第47話

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「それで、いつからお前たちは彼女と共に行動するようになった?彼女はいつから学園に通っていた?俺が休学していた間か?それから彼女の名前は?実家は?身分は?」


一向に口を開かない二人に焦れたようにロバートは矢継ぎ早に捲し立てた。冷たい表情でそれを見ていた二人だったが、ロゼリアがゆっくりと口を開いた。



「では順番にお答えします。いつから私たちと共に行動していたか、ですが。答えはずっとですわ。それこそ入学してから。それからいつから学園にいたか、ですが、こちらも彼女は、私たちと同時に入学されました。名前や身分はご本人に直接お伺いなさってください。私達が許可なく勝手に言いふらす訳にはいきませんもの。」


順番に、的確にロゼリアはロバートからの質問を答えて行った。流石は官僚を目指しているだけあり、理路整然とした受け答えだ。


そんなロゼリアを見つつ、サリアは内心笑いを噛み殺すのに必死だった。やっぱりロバートは『彼女』がシャーロットだということにいつまで経ったも気づかないのだ。どうやらロゼリアも彼女がシャーロットだと明かさない事に決めたようだ。


ロバートはロゼリアからの答えをゆっくり一つずつ理解しようとしていた。

あんなに自分好みの見た目の女性がいて今まで気付けなかったなんて、なんということだ、と絶賛後悔中だった。


ロバートは堅苦しい事が大嫌いだった。周りの大人たちやシャーロットは、口うるさく『それがあなたの務めです』と繰り返すが、うっとおしくてたまらない。その点ラーラは楽だった。

何をしてもにこにこ笑っていて、いつも自分を褒め称える。それに容姿も悪くは無い。シャーロットと比べるとこちらの方が隣に妻として据えて、圧倒的に楽だろう。


うんうん考え込むロバートにサリアとロゼリアはにやりと黒い笑みを浮かべた。

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