第64話 決意表明

「はい、えー……みなさんこんばんはほんじょーです」


『こん』

『やあ』

『珍しいね二日も休むなんて』


「あっそうでした。二日もお休みしてましたすんません」


『二日間何してたん?』

『シコッてた』

『それお前やろ』

『シコリキッズで草』


「それをこれから話して行くんですよ。まずですね、真那月レンが所属する【アダルトバーチャルエージェンシー】の代表からコンタクトがありました」


『へえ』

『そうなんだ』

『ふーん』

『お前らもっと興味示せよ』


「その人から依頼されたのは二つ。炎上の沈静化と真那月レンの覚悟を決めさせること」


『なんで覚悟?』


「わかりません。前者に関して動いてましたが後者は全くわかりません。本人から聞かないといけませんね」


『んで炎上の方はどうなった?』


「みなさんご存じかと思いますが真那月レンはあれから配信を休んでいます。休んだことであかぼん勢が大盛り上がりで勝ち鬨をあげてますね。チー牛がナンバーワンだって……」


 そう。


 あれから真那月は配信を休んでいる。


 DMにも煽りのメッセージが来てるみたいで相当やられてる様子だ。


 あかぼんは変わらずチー牛たちを率いて真那月へ攻撃を続けている。


 早く止めないと行けないのに……


『ほんじょー。チー牛を説き伏せようとしても無駄。あかぼんを完全敗北させないと止まらないと思う』

『同感やわ。あれはトップを崩さないとダメ』

『でもさ。あかぼんって匿名たちを使って好き勝手やってるから第二・第三のあかぼんが生まれてもおかしくないんじゃねえの?』

『炎上させて楽しんでる人間が何人も生まれたら狂気極まってて不快だわ』

『そうだ童貞の言うとおり』

『四ねホモガキ』


「僕も同感です。恐らく手順を間違えると大やけどを負うことでしょう。でもだからって目の前の炎上を黙ってみることはしません」


『ほんじょー見てると炎上に対しての考え方が変わったよ』

『私も』

『女?』

『はい』

『キタ―――(゚∀゚)―――― !!』

『ほんじょーさんの配信は居心地良くて好きです』


「おっおふ、女の子が僕の配信に……」


『うわっほんじょーキモ』

『見損なったわ』


「待ってまだ何もしてない」


『まだ?』

『じゃあこれから手を出すんだ。ふーん』

『私とは遊びだったんだね……』

『ほんじょーさん。一人で悩まないで下さい。ここにも味方がいますから』


「……わかりました。今回は迅速な解決を目指しています。明日の配信は、あかぼんに突撃します!!!」




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