本当のわたし 本当のあなた (終)

なんと無事に猫からに戻った私なんですが


「で、どうしてあなたが 全裸で私のベッドにはいたの?」

「死んだはずのあなたがどうして?」

「ななはどこなの?あの子はどこ?」


現在質問攻めにあってます。


「お、おちついt「これが落ち着けるものですか!!」

まぁそりゃそうですよね〜。


「早く説明なさい!」

「え、えぇーと実は猫のななは私でして...、あ、でもあのとき車にはねられて死んだのも本当のことで、」

「うっ..///ということは私のあの姿を見たの//?」


「あの姿」とはあの甘々な顔のことだろうか

「た、たぶん」

そう答えると姉さんは顔を真っ赤にしてクッションに顔を隠してしまった。

かわいい。


「!?待って、つまり昨日の話も全部聞いてるってことよね!?」

「う、うん」

「〜〜〜〜っ////」

姉がさっきよりも顔を真っ赤にして悶始めた。かわいい。


「ね、姉さん」

「殺すなら殺して...」

「え...」

「幻滅したでしょ、ていうか気持ち悪いでしょ。こんな姉」

「そんなことない!!!」

「!!」

そんなことを言われ、思わず声を荒らげてしまった。


「私は、私は有希さん。あなたのことが大好きです。

小さな頃から、ずっとずっと大好きでした。」

言えた。ようやく本当の気持ちをぶつけられた。 

姉さんと同じで小さな頃から抱えていたドロドロした醜い恋心。


「いつも、私の前を歩きながら、私のことをいつも引っ張ってくれたあの手が、あの表情が大好きだったんです。いつも前を向いてる真っ直ぐなあの目が」

「有希さん。私と結婚を前提に付き合ってくれませんか?」

もう、後悔したくないから、姉さんのあんな悲しい寝顔をもう見たくないから。

傍で支えたい。


「ず、ずるいわ。OKがもらえるのが分かってから、」

「〜っ!」


「そんなかっこいい告白されたらもっと好きになっちゃうじゃない///」

「え?」

「ふぅ。私の方こそよろしくおねがいします菜奈。こんな不器用な姉だけど、末永くよろしくね」

「ほ、本当に?いいの?」

「もちろんよ、どんだけ初恋引きずったと思ってんのよ」

「やったー!!!」

「ふふっ」


まるで小さい頃のように姉と笑い合う。


でもあの頃とは違う、お互いにいろんなことを経験して。

お互いにすれ違って、本音をさらけ出して、そして一緒になった。


すごく不思議なことの連続だったけれど、それでも最愛の人と一緒になれた。

もう、

後悔をしないように二人で支え合って、前を向いていこう。

そうすればきっといいことがあるのだから

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にゃんだこれ!! シューマ555 @syuma5689

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