第11話 ミノタウロスは牛であり、人である

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「ハァァァァァァァ!!!!!!…………フフフフフフ……ヌハハハハっ!!!!悪しきエーテルで満ち溢れた世界を破壊し!安寧を取り戻す!!!コレが英雄!!!コレが俺ゾォ!!!」


 山々を、拳で砕き、脚で踏み潰し、丘に立つ住宅街の家屋を、雪崩の様に葬り去る、120メートルもの体躯を持ったヘラクレス。

 その、最早英雄とは名すら見えぬ程の悪逆非道ぶりを、惜しげも無く見せ付け、暴れ回り、闊歩するーーー。

 


「自分語りが五月蝿ェェーーーーーーーーッ!!!!!!」

 


「!?……ゴォっ…」


 ーーーその顎を、真下から現れた、最初は小さく、しかし確実に、二乗、三乗、四乗と巨大化する、大牛人のアッパーカットが、打ち抜き、昏倒させた。

 旋風の様に、鼻息が舞う。

 超巨体が地に伏し、土が舞い上がる。

 最終決戦の、狼煙の如く。


「……ハハハハハハ!!!!!気付いたは見事ッ!!!」

「ああそうだよ……吸収したお前のエーテル、全部解放して、俺の身体として構築し直したぜ。バカみたいにクソ重い大質量エーテルだからなぁ。出力すれば、ココまで来られるってな……!!!」

