャイアントゴーレムハート ウルトラレア レベル250〉


城を丸ごとゴーレムに出来る…

出来たとて レベル250 では余り意味がないし、


〈聖剣〉のリストを見ながら考えるが何を使おうと勝ち筋が見えてこない。


時間ばかりが過ぎていく。


横目でみるダリア様は依然としてポイの上で光りながら…お昼寝をされている…



夏休み最終日に手をつけていない宿題とにらめっこ しながら、宿題を終わらせて寝ている兄弟を見ていた事を思いだした…


とりあえず、ダリア様に身を守れるスキルを選びながら


ダザール様に神様が本気だすとどのくらいの被害が出るかを聞いてみた。


ダザール様は、


「宇宙空間から100メートル級の岩を任意の場所に落とせるくらいは神力を使えば簡単だが、神界の神が神力を持ったまま地上に降りるのは、主神自身が禁止している。


神力がない主神か…


そうだな、スキルを使わずに何人か残像を残して動いてエンシェントドラゴンをグーパンで倒すぐらいかな?」


と…


〈ごめん、全くわからない…

わからないが、とんでもないのは理解した。〉


絶望に押し潰されそうになる自分を何とかなだめて、


うーん?と悩んでいると俺の視界のはしでオトモクロネコが焚き火で鰹程の大きさの魚を鼻唄を歌いながらグルグルとハンドルを回して焼いていた。


「クロ、お前さんいつまでいるの?」


と俺が聞くと


「役に立つことがあるかニャア?と留まってみたもののニャにも無いみたいだから魚を焼いてるニャア。


明日の朝には転移でドロンするニャ。」


と答えた。


〈 ふーん、クロはどこでも自由に行けていいね…


ん?〉


「クロ、神界に他の誰かを連れていける?」


と俺は、〈もしかして先手を打てるか〉と、聞いてみたが、


「無理ニャ。」


とクロが即答する。


〈無理かぁ。〉とガッカリしながら、


「クロは神界にいつでも行けるの?」


と俺が質問する。


すると、


「行けるけど、ヤバいヤツが居るから行かないニャ。」


と、魚を回しながら答えるクロに、


〈ほうほう。〉


と納得しながら、


「じゃあ、やべー奴らがミスティルに来たら、入れ替わりで神界にいける?」


と聞くと。


「行けるニャよ。」


と自慢げなクロネコ…


〈よし、クロに頑張って貰おう。〉


と決めて、


「クロ…イヤ、選ばれし精霊の勇者よ!

世界の為、正義の為…


僕と契約して怪盗クロネコになってよ。」


と契約を持ちかけてみた。


「はてニャ?」


と不思議顔のクロネコに


「クロの願いはなに?」


と聞けば、


「フクさまを助けたいニャ!」


と強い眼差しで言い切った。


俺は、


〈コイツはに全ベットする価値がある!〉


と、確信し


「願い、聞き届けたり!」


と答えた俺は、クロネコを正義の怪盗にするべくダンジョンポイントと〈知識のグリモア〉をフルで使っていく。


「神々の知恵」

サーチ機能で獲物を探す。


「トレジャーハンター」

トラップを外し、お宝の鍵を開ける。


「飛び影」

影に潜り侵入する。


「忍の心得」

もしもの時はドロンと隠れる。


あとは、もしも時用の「濾過EX」

が要るかな?


俺は、〈知識のグリモア〉二冊で


〈濾過EX〉 × 3

(クロ・ダザール様・予備)


〈神々の知恵〉

〈飛び影〉

〈アイテムボックス レベルMAX〉


を作り出した。


後はダンジョンポイントで、


〈トレジャーハンター〉

〈忍の心得〉


おまけで


〈跳躍 レベルMAX〉

〈体術 レベルMAX〉

〈スカイウォーク〉


を用意してクロに取得して貰う。


ダザール様にも〈濾過EX〉を取得して貰い、


さて、作戦Aは、「留守の間に神様救出作戦」だ、


主神と勇者、もしかしたら治癒神もこっちに来たら、クロに神界に戻ってもらい、神々を救出。

(鍵開けが使えないことを考えて、どんな鍵でも一度だけ開けれる〈魔法の鍵〉を五本ほどダンジョンポイントでもらって、クロに渡しておく)

救出後に、フルポーションと〈濾過EX〉を渡しておくので、傷ついた神様の回復と、主神とガチンコ勝負が出来そうな神様に、〈濾過EX〉を取得してもらい助っ人を頼んで、


そして、ここからが大事


治癒神が居残っていたら、クロが〈濾過ポイ〉で闇討ちして、魔力を霧散させるかカード化して意識をうばってからスキルや悪意やらをジャンジャン濾しとり、助けた神々の代わりに牢やへ放り込む。


