第15話 さざなみの玉椿7

 たちばな家の門前で、頭中将は紫苑しおんを招き寄せ、指示を与えた。

 はい、と頷いた若く有能な家礼けらいは、招き入れられると同時にひっそりと姿を消す。

 急なおとないを詫びつつ呼び出したのは、中務なかつかさ少輔しょうゆう・橘恒泉つねみだ。しかし、寝殿の客間に先んじて姿を現したのは、家督を長男に譲って隠居したその父・橘実泉さねみである。往時には大納言までを勤め上げた辣腕家らつわんかは、今を時めく頭中将の来訪を喜び、挨拶だけでもと考えたらしい。後に続いた恒泉の方は、苛々と落ち着かない様子だ。椿つばきの見立て通りというべきか、或いは、父の頭中将に対する態度が気に入らないのもあるかもしれない。

「今日はいったい何の御用で?」

 挨拶もそこそこに、慇懃無礼とも取れる調子で、恒泉は要件を急かした。対する頭中将は、殊更余裕たっぷりに微笑んで見せる。

「実は、恒泉殿お抱えの陰陽師殿に、ご教授願いたいことがございまして」

重岡しげおかに……?」

「田舎育ちの陰陽家崩れが、お役に立てることがございますかな?」

 訝しむ恒泉に変わって、答えたのは父である実泉だった。現役を退き、今や好々爺然とした風貌には疑うような気配もなく、「重岡をこれに」と家人に言い付ける。

 父親の前で息子を追及するのは気が引けないでもなかったが、実泉おうの登場は頭中将にとって、事をうまく運ぶための追い風になっているようだ。こうなっては立ち去る様子がないのもありがたい。

 ややあって、やってきた重岡は、安倍家の陰陽師の言った通り、これならばと思わせる巨漢だった。頭中将もこの時代の成人男性としては大柄な方ではあるが、それよりも一回り以上大きい。陰陽の術よりも荒事に長けていると言われた方が、余程納得できる逞しさだ――それこそ、遺体の手足など簡単に切断出来てしまいそうなほど。

「――重岡余人よひとにございます」

 荒々しい筋肉を、いかにもといった道服に包んだ重岡は、低い声で名乗って平伏した。年の頃は三十代前半だろうか、堂々とした体躯とは裏腹に、その表情はどことなく強張っているようにも見える。

「ようやくお会いできましたね。恒泉殿から、お噂はかねがね」

 まずは初対面の挨拶をくれてやり、顔を上げさせる。目鼻立ちは精悍と言えなくもないが、どうにも目付きが宜しくない。陽に焼けた左の頬に、ミミズ腫れの様な傷が一筋走っているのに気付いて、頭中将は「おや」と大仰に驚いて見せた。

「どうされた。誰ぞに叱責でも受けられたか?」

 恍けたように訊ねる頭中将に、重岡は「いえ」とのみ答えて、その先を濁す。

 痺れを切らしたのは恒泉の方だ。

「これはいったい何の問答ですか? 我が家は西のたいの改築に向けて立て込んでおりますので」

 「お引き取りください」と言わんばかりの態度に、父親が驚いたように無礼を諫める。恒泉はこれを黙殺して、面白くなさそうに視線を逸らした。日頃の慇懃いんぎんさは微塵も感じられない。よくよく見れば、直衣のうし姿の恒泉はしゃくを手にしていないようだ。酷く苛立った様子といい、直前まで口論していた重岡に投げ付けたと言われても納得してしまいそうだ。

 恐らくはこれが、恒泉の本性なのだろう。相手の隠した負の感情の大きさに飲まれぬよう、頭中将は笑顔の裏で、ひっそりと気を引き締める。

「重岡殿がおられるにも関わらず、陰陽寮を頻繁に私事で利用されているご様子なのはなぜか?」

 この指摘に、目立った反応を見せたのは実泉翁だ。物問いたげに息子を見返すのから察するに、彼は自邸で行われる陰陽道関連の諸行事に、重岡が携わっていないとは知らされていなかったのだろう。表向きは重岡が取り仕切っていることにして、実際は陰陽寮の役人達に一切を任せていたとなれば、重岡が橘家に雇われている理由は何だということになる。