「ならばッ!!!死合おうかっ!!!!」

「そんなんお前だけやれェェ!!」


 その超巨体からは想像すらつかない速度で、拳打を放つヘラクレス。

 しかし丈一、若き超巨大ミノタウロスもまた、その有り余る膂力を、いつ如何なる時も瞬時に使いこなす、『準備』をして来た。

 故に。


「ッ!」

「(ヒットするタイミングで合わせれば……)止められるッ!!!おおぉッ!!!」


 鳩尾への一撃を両掌で受け止め、瞬時に腰を落とし、懐へ潜り込み、肩口を掴めば、前へ投げ飛ばす一本背負い。

 再び青天を向かせ、追撃のエルボーを打ち込む。


「グフォぁあっ!!!」

「もう一丁ォ!!!」

「は、食らわん」

「っ!」

「セイィッ!!!」


 しかし肘鉄より先に、ミノタウロスの首を両脚で挟み、起き上がり様に後方へ投げるヘラクレス。

 所謂のフランケンシュタイナーで、丈一の頭部を里山に叩き付けた。


「ーーッ」

「ホォォォォウッ!!!」

「……」


 立ち上がるミノタウロスへ、追撃の掌底を喰らわさんとするヘラクレス。

 丈一は、ガード……ではなく、敵の足下を見た。

 そして、つい先日覚えた、心象の良くない相手からの、アドバイスを思い出して。


「(初速のダッシュは…足首の方向に、荷重が掛かる。それを止めるなら、敵の垂直方向に、ベクトルの狂い無く……)飛び込むッ!!!」

「ぬぅッ!?」


 重心をズラし、敵の攻撃を痛打の位置から外し、横っ腹へ、渾身の拳を打ち下ろすミノタウロス。

 再びヘラクレスを昏倒させ、足下の河川の水を溢れさす。


「漸くクリティカルヒットだな…」

「それだけだなぁッ!!!」

「ゴはッ……」

「一つのみでは足らんよケダモノよぉ!!俺は十と二つもの試練を課した英雄であるからしてェ!!!」 


 即座に立ち上がれば、瞬速の上段蹴りで、丈一の脳を揺らすヘラクレス。

 辛うじて片腕で防御するも、巨体をよろめかせた。


「(ダメだ…やっぱりとんでもなく速ぇ…!)」

「さぁぁぁぁぁそろそろ殺すかァァ!!!」

「?……!」


 立ち続けるミノタウロスへ、ヘラクレスは合掌の構えを取る。

 しかし微かに開いた掌の隙間から、眩く輝く光の筋が煌めくと、それは長大な光の刃を形成し、大上段に振り下ろした。


「させるかよぉっ!!!!」

「切り刻んで食してやろうッ!!!」

「〜〜〜ッ!!」


 光波ながら、とてつもない重力で押し潰されるかの様な斬撃を、巨大戦斧で受け止めるミノタウロス。

 躱せば、絶大な被害が、周囲に広がる。

 自分の生まれ育った穏やかな故郷が、火の海に変わる。

 それだけでなく、自分の知らない場所の、知らない誰かが傷付く。

 それが、何時も誰かの為に頑張る、斧田丈一には、耐えられないが故に。



「うぅっ………(せっかく大きな羽根の使い道、出来たんだから…!)」


 遥か上に見上げる巨大大牛人へ、膝を突き、手を組み、祈りながら、治癒と戦斧の羽根を、送り続ける桜子。

 丈一の超巨大エーテル結晶体を霧散せぬ様維持する為、常に力を、籠め続けていた。


「桜子ちゃん!無理しないで!」

「大丈夫です久美さん!ジョーが…ジョーが頑張ってるから!私も……頑張ります!!!(頼まれたんだ……戦わせ続けてくれって!)」

「桜子ちゃん……ワシの中のヘラクレスから吸収したエーテルも送りなさい…」

「でも、そんな事したらおじいちゃんが…!」

「大丈夫だ……それ位で、死にはせんよ。早く!」

「……はい!」


 桜子の左肩に手を置く祖父。

 すると、久美もまた、右肩に左手を置き、右手で祈りの構えを取った。

 更に。


「桜子ッ!」

「ママ……」

「私も鴉巫女の成り損ないだからさ…手伝うわ。久美、源二さん。すみません…こんな時しか…」


 駆け付けた紅葉もまた、娘に力を貸す。

 殆ど残っていない力を、ありったけ注ぎ続けた。


「みんなありがとう……!(ジョー……お願い…!!!)」










「ヤベーってアレ!!!」

「死ぬだろ!ぜってぇ死ぬよ!」

「意味わかんないもうヤダぁ〜!!」


 文化祭の喧騒は、阿鼻叫喚の悲鳴に変わり、火山弾の様に降り注いだ岩塊が、校舎、そして看板を含めた装飾を破壊し尽くしていた。


「……あの、おっきい牛の人…!」


 自身も土埃に塗れながらも、必死に巨人からの攻撃を受け止める大牛人に、何かを重ねながら見る、玉野。

 まるでその、この学校を含め、皆を守ろうとする姿に、何か既視感を感じて。


「うぁぁっ!」

「?…!あ……」


 声が聞こえる。

 そこには、瓦礫に挟まれて身動きの取れない男子が一人、佐野だった。

 取り巻きの男女二人が、必死に声を上げながら退かそうとするのを、周りは構う余裕も無く。

 そこへ、玉野は迷いも無く。


「三人で…せーのでやろう…!」

「ッ玉野お前「僕が助けるって決めたんだ!」っ……頼む……!」


『せーーのっ!!!』


 自分自身が、何気なく『彼』へ言った言葉を、今度はあの牛男から返される様に受け取り、鼓舞する様に発した。

 三人がかりで遂に瓦礫は持ち上がり、佐野は命を拾った。


「…ありがとう…な」

「ゴメン…この間は」

「見直し「そんな事より」ちょ、遮らんで…」


 再び視線を、ミノタウロスへと向ける玉野。

 隣に佐野が立つと、同じ様な眼差しを向けた。


「玉野……あの牛の巨人知ってんのか?」

「ううん。始めて見るよ。でも、何か知ってる気がするんだ」

「だな……さっきのステップ、教え覚えがある」 


 必ず、勝つと信じる、眼差しを。





「いい加減切り刻まれて食肉となれい!!!!!」

「ならねぇ!!!!」


 しかし光刃は更に戦斧を押し込む。

 既に片膝は突き、鼻先三寸まで迫る、極大のエネルギー刃。 

 全力を腕力に注ぐも、その距離は無常にも、無くなり出す。


「ケダモノよぉ!そうまでして守るべくモノも無かろうよ!!大人しく迷宮に囚われ続けていれば良いのである!!!」

「ッ……」


 不意の、逡巡。

 そう、言われれば、それは、そうなのかもしれないと、丈一は思う。

 何故、何を、守るのか。

 使命だからか。

 血脈だからか。

 祖父の体力も限界だからなのか。

 恋人になった幼馴染を、守りたいからなのか。

 或いは、そこまで愛着も無い学校が、案外と大事だったりするからなのか。


 どれも、正しく。

 どれも、決められている様で。


 それでいて、選ぶのは、自分自身で。


 自分で、決める事だけは出来て。


 ずっと、巨大な迷路で、迷い続けている気がする。


 だけど。


「決……」

「むぅ?」

「決断も……決定も……意思表示は確かに大事だけどさ…」

「そうか!!!大人しく殺される決断を下した「だから!!!そういうの、別に……要らねぇぇぇぇぇッッッ!!!!!!」!…何…」


 光刃の、その圧力が止まる。

 否、戦斧が、押し返していた。


「そのままで…頭で決めるんじゃなくて……道順通りじゃ無くたって………心の赴くまま歩いてったって良いよなぁぁ!!!俺ぇえ!!!!!」

「自分に…発破を掛けるかケダモノがァァ!!!」


 立ち上がり切る程に押し返す。

 しかし、光刃は斧ごとミノタウロスを、丈一を両断した。




【モォォォォォォォ〜〜!】

【ンォオオォォォーーー!!!】

「!…牛さん達が……ジョーの所へ…!」


 牛舎からも、エーテルが迸る。

 牧草からも、家屋からも、自室からも、丈一のバイクからも、牧場全てから、青く優しい燐光が、大牛人へと降り注ぐ。


「なんだろう……すごくあったかい…!」







  

 校舎からも、溢れる燐光。

 教室から、廊下から、その想いの足跡全てから、真っ直ぐに、大牛人へと向かって。


「学校から何か出てる…?」

「おぉい玉野大丈夫かよコレェ!?」

「知らないよ」

「えぇー!?」

「知らないけど……大丈夫だよ」

 理由無くとも、断言して。













「………さぁァァ!これにて十二の試練が一つは終わりィィィ!!!俺は再び英雄への道…………ヲッ!!!!????」


 再び起こるは、真下からのアッパーカット。

 盛大に真上に吹き飛ぶヘラクレス。

 しかしその剛腕、最早生身に非ず。

 頑強なる、鋼の拳。




『ろ…ロボットになった!!??』


 離れた場所から、桜子と玉野のリアクションが被った。





「スピードに追い付けないなら……追い付かなくても良い。攻撃がつえぇなら……効かなくすりゃ良い。そもそもブッ飛んだ大牛男……全身フルメタルだって、1/1スケールミノプラだって、良いッ!!!」


 現れた、その姿。

 体躯全てが、鋼の輝きを放つ。

 最早ミノタウロス型の、超巨大人型機動兵器。

 しかしてそれで、ミノタウロスでなくなった理由も、無い。

 更に頑強になった超重装甲の鎧は、丈一の血潮の如き、真紅のままなのだから。


「ぬぅゥゥゥゥ……妖しモノの畜生よォォォォォォ!!!!!」

「生憎両方ハズレだぁぁぁぁぁぁーーーッ!!!!」


 神速。その超巨体で巻き起こす、ソニックムーブを伴うヘラクレスの飛び蹴りり

 

 しかしフルメタルミノタウロス。装甲には傷一つ付かず。

 そこからカウンターの鉄槌により、四度ヘラクレスを撃墜させる。

 

 ヘラクレスは距離を取り、光刃を放つが、それをも霧散させる超重装甲。

 肉薄して突き刺すも、効かず。 

 頭部を挟み、再びフランケンシュタイナーの構えを取るも、特大質量に、持ち上がらず。

 

