本当のわたし 本当のあなた

驚いた。

姉がまさか、私のことが大好きだったなんて。愛してるなんて。

思っても見なかった単語が次々と飛び出してきて、頭がパンクしそうだ。


そしてどうして自分が猫になったのか少し思い出した。

事故の少し前、あのとき、たしか黒猫が私の前を横切って、その直後にとんでもない勢いで車にはねられたんだ。


ただ、やっぱり姉を苦しめていたのは私だったのか。

しかもかなりとんでもない傷つけ方をしてる...。


どうすれば姉の心を癒やすことができるんだろうか。


私の初恋は姉だし、それ以降、恋なんてしたことないのに〜〜!

どうして私人間のときにもっとアピールしなかったの〜!


でもあのときの姉さんは色んな人と付き合ってたし、私のこと避けてたし。

まさか好きだったなんて思わないじゃん!!


そんなことを考えていつもどおり同じベットで眠りについて、

姉のを聞いて、その目から溢れる涙を舐めとる。


どうか姉さんが救われますように、悲しませた張本人の分際で、そう願い眠りについた。


あさ、目を覚まし、いつもどおり姉さんにくっつこうと近づくと姉さんも目を覚ました。(こんなに早く目を覚ますのは珍しいな〜)と思いつつ、姉さんの頬を舐めると違和感があった。


そんなことを考えていると完全に意識が覚めた姉が慌てた様子で

「なにっ!!なんで菜奈がいるの?!」

「な?」

「まってななはどこ?!なんで!」

と何やら叫んでいる。


かくいう私は、覚醒途中の意識で姉さんに抱きつくと、そこで初めて自分の体の違和感に気づき、自分が人間に戻っていることに気がついた。


しかも






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