第24話 お茶の心
究極のお茶の配合や入れ方を見つけて、
そして、あの男を見返してやる!!
なんて、
食べ物で親子ゲンカする新聞記者風のセリフを言ってみたかっただけの、
アルドです。
宿の部屋に居るのが暇な訳で、
お茶の入れ方を〈濾過スキル〉で工夫して、
旨いお茶を目指そうとしてるのだが…
ここで、在ることを思い出した。
〈あっ、すっかり忘れてた〉
忘れててごめんね。
と手のひらに集中して、
「ステータスカード」からの鑑定!
と、熊さん討伐の結果を確認する。
アルド 男 6歳
レベル 38
アルフとルルドの子供
勇者の協力者
格上殺し (レベルが格上の者と戦闘の場合、身体強化発動)
HP 253 / 253 (命のガントレットの効果で5分毎に1回復)
MP 454 / 413(+41 神木の首飾りの効果)
固さ 148
魔力 150
腕力 129
速さ 63(+5 義賊のバンダナの効果)
運気 23(+11 運気向上の加護の効果)
スキル
濾過 LV 3 (ダブル濾過膜 ・ 一度に2枚具現化※濾過指定が一つの膜が2枚となる )
鑑定 LV 4 (無言発動 ・ 鑑定精度上昇)
アイテムボックス LV 4 (無言発動 ・ 容量上昇※屋敷程度 ・ 時間停止)
料理 LV 3 (解体精度上昇 ・ 食材目利き ・ 目分量精度上昇)
罠師の心 LV 2 (罠師+穴ほり+枝払い の統合スキル)
(罠の作成精度向上 ・ 穴ほりの効率化 ・ 鉈装備時の腕力上昇)
斧 LV 1 (斧装備時の腕力微上昇 ・技スキル 薪割り撃 ※魔力を使い一撃の威力1,5倍 クールタイム5分)
加護
運気向上の加護 (レベルアップ時に運気の数値が上昇すれば、追加でプラス1追加補正)
経験値上昇ね加護 (経験値上昇の指輪の効果 レベル200迄の使用者の経験値とスキル経験値の獲得量の上昇)
わわわわ。
エライコッチャ、エライコッチャ!
なんじゃこのステータスは、レベル38って、160歳のパパさんにもう少しで届きそう。
6歳なのに…
熊プラス指輪の結果かな?ビックリ…
ただ、運気の伸び率に不満が残る、
加護の文面にレベルアップ時に数値の上昇があれば…
って、数値の上がる率悪すぎない?約30上がって9回上がっただけだよね。加護で倍の上昇率だけどまだ低い。
〈爺さん神よ慰謝料でいただいた加護の働きがまだまだ悪いですよぉ。〉
しかし、
悪い事ばかりではない。
なんと!
格上殺しの肩書きが追加してる。追加効果有りなんだね。
あと、濾過がレベル上がって、2枚… ? 指定枠1のを… ?
枠2のを1枚と変わってなくない?
まぁ、良いけど…。
おっ、やったね。アイテムボックスが無言発動がついたし、時間停止もついたぞぉ!
料理も上がってるし
ん?穴ほりが無い?
代わりに罠師の心?なんか纏まったのね
失くなってないなら有り難いね。
最後に、ママさんやったよ。斧のウエポンスキルが生えた。
技が使えるゾイ!
ヤッフゥー!!
レベルが30以上上昇して、数値も爆アガリだから興奮しました。
すいません。
〈お茶でも飲んで落ち着こう。〉
と、宿の一階に移動し共同キッチンを使用する。
〈アイテムボックス〉
おっ、唱えなくても出てきた。
と、感動しながら、お茶セットと茶葉を出す。
そして、
ヤカンに湯を沸かして、今日買った茶葉を入れてしばし待つ。
濾過ポイをだして、「茶葉」 と 「苦味」 を指定して、重ねてカップの上に置きヤカンからお茶を注ぐ。
カップの中にクリアなお茶が満たされていく。
味見をしたら、
「旨い!」
思わず声に出してしまった。
〈ヤッベ…〉と思ったが、
既に食堂の冒険者達が注目している…
俺は、周囲の視線と気まずさに負けて、
「すいません、お茶入れるのに良さそうなスキルなので使ってみただけですので…お騒がせしてすいません何でもないです。」
と言って謝った。
すると厳ついオジサン冒険者が、
「熊殺しは変なスキル持ってんだな。
どれ、俺にも一杯くれないか?」
と、自分のカップを差し出した。
ほっ、絡まれるかと思った。「熊殺し」って俺?
〈まぁ、お茶くらい、どうぞどうぞ。〉
と、色々気になるが、
カップの上にまだ具現化している濾過ポイを乗せ、
まだいっぱい入っているヤカンからお茶を注ぐ。
「なんだい、そのスキルは?」
と、他の冒険者も気になったのか聞いてくる。
もう、隠すつもりも無いから、
「茶葉のクズなんかをシッカリ取り除くスキルみたいです。」
と答えて、お茶の入ったコップを厳ついオジサン冒険者に返すと、
「俺は茶にはうるさいぜぇ。」
と言いながら一口含み目を瞑る。
そして、
カッっと目を開きポケットから大銅貨一枚を出して、机に置く。
「うまい!熊殺し!また頼むぜ。」
と自分の席に戻っていった。
その後、俺も!私も!となり何故か大銅貨を26枚儲けた。
茶葉の代金を引いてもかなり儲かってしまった。
濾過ポイの上面の茶葉をゴミ箱に ポイ から ポイっと捨てようとしたが、
二枚重ねなのを思い出す。
上下の濾過ポイに分けたところ、
上の濾過ポイには茶葉のカスがあるが、
下の濾過ポイに何かサラサラした粉が残っていた。
?と思い、鑑定をかける。
すると、「苦味成分」とでた…
ん?
これは、ヤバくないか?
明日実験しよう!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます