第5話

そんなことあっていいはずないだろ?!


叫んだ。声に出して。しかし。


「わたしたちWatchのセンサーではそれに抵触したのです。彼ないし彼女あるいは誰かの魂は永久に消えました」


それが本当なら


「ホラーだ」親友が言う。

「それだけで俺たちにはホラーだ。魂がこの気持ちごと、データが消えるなんて」失望している。


おれは絶望していた。叫んだ女性をみる。

「やめて!」

服が汚れる?という現象も意に介さず、気にせずに後退り、というやつをしながら

「わたしを生理的に嫌わないで!」

「!、人一人消しておいてっ!」おれはズカズカと歩み寄って、

嫌われたらおれも消える、だが存在が消滅するデスゲームはもう始まっている。


「あなたの持つガラパゴスケータイ。それで執筆をしてもらいます。Watchは、それを評価、字数を確かめ、コンテストに向けて本当の角川ホラー文庫デスゲーム小説コンテストに値するか」


見届けましょう。

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