第18話 ハッピーフライト



 暗い話が続いてたので、ここらで明るいのを。


 このタイトルを見て、「あっ、知ってる!」と思ったかたも多いのでは? 綾瀬はるか主演の日本のコメディ映画ですよね。

 あれもテレビで何回も見たし、楽しくて好きな映画の一つです。


 ——が、違うんですよ。これからご紹介する映画は、タイトルこそ同じだけど、洋画です。こちらもコメディ映画でした。


 ネットでチョロっと調べてみたら、2003年のアメリカ映画だそう。

 僕が見たのは2010年ごろじゃないかな? 局がKBS京都だったことまでおぼえてる。が、そのくせ、ストーリーは例のごとく、うろおぼえw


 主役は大学生の女の子……だったかな? 大学は卒業してたかな?

 田舎町で暮らしてる女の子が、ある日、キャビンアテンダントになりたいという夢をいだきます。これまたネットでチョロリと見たところでは、伝説のキャビンアテンダントに出会い、彼女に憧れたかららしい。僕自身は、きっかけは忘れたけど、とにかくスゴイ熱量で、キャビンアテンダントになりたいとヒロインが願ったところから。


 そうなってからの彼女の行動は早い。地元の航空会社に入社し、養成学校へ行く。そこで同じ夢をいだく友達に出会うんだけど、このとき、ほんとに気心の知れたいい友達と、内心は人の足をひっぱってやろうとウズウズのサイコさんの二人がいた。サイコさんはのちのち、ここぞってときにヒロインを裏切って、泣かしたんだよな。


 三人で勉強しながら、国際線のスチュワーデスになることを夢見てるんだけど、この途中でイケメンに出会って、二人は惹かれあうんだったと思う。


 この映画、基本的にみんないい人なんだけど、サイコさんだけが強烈にイジワルでイヤな子。なにしろ、ふだんは仲のいい友達のふりをしてるところがやらしい。そのくせ、陰ではいつもヒロインの悪口言ったり、例のイケメンに変なことを吹きこんだりしてた。イケメンにふられて恨むようになったんだったかな?


 とりあえず、三人は全員、国内線のキャビンアテンダントになれたんだけど、恋と夢の両立をあきらめて、イケメンとつきあわないことにしたんだったかなぁ? あいだでサイコさんがこじらせたんだったかなぁ?


 しかも、そんな折、三人のなかで一人だけ成績優秀者が国際線に移れることになり、たしか、ここでサイコさんが強烈な裏切りを発動する。自分の失敗をヒロインになすりつけたんだかなんだか。で、サイコさんが国際線に移ることになり、ここで初めて、ヒロインは彼女の本性を知る。もう一人の仲のいい子が「〇〇があなたを悪く言ってた」みたいなことを教えたんだったかも。


 このあと、上司が見てる前で、ヒロインはサイコさんに詰めより、二人はつかみあいのケンカ。かなり激しいケンカだった。髪をふりみだして、罵りあい、たしかビンタの応酬もしたし、ものすごかった。シーンとしても長かったので、見どころの一つ。ただ、映画的にはコミカルに描かれてるので、そこまで重くはなく「女って怖いね」と笑って言えるシーン。


 しかし、けっきょく、一度決定したことはくつがえらず、サイコさんは憧れの国際線へ。

 失意のヒロインはめちゃくちゃ落ちこむものの、まわりに励まされて、「わたし、こんなことじゃあきらめないわ」と、大手航空会社へ入りなおす。今までのとこは弱小会社だった。そことはくらべものにならない会社で、絶対受からないとかなんとかサイコさんにはイヤミを言われたけど、ヒロインは努力で見事合格。なんと、そこにはかつて別れたイケメンが、パイロットとして勤務していた(ような気がする。とにかく、このあたりで再会したはず)晴れて大会社でキャビンアテンダントになったヒロインは、夢と恋を叶えて、毎日、空へと旅立っていくのでした。めでたし、めでたし。


 文章でこれだけ見ると、イマイチなんだけど、映画は明るく可愛く、途中ハラハラドキドキもできて、最後はスカッとできる。爽やかな気持ちになれる作品でした。


 ネットで見ると、監督はブルーノ・バレット。

 キャストのなかの一人がなんかの映画賞で悪役賞にノミネートされたみたいだから、たぶん、サイコさん役じゃないかな。ほんとに強烈にイジワルな子だったから。でも、このサイコさんそっくりな性格の人に、僕はのちに職場で出会うことになります。ほんまにおるんやな……。


 制作費を興行収入が大きく割っちゃってるみたいですね。すごくおもしろかったんだけどなぁ?

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