「それは、専門家に助言をいただいておりまして……」

「重岡殿は専門家ではないと?」

 間髪入れずに問いを重ねた頭中将に対し、橘恒泉はさすがに言葉を詰まらせた。重岡の方は、彫像のように身を固めて、床の一点を凝視している。

 当人達から答えが得られずとも、頭中将には明確な推論があった――恒泉は重岡余人を、陰陽師として信頼していないのだ。

「では重岡殿の専門は何なのでしょうな……例えば、死人の手足を切り落とすことなどか?」

「!!」

 敢えて楽しげに呟いた頭中将に、重岡は立場も忘れてハッとしたように顔を上げた。

 声を荒げたのは恒泉の方だ。

「陰陽師とはいえ、我が家の者に何と無礼な……!」

 とはいえ、怒りに我を失うというほどではない。恒泉の冷徹な切れ者ぶりは健在のようだ。

 「そういえば」と、気を取り直すかのように、頭中将はてのひらの中で笏を一つ打ち鳴らす。

えんの松原で共犯者にされた少年ですが、今は私の方で召し抱えております。今日もこちらへ同行させておりますので、後程御目通りいただければ、と」

 紫苑の話題に、重岡が一瞬だけぎくりと肩を強張らせた。それもそのはず、重岡は長時間にわたって、間近で紫苑に顔を見られている。唐突に話題を変えたのも作戦のうち。頭中将が数々の事実に「気付いている」ことで動揺を誘うためだったが、なかなかうまくいっているようだ。恒泉は表情を変えぬままこちらの出方を探っているらしく、実泉翁は事の深刻さに気付いたのか、固唾を飲んで状況を見守っている。

「いや、少年一人と女房装束、果ては人間の手足までを一気に担ぎ上げるとは、見上げた怪力無双ぶり……」

 宴の松原事件に際し、重岡が演じたであろう役割を指摘してやると、鋭い眼差しが返される。

「いったい何のお話でしょうか。それに、なぜ私がそのような者と面会せねばならぬのですか」

 口元こそ笑みにかたどられているが、不機嫌が隠せていない時点で、動揺は露わだ。しかし、当然ながらおいそれと、己の悪事を認めるような玉ではないらしい。

 一度声を荒げて以降は、頭中将と重岡の遣り取りを黙って聞いていた恒泉だが、僅かに顔を引き攣らせた瞬間がある。

河原院かわらいんで私の姿を見たとの偽証に関して、この密告を行った女自身が、重岡殿に伴われて京職きょうしきへ出向いたと証言していますよ」

「…………」

 この時恒泉の顔をよぎったのは、悲しみでも絶望でもなく、ただ怒りのみだった。自分の思い通りに動かせると信じていた女に裏切られたという純粋な憤怒ふんぬであり、そこに情のようなものは一切感じられない。

 こんな男のために、と、哀切に胸を痛めたのは頭中将の方だった。椿に自分以外の、支援者という名の愛人がいること、そしてその人物が実際に彼女を訪ねて来る現場を押さえたのも紫苑だ。宴の松原事件からの経験を糧に、紫苑はお忍び仕様で隠された男の牛車の家紋を盗み見、これを正確に頭中将に伝えた。お陰でそれが橘恒泉の物であると判明するのに、さほど時間を必要としなかったのは言うまでもない。

 薬に詳しい女が、河原院事件にやたらと詳しく怪しい陰陽師を抱えた男と通じており、つその周辺で事件当夜に幽霊(のような女)の目撃情報がある――それも、事件が頭中将への冤罪の様相を濃くし始めた辺りから、身近に現れた者ばかりだ。個別に見聞きすればこれといって気にはならないことであっても、悪意を持ってその渦中に引きずり込まれた人間からすれば、到底無関係と捨て置けるものではない。

