第33話 ジョニー・デップ三連発
好きな俳優と言えば、ジョニー・デップ。
古いのはたいてい見てます。ジョニデの出てる映画って、ホラー調のミステリーとか、幻想ファンタジーが多くて、個人的に好みのストーリーが多い。
『スリーピー・ホロウ』『シザーハンズ』『シークレットウィンドウ』『ツーリスト』『ニック・オブ・タイム』『ネバーランド』『アリス・イン・ワンダーランド』『ダーク・シャドウ』『エド・ウッド』などなど。
なんか、タイトル忘れたけど、変なサイコっぽい宇宙と交信する研究者の話もあったけど、あれはつまんなかった。あれ、ジョニデだったよな?
もちろん、超有名な海賊シリーズやチョコレート工場やファンタビやオリエント急行も見ましたが、ちょっとマニアックなやつのほうがよかったりする。
見たいけど見れてないのが『フロム・ヘル』と『スウィニー・トッド』切り裂きジャックと復讐の殺人理髪師。おもしろそうだなぁ。
プライベートで不幸があって、一時期、パイレーツ・オブ・カリビアンでさえテレビ放映から退けられていたころがあったけど、勝訴してよかったですね。悪い女にひっかかったものだ。
才能ある人はどんどん活躍してほしいものです。
それにしても、ちょっとマニアックなやつももっと地上波でやってくれ。
お勧めジョニデ三選。
見たことあるやつしか紹介できないんですが、普通に『シザーハンズ』
これもわりと有名ですよね。見た人は多いはず。
ジョニデのかなり若いころの作品で、監督はあのティム・バートン。
フランケンシュタインのファンタジーバージョンみたいな話。
博士に人工的に造られた青年エドワード。青年というか、怪物というか。えーと、庭の剪定のためだったか、博士の髪を切るためだったか? エドワードの両手をハサミにつけかえた博士は、その直後とつぜん発作を起こして死んでしまう。なので、エドワードは両手がハサミという姿のまま生きていくことに。
博士の遺した屋敷に一人隠れ住んでたんだけど、セールスウーマンにひっぱりだされて街へ出る。セールスウーマンには年ごろの娘がいた。ネットで調べると名前はキム。なんと、そのころリアルにジョニデの彼女だったらしい。
惹かれあう二人だけど、両手がハサミなので、まわりの人たちに誤解されて危険人物として、エドワードは排斥されてしまう。もとの屋敷へ逃げかえるエドワード。でも、年に一度、クリスマスかなんかの日には、キムのために雪を降らせるのです……そんなお話。
たしかキムはこの話を娘に聞かせていて、ちょうどその日はクリスマス。映画のラスト、何年も何十年もずっと一人で生き続けるエドワードが、今年も彼女のために雪を降らせる……。
悲しいですよね。
雪っていうのは、なんかの綿毛だったかな? 雪に見えるなんかだったはず。彼のハサミでカットして舞いあがり、街に降りそそぐんだったと思う。
こういう孤独を感じさせる、ピュアなラブファンタジー。いかにもティム・バートンだなぁ。
お勧め二作め。
『スリーピー・ホロウ』
19世紀くらいかな? アメリカなんだけど、ヨーロピアンな風習が残る地域で不思議な連続殺人事件が起こっていて、伝説の首なし騎士のせいだと言われている。それを調査しに街から判事? 検事? そんな役職のジョニデがスリーピー・ホロウ村へおもむく。
ホラーミステリーで楽しい。
じっさいの伝説首なし騎士を題材にした映画。じつはもともと、伝説はあったものの、スリーピーホローという名前の村はなかった。が、のちに伝説のある一帯をスリーピーホローという街の名前にした。現在もこの街はほんとにある。
スリーピーホローのこの伝説をもとに、自分でも小説を書いたので、より思い出深いです。もっとも、自作では首なし騎士出てきませんが。
お勧め三作め。
『シークレットウィンドウ』
これは原作スティーブン・キングなんだそうです。ほんと、あんなふんいきですよね。ミザリーとか。
ジョニデの役はここでは売れっ子作家。だけど、妻に出ていかれて、離婚するしないでモメている。ジョニデはヨリを戻したいけど、奥さんにはもう新しい彼がいるので、早く離婚したい。
そんなジョニデ演じる作家のもとに、ある日、変な手紙が届く。「あんたがおれの小説を盗作した。『シークレットウィンドウ』はおれの作品だ。返せ」と言った内容。
何言ってるんだ。こいつ。バカバカしい。
と最初は相手にしない作家。それより、奥さんとヨリを戻すのに必死。
ふだん作家は別荘みたいな田舎のコテージに一人で住んでるんだけど、奥さんのいる街へ、もう一度話しあおうと言いに行ったり。
奥さんには冷たくあしらわれ、じつの息子も自分より奥さんの新しい交際相手になついてる。たくましい交際相手につきはなされて「もう〇〇(奥さんの名前)に近づくな」とかおどされたり。
そのあいだにも、例の変な手紙は何度も送られてくる。しだいに身のまわりにその男の影がチラホラ。男が乗ってるっぽい車とすれ違ったり。その車が湖の近くに停まってたり。
「シークレットウィンドウはおれの作品だ。ゆるせないのは、おまえが勝手にラストを変えたことだ。あのラストは完璧だった。それなのに、あんな陳腐な結末に変えるなんてゆるせない。前の終わりかたに戻せ。いいな?」という手紙。
動物の死体が自宅の玄関前にすてられてたり。だんだん命の危険を感じる作家。裁判のことで電話かけてきた妻にも相談した。
「なんだかほんとに大変みたいね。ジャック(だったかなぁ?)。いいわ。明日、そっちにようすを見に行く」
だが、奥さんは来ない。
あるいは、何者かになぐられて気を失い、気がついたら奥さんは死んでたんだったっかなぁ?
とにかく、ラスト近く急展開が続く。
いよいよ追いつめられるジャック。怪しい男の正体は? 奥さんを殺したのは?
この話はミステリーなので、ラストのどんでん返しは書きません。
ああ、なるほどねぇ、というスティーブン・キングらしい後味の悪い結末ですよ。トウモロコシがね、うまい小道具で使われてて。シークレットウィンドウの意味もわかるし。人間の狂気性が巧みに描かれてます。
ここであらためて映画の概要調べてみたら、作家の名前はモートだった。しかも手紙じゃなく、いきなり難癖男が訪ねてきてた。記憶って細部は忘れるからさ。
ジャックが急に出てきたのは、ジャック・ザ・スパロウですね。たぶん。
ジョニデは役によってふんいきや顔つき、演技まで、かなり変わるカメレオン俳優なので、たまに有名じゃないやつを見ても楽しいですよ。まれにハズレもありますが、ほとんどは当たりの作品なので。
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