居なかった場合は…クックック

怪盗クロネコの出動で、

神界に残してある主神と治癒神の神力を濾しとってカード化してやれ。


と俺が提案すると、


ダザール様が、


「よくもまぁ、留守を狙うなどと悪い案が湧いてくるなぁ、


怖いぞ、エルザをやるのが心配になるぞ…」


〈えっ、エルザさん?貰う??〉


と、訳の解らない事を言ってくるダザール様に、


「ダザール様にも〈濾過EX〉と、必要なら〈記録〉も取得してもらい、カーンさんの指令室で早速、使い方ビデオを見て貰います。


現在ダザール様しか、主神と勇者の二人とガチンコ勝負出来ませんから、2人の呪いの濾しとりを頑張って貰いますから、


〈俺に喧嘩を売ったヤツには痛い目を、

家族に手を出したヤツにはトラウマを!〉


が心情ですからね。」


と俺がいうと、ダザール様が〈怖いなぁ〉と、苦笑いをしていた。



そして、

作戦Bはというと、俺とゴーレムチームでサポートしてダザール様が〈呪い〉の濾しとりに専念する。


伏兵としてキッドくんとキバさんに影の濾しとり隊として潜んでもらう予定だが、


俺もキッド君も、ダリア様のフルパワーに成るまでは濾過ポイが使えない…



作戦Cは、怪盗クロネコが神力を盗めたらダリア様がその神力を追加で取り込み、

神様パワーで何とかしてよ、

お願いだから、


という、完璧他力本願的な作戦である。


そして我がゴーレムチームは


ミレディはダリア様の守り。


キッド君・キバさんは言った通り機会を、伺い潜んでいる伏兵。

(メインターゲットは治癒神の無力化)


シルバーさんは俺と、グリフ君はバトラーとペアで、


俺は勇者の濾しとりを試みる。


バトラーは上空のピピンちゃんと連携して、戦況確認と、指示と念話の担当


テディはバリスさんの装填助手


カーンさんは放送と、ゲートさんと一緒にナニカを守り


ナニカさんはダリア様の守護とする。


キャスターさんは遠距離攻撃とアースウォール要員


バリスさんは今回、ドドルじぃちゃんの新兵器がバリスタの代わりに右肩に設置してある。


〈魔砲台〉

「土魔法 レベルMAX」

「風魔法 レベルMAX」

「火魔法 レベルMAX」

「水魔法 レベルMAX」

「収束」

「貫通」

「結界 レベルMAX」


魔法を一点に集中させて貫通性のある魔法の弾丸を打ち出す。

兵器破壊を避ける結界を完備


城ゴーレムチームには、少し離れた位置に陣取ってダリア様の護衛が第一任務


護衛をしながら主神達に嫌がらせが第二任務である、サブバッテリー代わりに魔石を空きスペースにたっぷり詰め込んで、何が何でも防御を頑張ってもらう予定だ。



そして、今回の目玉


パーフェクト・グランユニット

黒オリハルコンのアーマー

〈黒龍の鱗入りのオリハルコンの外部パーツ追加〉


「バックパックに魔石タンク」


「右肩に小型魔砲」

〈収束〉

〈拡散〉

〈必中〉

〈追尾〉


「大剣 国崩し」黒オリハルコンの大剣

〈大剣 レベルMAX〉

〈重さ軽減〉

〈武器破壊上昇〉


「大盾 国守り」黒オリハルコンの盾

〈盾 レベルMAX〉

〈重さ軽減〉

〈結界 レベルMAX〉



フルバーニア・ドランユニット


右肩にロングレンジ魔砲

〈必中〉

〈追尾〉

〈収束〉

〈貫通〉

〈火魔法 レベルMAX〉


左肩に拡散魔砲

〈拡散〉

〈土魔法 レベルMAX〉

〈水魔法 レベルMAX〉

〈風魔法 レベルMAX〉

〈範囲拡大〉


そして、じぃちゃんとタンパさんの力作


「レオンユニット」

アダマンタイトフレームに、黒オリハルコンと 金とオリハルコンの合金で肉付けされた 黒と金のライオン型のゴーレムユニット


〈スカイウォーク〉

〈飛び影〉

〈忍の心得〉

〈氷の爪〉

〈炎の爪〉

〈神速〉

〈自然修復〉

〈神様の知恵〉

〈マジックバリア〉

〈結界 レベルMAX〉


この三体にグランさん・オル君・ミミちゃんが乗り込み戦う


頼もしい前衛チームの要だ。




よし、一通り準備も完了した。


深夜になってしまったが、明日の為に休もうかな?


と思い空を見上げると、


うっすら空が光った。


すると、魔王城上空に魔法陣があらわれ、稲妻のようにエネルギーがほとばしる。


そして、魔法陣の上に三人の人影が見えた。


「やーい、馬鹿な裏切り者どもよ、

日付が変ってすぐでも〈 三日後〉に成るんだよ、知らなかったかな?」


と、ガキみたいな事を言っている…


おっさんがいた…


〈キッツいわぁ、見た目とキャラのマッチングが嫌な味しかしない。〉


そして、とっちゃん坊やの横で、水揚げされて二週間程経った魚かな?と思うような目をした天野 勇 君がいた。


見るも無惨な勇者が降臨してしまったのだった。

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