 恒泉の最大の誤算は、己の信じたいように頭中将の能力を低く見積もり、手足のように動かせる有能な密偵の存在を知らずにいたことだ。

 頭中将は宣言通り、家礼達の調査の結果を精査し、正確に繋ぎ合わせることで、今日の日の摘発にこぎつけたのである。

 京職への偽の頭中将目撃情報は、「男に伴われた美しい女」であり、これは椿自身が勝手にやったことだと認めている。そしてそれに同行していたのは重岡だ。椿は頭中将への疑惑自体が疑わしいものであると訴えるため、敢えてこの手段を取ったというから、これに抱き込まれた重岡は、良かれと思って恒泉の意思に反する行動を取ってしまった、そしてそれ故の叱責を受けていたと考えられなくもない。

「そのような女の証言なぞ、信用できましょうか」

 俄かに勢いを取り戻した様子で、重岡は小馬鹿にしたように鼻で笑った。頭中将は「女」の素性に言及してはいないにも関わらず、下賤の女と決め付けた反応だ。

 しかし、これがおそらく、宴の松原事件から続く、犯人一味の総意であり本音なのだろう。紫苑や椿、共犯に仕立てた庶民達が後から何を騒ぎ立てても、権力を以て捻じ伏せることが出来ると考えている者達のおごりだ。

 不快感を押し殺しながら、頭中将は不敵に笑んだまま続ける。

「今回の件に関して、重岡殿。貴方にはおそらく、恒泉殿とは違って、私以外に罪を着せたい人物があったのでしょうなぁ」

 無反応を貫く恒泉に対し、我が息子の名に実泉翁がピクリと肩を揺らす。信じられないといった顔付きだが、頭中将の言葉を遮ることもない。信じたくないといった方が正しいからかもしれない。

「およそ人間わざとは思われぬ惨い犯行に、今回も鬼の仕業とも噂されておりましたし、陰陽寮へ話を聞きに行ったのですが……お会いしましたよ、播磨はりま時代の貴方をよく知る陰陽師殿に」

「……!」

 これを聞いて、重岡はサッと蒼褪めた。ここまで必死に平静を保とうとしていたようだが、そんなことまで知られているのかといった驚愕が、ありありと面に表れている。

 三つの視線の集中砲火を浴びながら、頭中将は謡うように言い放った。

「貴方の――貴方がたの筋書きはこうだ」


 まず大前提として、一年前の宴の松原における女房失踪事件と、現在巷間こうかんを賑わす河原院の鬼事件の犯人は、同一人物或いは団体であることは言うまでもない。どちらも一見して超自然的な存在の仕業と思わせるような衝撃的な現場と、頭中将を犯人に仕立て上げんとする小細工が見て取れるからだ。

 宴の松原事件に関して、自身の手で冤罪を晴らして見せた頭中将だったが、提示された事実からの推測と紫苑の自白だけでは、真犯人を暴くことまでは叶わなかった。このことに犯人一味――橘恒泉とそのお抱え陰陽師・重岡余人が安心、そして油断をしたのは当然のことだっただろう。計画は失敗したが、利用した庶民(紫苑)の供述から捜査の手が自分達に及ぶようなこともなく、事件は世間から忘れ去られていく。

 重岡が同郷の若者と再会したのは、そんな折だった。世代も違い、元々懇意にしていた訳でもない青年の顔を見分けられたのは、重岡の記憶力の賜物だったかもしれないが、声を掛けてみる気になったのは、自身の現在の境遇に自負があったためもあろう。故郷を追われた身でありながら、今はみやこで貴族に直接召し抱えられている。それも、元播磨の国司様の家だ。青年を通じて、自分を追放した者達に知らしめて欲しいとの算段もあったに違いない。その証拠に重岡は、青年が若くして陰陽寮に出仕する身であると知るや、激昂した。このことからも、重岡の逆恨みと劣等感は相当なものだということがわかる。

