112話 言葉を失った神獣
「いったい、どういうこと?」
「どうもこもないさ。見ての通り、我々と【
よほど【
「【
「我らが黄金領域復活の一番の立役者さ」
「今度は我らが恩を返す番だ」
「それと奴隷ごっこは何の関係があるのでしょうか?」
俺が突っ込むと、そこからは【
「お前、くまたちの同胞を連れているのに知らないくま?」
「言ってないくまか?」
【
不思議なことに
とにかく【
「くまたちが苦境に立たされた時、かの地より、くまたちの神様は迎えにくるっくま!」
「くまたちが望む安息の地に導いてくれるくま! 語り継がれてる伝承くま!」
あ、なるほど。
要は自分たちもエルフたちと同じく、神様をお迎えしたいと。
だからエルフたちに協力してもらって、無理やり【
「自作自演をしてまで、【
「お前、それも聞いてないくまか?」
「話すくまよ、いいくまか?」
【
そんな彼女たちに対し、
「い、い……いいくま!」
物凄く赤面しながら、【
というかさっきから
おそらく【
「同胞が信頼してるなら大丈夫くまね」
「これを見るくま……ぐぅぅぅガァァッウォフッ!」
【
エルフ姫みどりの配信にも映っていたけど、この目で直接見るとやはりその重量感や迫力は段違いだ。
サイズも幼竜のセイと同等でだいぶ大きい。
「くまたちの友達、【
「挨拶するくま」
「ヴォフッバフッ」
すんすんと鼻で俺たちの匂いをかぎ取り、そして【
「初対面で【
「この子たちは、
「年々この子たちは……体は小さく、知能は低く、弱くなってるくま」
「それもこれも神様が見つからないからくま」
「獰猛になって、
「急いで神様を探さないと、くまたちは大事な友達を失うくま」
どうやら神様を見つけさえすれば、【
その信仰そのものの真偽は定かじゃないけど、【
事情を知った
「うちの子たちのために……うちの子たちがご迷惑をッ……」
とかブツブツ言いながら、感謝の念を全力で示していた。
エルフたちは乾いた笑みを浮かべて、『どうってことないさ』と強がってみせてくれる。
「なあ、きみたちの……態度を見て察したんだが、しっかり信頼できそうだ」
「あんたら
「正直に言えばそうです」
事の発端は
「ならよかった。姫殿下たちの
「いや、実はあの配信は
「どうか我々と、【
えっと、ん?
諸々の謎を残したまま、俺たちはエルフ姫みどりの元へ赴くことが決定した。
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