第7話 結果

帝国立魔法学園本校舎、そこには本試験同様に物凄い数の人だかりができていた。

何故なら今日は合格発表、多くの者が試験の時と同じように緊張感を持って会場に来ていた。


「マスターありましたよ!私の番号!!」


「お、やったじゃん」


エキドナが嬉しそうに飛び跳ねる。

まぁ腐っても俺の部下だ、エキドナの心配はしてなかった。


「マスターは番号見なくていいんですか?」


「あぁ、俺は大丈夫だ、もうすでに受かっているからな」


そう、俺とミーナはすでにルミナリエの延長戦によって発表を見る前から合格が決まっている

だから安心して今日の日を迎えれたわけだ。

エキドナは今日をドキドキしながら待っていたらしい。


まぁ、こいつは妙に真面目なところあるからな


「 さすがマスターです!ていうことはクラス訳ではAクラス確定ですね!」


「………ん?今なんて言った?」


俺は聞き間違いかと思いエキドナに聞き返す。


「え?いやだから、最上位のAクラス確定ですね!」


「……………」


俺は受験者案内の裏を見る。

そこには


各ルールにおいてペンダントを配布します。

全てのルールにおいてペンダントの数がその後のクラス訳に直結するので頑張ってください。


「……………」


「マスター?」


ぐああああああ!

やらしかたぁぁぁぁぁぁぁ!!


そう、この俺ライ・バルバルト受験生は


逃げ切り勝ちを狙うぜ☆


なんて言ってペンダントを一つも集めていないのである。

最もなぜ多く人が自分から自殺行為である戦闘に走ったは考えないわけではなかったがまさかその理由が受験後に判明するとは!!


…………なーんてな!


俺が配られた書類に目を通さないわけないだろ

実際今回の任務はとある対象の監視、または護衛。

対象がどのクラスかわからない状況で俺もクラスの選びようがない。

故に実力派揃いのAクラスなんかよりFクラスでのほほんとやっていった方が楽!!


「……俺の勝ちだ」


「マ、マスター?」


不安な笑みを浮かべている俺に対してエキドナは心配して俺を見る。


「……エキドナ」


「は、はい!」


「Aクラスでも頑張れよ」


俺は満面の笑みで言った。

これでめんどくさい任務から少しでも離れられる。

もう学園に行くことが確定しているならとことん楽しんでやる!


「あ、本試験の順位表張り出されたらしいですよ」


エキドナが指を刺した方向にはでかい白い布が張り出される。

そこには合格者240人に対して名前と順位そして集めたペンダントの数が表示されていた。


「私は……えーとあ、ありました!3位です!」


「お、どれどれ」


俺が3位のところ見ると


 エキドナ・スレイ 68個 3位


「す、すご!」


あの状況で68個だと……

さすが世界最恐のメイド…格が違う…


「やった、やりました!マスターはどこでしょうか?」


「あーそれなら」


最下位もしくはそれ相応の順位に決まっている

なぜなら俺は一つも集めてない。

ルミナリエ先生を倒した所で結局数字は変わらん。


「ん?」


奥の方を見ると見たことあるピンク髪がいる。


「おーいミーナ!」


俺は人混みをかき分けミーナのところへ駆けて行く。


「あ、マスター!……行っちゃった、まぁそれにしてもマスターは凄いです!だって私なんかより遥かに高いんですから!」





多くの人混みをかき分ける。

俺は少しずつミーナに近づいた。



「あ……あ………」


「おーいどうした…」


ミーナの方に近づくと何やら真っ青な顔で結果を見ている。


あ…なるほど俺から奪えなかったから0個か…

まぁこれから同じFクラスになるんだから励ましてやるか!


「おーいミーナ、そんな顔するなって大丈夫!

俺もFクラスだからさ!」


「………グラン……どうしよ…」


「そんな落ち込むなって!俺と一緒にこれから頑張ろ!」


「……どうして冷静なの」


俺を見るとミーナの顔がさらに青くなって行く


………そんなに落ち込まれるとこっちも傷つくんだが


俺はミーナの肩を叩き励ます。


「まぁこれからもよろしくな!」


「………あれ見て」


ミーナが指を指したのは上位10人が書かれている所だった。


そんなところ見たって意味がないって!


俺は下の方から見て行く。


5位 ガイド・ネウス  42個


6位 バン・グラウド  39個


…やっぱりここらへんはちゃんと順位取りに行ったんだな……


「えーと1位は誰だ?」


同率1位


お、同率って2人いるのか!誰と誰だ!




1位 グラン・バルバルト  106個


1位 ミーナ・ルーベルク  106個




………………は?

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