 自分に恥をかかせたと一方的に敵視した重岡は、彼に復讐する計画を練り始めた。そこでまず抱き込んだのが、主である橘恒泉だ。そもそも恒泉は、汚れ仕事を押し付けるために重岡を雇ったのだろう。播磨での行状にも関わらずの温情も、そう考えれば辻褄が合う。

 恒泉を味方に引き入れるのは、容易だったに違いない。何しろ一年前には、恒泉主導で引き起こした宴の松原事件を補佐してやっている。恒泉は目的のためなら手段を選ばない。地位も財産もあるため、共犯としてはこれ以上ない存在だ。切れ者の彼を動かすにはそれだけの理由が必要だが、そこで重岡は、あるじにこんな風に耳打ちしたのかもしれない――「我らで事件を起こし、それを解決したように見せ掛けられれば、恒泉様の手柄になります。私の方にも邪魔な人間がおりますので、これにすべての罪を被せればよろしいかと」。

 そもそもの筋書きは、「安倍家の陰陽師が、風葬の遺体から切り取った手足を現場に残すことで、魑魅魍魎の仕業と見える事件を自作自演で引き起こし、折を見て己の陰陽の術で解決したように取り繕うことで、出世を目論んでいる。殺害されたと思われた女達は遊芸人ゆげいにんの一座に売り飛ばされていたが、勇敢な橘恒泉と、そのお抱え陰陽師・重岡余人が事件に不審点を見付け、見事真犯人を捕らえた」――このようなものだったのだろう。遊芸人の一座とは、恒泉の愛人たる椿の属する田楽でんがく一座であり、買収済みの座長とは「女達は安倍家の陰陽師から買った」と偽証させる手筈を整える。

 重岡にとっては、青年陰陽師がどうなろうと知ったことではなく、むしろその失脚で播磨の陰陽師集団ごと打撃を受ければよいと思っていたのであろうし、恒泉の功名心も満足させられる。場合によってはこの功績で、中務省なかつかさしょうにいては頭打ちの官位も、検非違使けびいし別当べっとう辺りに抜擢されるようなことになれば、更なる出世も見込めるというもの。恒泉がやたらと人前で、事件に対する考察を披露したがったのも、そのための布石だ。

 宴の松原事件は、恒泉の主導で、当初から頭中将を陥れるべく画策されたものであったために、本来は貴人しか立ち入ることの出来ない場所、即ち宮中で事件を起こす必要があった。

 これに対して河原院事件の方は、あまり身分の高くない陰陽師が標的であるために、警備も厳重で出入りの手間のかかる大内裏だいだいりではなく市井しせいの、以前より幽霊屋敷と名高い邸宅を、敢えて舞台に選んだのだろう。普段人の立ち入らない場所であれば、あらかじめ現場を作っておくのにも好都合だ。

 第一の事件では、世間に衝撃を与える目的から、たまたま重岡が鳥辺野とりべので見付けてきた、木乃伊ミイラ化した遺体をそのまま現場に残した。しかし、京の土壌で木乃伊などそう易々と見付かるものではなく、第二の事件からは宴の松原の時と同様に、遺体から切り取った手足を利用する。犯人は陰陽師であるとの説に信憑を持たせるための、「人間業ではない演出」の一環だったが、これに疑惑を抱いたのは、まさにその宴の松原事件において、冤罪に陥れられかけた頭中将だ。

