第39話 オマケ 調教される



 ヨーロッパのデカダンス。

 ミニ版では文字数的に三話しか入らなかったので、ちょっとオマケのミニミニエピソードを。


 これは本編ロングバージョンでちょこっとふれた映画なんですが。


 これもフランス映画です。舞台がたしかパリだったから。そうそう番組紹介にもパリジェンヌって書かれてた。タイトルは忘れた。


 二十歳くらいの若くて美しい魅力的なパリジェンヌ。たとえば、アンヌとしておこう。仕事は高級店の売り子かなんか。ハンサムなフィアンセがいて、今日は両家の初顔合わせ。順風満帆。薔薇色の人生。


 しかし、そのレストランに来てた中年男。たとえばジャン。こいつとぐうぜん出会ってしまったことで、彼女の人生は一変してしまう。


 このとき、ちょっと言葉をかわしたんだったかな? そのあと、男がアンヌの職場に来たんだったか? とにかく、ぐうぜんを装って再会するんだけど。いや、いきなりレストランでナンパされたんだったか?


「あんなガキくさい若造つまんないさ。もっといいことしてみたくないか?」みたいな。


 無視しとけばいいのに、挑発されて、ウカウカとたずねていくアンヌ。男の部屋でレイプに近い形で関係してしまう。


 その後、何度も男の言いなりに。ジャンはアンヌをモラハラで束縛し、奔放な女になるよう調教し始める。彼女が敬虔なクリスチャンだったので、行為の最中に彼女自身に聖書の一節を唱えさせて、しかも、その内容で禁じられてることをする、とか。つまり、聖書でソドム行為はやるなと言われてるんで、そこを暗唱させながら、じっさいにそれをやる。ソドムって普通は男色のことなんですが、この場合は男同士でやるのと同様の行為をするわけです。カクヨム的配慮。ぼやかして書く。


 初回のときベルトで手首縛ってたかなぁ? しかも、行為のあと、そのベルトで彼女の裸のお尻をぶってたよなぁ?


 どう見ても平凡なおっさんで、魅力的には思えないんですが、アンヌはジャンにのめりこみ、フィアンセとも破局してしまう。わからん。


 最後はたしか、ジャンに誠意を求めるけど、そういう男じゃないんで、追いこまれたアンヌがジャンを刺して終わり。遠くからパトカーのサイレンが……みたいな感じだったように思う。


 これ、最近のラノベに多い性〇〇系のやつですよね。

 現実にそんなことしたら、ただの犯罪者なんだけど、男の願望がつまってるんですかねぇ?


 この手のやつ、じつはぜんぜん新しくないんですよっと。

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キネマ森〜映画の記憶が眠る場所〜 涼森巳王(東堂薫) @kaoru-todo

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