応援コメント

第9話 練習台は後輩で」への応援コメント

  • 内科診断学の教科書では「腹痛などの腹部症状がなければ、腹部診察は省略してよい」と書いている教科書もありますが、これまた大切です。肝臓の大きさは、打診、あるいはひっかき法でわかります。肝の辺縁の蝕知は難しいですが、時に右季肋部よりも心窩部でわかることも多いです。脾臓の触診は、脾腫がないと分かりません。Traube三角の打診でtympanicであれば問題なし、でいいでしょう。腎臓の触診も、正常腎を触れることができたことはありません。一度「ここに便の塊があって、おなかが不快だ」という主訴で来られた右腎がんの方で、小児頭大の腎腫瘤を触れたことがあるくらいです。

    大動脈の触診は、太った人では難しいですが、逆に太った人で腹部に拍動を触れる場合は異常だと考えるべきだと思います。全く関係のない主訴で来られた方、腹部診察で大動脈の拡張を触れ、心臓血管外科に送った方を数人経験しています。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。身体診察の重要性は私自身も大学時代の総合診療科の病院実習で詳しく教えられましたが、研修医として働いているとあまりの患者数の多さに特にメジャー内科ではどうしても省略されがちな現状を感じます。