 恒泉が衆人環視の前で自説を講じるさなか、よりによって頭中将は、これを横取りする形で疑問を提示し、あまつさえ皆の感心と同意を得てしまった。数年来頭中将に対して(なぜか)悪感情を抱いている恒泉は大層立腹し、ここから河原院事件においても、頭中将がその場に居たかのような工作が施されるようになる。しかし恐らく、当初から否定的な見方が多かった薔薇そうびの花の使用については、一味の間でも意見が割れていたのに違いない。事件の結末に「真犯人役の安倍家の陰陽師を、裏で操っていたのが頭中将である」という筋書きを加えるにしても、やはり唐突に過ぎる。恒泉と頭中将の双方を救いたいと考えた椿の偽証案に重岡が乗ったのは、薔薇の花の演出に信憑性が出るならばとの思惑もあったのかもしれない。

 しかし同時に、重岡の起こす事件そのものにも、ほころびが見え始めている。安倍家の陰陽師の極悪非道ぶりを盛るためなのか、下手に連続性など持たせてしまったために、市井の者達の恐怖と警戒を招き、河原院周辺では以前にも増してひと気が絶えた。標的を得られずに苦心するさなか、ようやく現れた旅の一家に飛び付いたものの、夜の闇に怯える母と娘が離れることはなく、二人を一度に拉致せざるを得なかったのだ。重岡の体格と膂力りょりょくがあればこそ何とかなったのだろうが、さすがに手に余ったことは想像に難くない。田楽一座へ連れ込む際、手間取るところを運悪く周辺住民に目撃され、薬を使われて前後不覚な様子を「幽霊」と噂されることになった。

 そして、第四の事件は言うに及ばず。屋敷へ近付く者がいなくなった結果、近隣を行く女性を襲って河原院に連れ込まれたように見せ掛けるという、杜撰な手法を取るしかなくなっていた、という訳だ。


「いくつか私の推測も織り交ぜてはおりますが――反論はございますか?」

「………………」

 河原院事件の顛末について語ってみせた頭中将に、重岡余人は表情を歪めたまま黙りこくった。この場合の沈黙は、肯定以外の何ものでも有り得まい。

 これで実行犯の反論は封じられた。

 しかし、遺体の手足の切断や運搬、各現場での偽装工作や、被害女性の拉致及び田楽一座までの輸送等、すべてを一人で行えたとしても、座長の買収や薬師でもある椿の協力は、彼の支援がなければ成り立たなかったはずだ。

「これほどの事件を起こすには、貴方一人ではさすがに荷が重かろう……恒泉殿?」

 チラリと意味深な視線を送ってやると、恒泉はやはり無表情のまま、頭中将を真っ直ぐに見返してくる。整った面差しが冷徹な印象を一層強くしているのは確かだが、少なからず内面が影響を及ぼしていることも事実だろう。宴の松原で、憎き頭中将の偽者を演じた際、どのような心持ちだったのか。河原院事件について、薔薇の花の工作を指示した直後、自分に意見を求めに来た頭中将に対して何を感じたのか。聞いてみたくはあるが、素直に答えるとも思えない。

「主人である貴方が無関係とは言わせませんよ」

「恒泉、そなた……!」

 激昂したのは恒泉ではなく、実泉翁だった。頭中将の理路整然とした追及と重岡の態度から、どちらが信ずるに足るのかは一目瞭然であったし、もしかすると、常日頃から恒泉の気性に思うところはあったのかもしれない。

 だが、恒泉は実に嫌味っぽい表情を浮かべて、首を横に振った。

「何を言うかと思えば……私は播磨時代に親交のあった者が京で落ちぶれているのに行き合い、援助してやったまでのこと。それが裏で悪事を企んでいるなど、露ほども知りませんでした」

 あくまでも重岡一人の犯行だと言い逃れるつもりのようだ。「監督不行き届きは認めざるを得ませんがね」と笑う様子に、重岡がはっきりと歯噛みする。先程椿を信用できない下賤の女と断じた彼もまた、今こうして恒泉に切り捨てられようとしているのだ。

 何と不快な堂々巡りだろう……。

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