第40話

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再びロバートが謹慎を食らった事により、シャーロット達は伸び伸びと過ごす事が出来ていた。

あのどこに行っても何故か付きまとって来ていた視線が無くなっただけでも彼女たちとしては僥倖だった。


婚約破棄の為の訴訟もこの期間の間に起こす事にした。今ならば謹慎されているロバートが出て来て、シャーロットに危害を与える可能性が限りなく0に近いからだ。


そして、婚約破棄の為に話し合って解決という方法を取らなくて正解だったということが直ぐに判明した。申し入れに際し、国王がまともに取り合おうとしなかったのだ。「何かの間違いだろう」「そんな事ある訳がない」裁判所からの通達にもそんな事を繰り返し、事実確認すらままならない。

裁判所には最終手段として、裁判所が仲介した話し合いの場や、それが決裂した場合の判決の場に相手が現れなかった場合、訴訟を申し入れた側の主張を全面的に受け入れさせるという方法がある。流石にその話し合いの場を設けられた時点で冗談でも何でも無かったという事には気がつくだろうが、どこまで話が通じるか今から頭が痛くなってくる。


それにも関わらず、公爵に対してはのらりくらりとその話題を躱し、何事も無かったかのように普段通りに宰相としての仕事をさせようとしてくる。それに対し、公爵は最初の数日は出勤しようと思っていたのだが、あまりにもこちらを舐め腐った態度に腹を立て、出勤の拒否――所謂ボイコットのような状態を取っていた。


王妃、及び王太子の仕事はシャーロットが(これは国王は把握していなかったが)、国王の仕事の大半は公爵である宰相が殆ど行っていた為(この事には国王は気が付いておらず、ロバート同様自分の仕事をこなせていると勘違いしていた)、シャーロットとの婚約破棄に重ねて公爵も宰相の座を放棄するとなると、国は傾くだろう。その影響は公爵領にも及ぶかもしれない。

しかし、これに関してはユリウスと公爵の間で話が進められていた。






~お知らせ~

約一週間、更新をお休みして申し訳ございませんでした💦

昨日で国公立入試の前期日程が終わりましたので今日から更新を再開する事にしました。

まだ合格発表は先ですが、第二志望の私立大学は合格しておりましたので何とか大学生になる事は出来そうです(笑)

わざわざコメントでまで応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。とても励みになりました。

また、更新再開に際し、再び読みに訪れて下さってありがとうございます。

これからも頑張って参りますのでどうぞ宜しくお願い致します!

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