 逆襲のミノタウロス、その体躯を持ち上げ、脳天から、地面に突き刺す、ツームストンパイルドライバーを炸裂。

 人工地震が、大地を揺らす。


 地中から首を抜き、後退し、光刃を両手に携え、投げるヘラクレス。

 だがやはり効かず、ならばと飛び上がり、制空権を得て光弾を撒くが、決定打にならず。

 しかしその閃光を隠れ蓑に、フルメタルボディの装甲の隙間へと、光刃を突き刺そうとするも。


「?……何故効かんのよう…?」

「だから、鎧じゃねぇって。全身全部、マシーンだよ。神話世界でも知っとけ」

「のぉぉぉぉぉぉォォォォォォーーーーーーッ!!!!!!」


 刃の連撃を、幾度も浴びせ続けるヘラクレス。 

 その破れ被れな応酬の、振りの一瞬の隙を見逃さず、丈一はフルメタルミノタウロスでの戦斧を出現。


「フンッッッ!!」

「!?」


 切っ先が、実体剣と、エーテル結晶体により燐光を放つエネルギー刃、両方を兼ね備えたそれで、一撃で跳ね返した。


「試練とかなぁっ!!!」

「ぐっ!?」

「ヒトに決められたモンばっか満たして、満足してねぇでさぁ!!!!」


 剣戟、乱舞。刃と刃のぶつかり合い。 

 轟音と衝撃波に山々の木々は揺れ、風が吹き荒ぶ。

 しかしミノタウロス、その頑強なる身体は、自身への返し刃の心配、一切なく。

 思うがままに、巨大戦斧の太刀筋を、大空に煌めかせた。


「ちったぁ自分自信で科せた方がよォ!!達成感ッ!!!」

「くぅぅゥゥゥゥっ!!!!」

「あるって………モンだあぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーっ!!!!!」

「ワタシハ………エイユっ…………」


 両腕で袈裟に振ったその斧が、英雄の巨体を、真っ二つに切り裂いた。

 責務と欲望が綯交ぜになったその身を、分離させる様に。 

 爆散するかの様に、弾ける高密度エーテル。

 しかし、尚も結合せんとする、英雄を象っていたエーテル結晶体。

 そこへ、丈一は脇目も振らず、吶喊し。


「いい加減……帰れッ!!!」


 そのフルメタルボディの超合金角で、両方を串刺しにした。







「…へっ!?ちょっと待ってジョー!?なんでこっち来んのぉぉ〜!!?」

「桜子ぉぉ!!!ドア開けとけーーーーっ!」

「あーもう!!!わかったーー!!」

 そのまま、異界への扉へと、押し返す様に、飛び込んだ。














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エピローグ




「えー、四ヶ月前の災禍から立ち直り、今こうして再び、文化祭の折となった事を、心より嬉しく思う次第でありますーーー」


 文化祭というのは、余り教師がしゃしゃり出て来るイベントでは無い気がすると思う丈一。

 今回は、事情も事情であろう、全校集会からのスタートであった。


「…なぁ玉野、良くアレ残ってたな」

「うん。何でかあの看板は、傷が殆ど付かなかったからね」

「そうか……って、俺らがやった所だけは、ボコボコだったじゃねぇか」

「あははは……まぁそれは、あそこだけで済んだ…済ませられたんだよ」

「何だそりゃ。結局また塗り直しだったのにさ」


 意外と真面目に全校生徒、佐野達含め、校長の話を聞いている中、看板の方に視線を向ける、丈一と玉野。

 その少しだけチグハグなコントラストに、思わず笑う。

 ただ、新しい出発の日には、ちょうど良い真新しさだった。







「お弁当……よし!水筒……よし!おやつ…よし!カップラーメンよし!レジャーシートよし!」

「遠足じゃないんだよ」


 ラビリンス。休憩室で、荷物の確認をする幼馴染二人。

 とはいっても桜子のそれは、ピクニックに出発する為の用意にしか見えないのだが。


「だ、だってー!コンビニとかスーパー無いかもよ!」

「それもそうか」

「そう!食べ物は大事!……唐揚げも入ってるしね!」

「じゃあ、安心だわ。お前の唐揚げあれば大抵どうにかなるよ」


 実際のところ桜子と大して変わらない、ハイキング装備みたいな手元の荷物を、最後に確認する丈一。

 使うのかも、使わないのかもわからない装備。

 それよりか、唐揚げの方が大事な気もして。


「どうにかするよ。ジョー。ジョーが踏ん張れる様に」

「…ん。じゃ、前には俺が、ずっと居ないとだな」

「うん!後ろには私が居ないとだ!」


 目を合わせて、一緒に頷く。

 大牛人と、鴉巫女が、一連托生なら、それは何処でも、どんな世界でも同じな訳で。

 モンスター達が、ヘラクレスが、現実の世界に来られるのであれば、人間が、奴等の世界に行けない道理は、もう何処にも無くーーー。







========


「さーてどうすっか…!」


 串刺しにしたエーテル結晶体擬き状態のヘラクレスを、どう始末付けるか、頭を捏ねくり回す若きミノタウロス。

 もう一度吸収は、桜子が居ない手前、恐らく死ぬだろうと思い。

 放れば、またココで、ヘラクレスの形に戻ると思った。


「帰れよお前ぇ……エーテルの無い所から、どうにか送り返してぇが、そんな所……!」


 ふと、頭に過ぎる、その場所。 

 モンスター達にも、果ては、終ぞこの大英雄様にも目を付けられなかった、ラビリンスの安全地帯が一つ。


 「賭けるしか無い…ッ!」


 迷宮中を駆け回り、桜子と二人歩き回ったその道を、覚えてる限りなぞり、辿り着いたT字路。

 その変色した煉瓦に、変身を解除しながら、ヘラクレスのエーテル体ごと、飛び込んだ。


「!!?……お、おぉ〜………」


 刹那、まるでその場に留まる事を拒まれるかの様に、エーテルは、天井に吸い込まれ、あの、モンスター共を倒す時の青い炎、それよりも薄く白い炎の様に燃えて、消滅したのだった。


===========

 

 ーーーならば、恐らくこの部屋が、奴等に感知されない場所こそが、寧ろ大迷宮の道理から、最も遠く、離れた場所であろうから。


「…何時までも待ってるだけだと……思うなよモンスター共ォォ!!!!」

「えいえい!!」

「ウォォォォォォォォォーーーーーーッ!!!!!!」


 変身。ミノタウロス。

 待ち構えるは、ラビリンス………の天井を、突き破る程巨大化して今、異世界という見知らぬ巨大迷宮に、大牛人と鴉巫女ーーー、少年と少女は、放たれた。



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酪農家の跡取り息子、ミノタウロスになる〜幼馴染の養鶏場の跡取り娘はハーピィになる〜 川崎そう @kawasaki0510

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