第8話
名前を決めよう。黙ってたけどオレ、デスゲームって名前好き。だから、オレのなまえは今からデスだ。
親友が言う。
何言ってるんだ、おまえ、それなら、おれのなまえはホラーでいいよ!
高校生ホラーと、親友デスの誕生からの、命名だった。女性は女性のままだ。
「下痢ストップか」デスが何かを諦めたように悟る。
ホラーは言う。
「おい、まだそんな時間じゃないだろう?!」
「しっかり朝!うんこしてたんだから!」
「出しても出るもんはで続けるんだ!それで肛門がひりつく!」
ここは、命ひしめく電脳の電車のなかだ。
デスはいう。
「もう、こんな繰り返しくる痛みと焦りと冷静さと、ヤバさ、刺激、忘れてたぜ」
オレほんとはさ、デスって名前、気に入ってなかった。デスは、デスの腹の中はもう!
「諦めるなデス!オレだって同じだ!」
さっきから俺たちは伸びたり、縮んだり、ちょこちょこ歩いて見せながら、めずらしい舞踏のように。
強烈な腹痛と迫り来る便意、それも緩い方の下痢に耐えていた。
女性は、座席に座り、いざとなったら座席に吸わせようとしている。
「あいつら、あいつらが!飲ませたアレ、あれは!」
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