第21話 書店員は肉体労働!ケガも多し!

 小鳥あるみが振り返る書店員業務です。


 【書店員は予想以上に肉体労働】というのは、だいぶ浸透していると思います。

昔は、のどかに書店の中でゆったりしている個人の本屋さんも多かったですし、書店員ってどこか線が細く、眼鏡が似合う文系的なイメージがつきがちです。


が!!!

汗みずくで開店前に本を陳列する、

本の運搬、とくに女性誌は驚くくらいに重い(カラー印刷と付録の二重苦)、

段ボールみちみちに詰まっている本を上から下へ右から左へ、

カバーもしおりも、紙だから見た目よりも重い、などなど。

ユニ×ロで購入したシャツが何枚ダメになっていったことでしょう…


 あるみが勝手に、書店員にありがちなケガをランキングしてみました。


 第3位 腱鞘炎

カバーを折ったり、つけたり。レジ業務に加えて、店頭の作業でも腕の腱鞘炎を発症しがちです。

当時の同僚はなかなか治らず、ついには手術をして痛みから解放されていました。


 第2位 切り傷

紙って、想像の5倍凶器になります。

乾燥している中で、紙の端っこでスパっと切ることは多いです。

段ボールや結束された梱包を切るために、カッターやはさみを使うため間違って切ってしまうこともままあります。

セロテープのカッター部分でざっくりやったこともあります。


 第1位 あざ

いつ、どこで、どうしてついたか分からないあざが全身に出来ます。

着替える時に、あざ自慢していました。

店内には棚や陳列台もあるので、ふいにガンっとぶつけることもしばしば。

若さもあった時は、お風呂に入っていればすぐに治っていました。


 ランク外ですが、あるみが書店員の引退を考えた時…

それは…突発性難聴になった時です!


毎月、大量のコミックを売っていて充実していましたが、体力は年々落ちていましたw

 初期症状としては、よく人にぶつかるようになりました。

雑踏を歩いていて、電車で座席から立ち上がった時に、人にぶつかるのです。

三半規管がやられていて、思った方向に体が行けていなかったみたいです。

ごめんなさい、あの時にぶつかった人達。


 後期症状としては、朝起きたら視界が回っていて、起き上がることが出来なくなっていました。

立てない、歩けない、トイレに行くのに廊下を這っていったなぁ~おなかが冷たかったです。


 仕事を休んで耳鼻科に。聴力検査をしたら左耳だけほぼ聞こえていないという結果でした。

衝撃です!

自分では普通に音が聞こえているつもりでも、左耳のことを右耳がカバーしているのだと教えてもらいました。

放置すると、聴力が戻らなくなってしまうのだとか…

 あるみは漢方で無事に完治しました。


 どの仕事も体力が資本ですが、書店員もなかなか重労働です。

でも、好きなものに囲まれる幸せの方が上回るんですよね~

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