第7話
2023/02/24がきた。
「おはようございます!いい午前4時ですね!」
……疲れていた。断言する。おれは、身体をモノにした。なぜなら。
睡眠。排泄。性欲はない。空腹。
「ああ、顔色が悪いですね、でもだいじょうぶ!」
「あなた達は、死にません!」
は?
え?
ん?
「栄養を摂らなくていいんです、その身体。便利で優しくて、最高でしょう?」
ふざけるな。
でも。
「排泄は?」おれは不思議だ。
Watchは答えた。
「特別な生理現象もお届けします。あ、女性の方、安心してください。セクハラですが、生理用品も用意しておりますし、個人差のあることであります」
ハラスメント!
そんなものがこの世で許されるのか!
苦しんでたまるか。
「なら、おれへの排泄プレゼントもハラスメントだ。奇妙な感覚だ。返還したい」
親友は、まだぜんぶ我慢とやらをして何も出していない。
「それはいけません。次こそはそう!皆さんをその肉体のまま、命の源泉!ふるさとへ返すのですから!」
なんだって?!そんなことしたら天国や地獄に生身の人間が来るようなもの。電子と魂の中で、一際、際立つ!
「次の社会的な死。デスゲームは!」
いちいち宣言が鬱陶しい。
「下痢止めストップ!です!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます