第41話

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更に1ヶ月経過し、ロバートが戻って来る頃になった。今回は反省して、こちらには二度と関わって来ないで欲しいと切に願われるが、それはあくまでも希望的観測に過ぎないだろう。


ユリウスは、この一ヶ月で激的に外見が変化したシャーロットを見て、もしかしたらロバートは彼女に気が付かないのではないか……?と思っていた。今までの彼らの様子を鑑みると、満足なコミユニケーションを取れていたとは到底思えない。


ロバートから解放されたことにより、ストレスが激減し、一気に痩せる事に成功したシャーロットは、その美しさから学園中の注目の的となっていた。

ロバートの取り巻き達は何か言いたげな視線を向けてくるのみで、その身分が邪魔をしてシャーロットに対して何もすることが出来ないでいた。


そんな彼女達が今日は何やら色めきたっている。

ロバートが来るのを心待ちにしているのだろうか、そう思っていた時。



「おい、そこの女。黒髪の。あぁ、そう、お前だ。」


突然シャーロットが話しかけられたのは今しがた丁度思考に登っていたロバートであった。しかし、どうやら彼の様子がいつもと違う。


不思議に思っていると、その原因は直ぐに明らかになった。


「見た事のない顔だな。うん、気に入った。この後俺に着いてこい。まさか断ったりしないだろう?」


どうやらロバートとその取り巻きたちはしばしばお茶会のような催しを行っているらしい。

ロバートが気に入った女を呼び込んで複数人でおこなうようだ。そんな事があるなんて、シャーロットはたった今初めて知ったのだが。


それよりも気になったのは、どうやらロバートは目の前にいる、自分が声をかけた相手がシャーロットだということに気がついていないようである事だった。自分の事を知らないはずがないのだから、断られるなんてありえないと思っているようだ。

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