第7話 英雄は訪れる

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「…来ないね」

「だな」


 学校から直行でラビリンスに向かう二人。

 休憩室で宿題をしつつ待つも、今日は未だ、来訪者の感覚は無かった。

 ミノタウロスの役目を負ってからは初めての、異様な静寂に包まれて。


「こういう日もあるのかな?」

「だろうな」

「あ、ジョーがむっちゃ強いのが向こうでも知れ渡っちゃってるんじゃない?それでおっかなくて来ないみたいな?最近怪奇現象が少ないのもそうだよ!」

「さぁな………そこら辺も、相変わらずじいちゃんは細かい説明は省略してやがるし。第一ハーピィの事も知れてるかもだろ」

「そっかな?私も向こうでユーメージンだったりして?てか、おじいちゃんは説明する事が沢山あるんじゃない?モンスター達の事……とか?退院したら、教えてくれるんだよ」

「……」


 若山桜子は、こういう時に気を遣って間を取り持つ事を言ってくれるタイプである。

 丈一は丈一で、そういう事を桜子に言わせてる自分の無神経さに、やらかしたと自己嫌悪するタイプであった。


 つまり、今は気不味い。

 ので、一つ案を出してみる。


「(クラスでの事持ち込んでも仕方ねぇよな)そういやあの怪物共、どっから来んだろうな」

「どっから?ってそれは向こうの地面の上……あ!」

「ん。何時までもモグラ生活してても良くないし、向こうの世界で光合成してみるか」

「うん!そうだよココ異世界?なんだもんね!行ってみよ!向こうの地面の上!」


 待ち100%の構造は、流石にいい加減飽きが来ていた。

 この広大過ぎる巨大迷宮での複雑戦闘を行う位なら、自分自身が赴き、不届き者共への抑止力……『顔の幅を効かせる』方が、一層得策だろうと、算段を立てて。


「マッピングしながら進もー!」

「だな」


 新規マッピングを行いつつ、今まで進んだ事の無い方向へ出発する二人。

 まだ見ぬ異界の地へ想いを馳せると、幾分か気が紛て、精神衛生上も大分ラクだった。




 のだが。


「ココも何もないっぽいよね。コレ」

「あぁ……」


 歩き始めて既に一時間近く。

 しかし二人の視界に入るのは、見飽きる程に見慣れた壁、壁、壁。

 大広間ゾーンの松明に、あとは床と天井のみ。

 出口も無ければ、休憩室の様な小さな変化のある扉も、全く見当たらなかった。


「やっぱりめちゃくちゃ広いのかな?私飛んで見てこようか?」

「広いのはあるだろうな。第一、やってくる奴は概ね一種族ずつだ。早々に攻略出来るラビリンスでも無いんだろうし…変身は温存しとけよ。出た時にエネルギー切れだとヤバい………?」

「どったのジョー」

「いや…コレは…」


 ふと、手元の方眼紙に目をやる丈一。

 既に8ページをほぼ埋め尽くしている大迷宮の暫定マップ。

 多種多様に入り組んだその経路だが、ある推測から、一ページ目を千切り、八ページ目に合わせた。


「……ハッ…そういう事か」

「ジョー……?」

「いや何…迷宮にブチ込まれてんのは、俺たちも同じなんだな」

「どういう……えっ、もしかして…」


 横目で丈一の手元を確認した桜子。

 そこに見えた、八ページ目と一ページ目が上下逆かつ、対照になっている状態に、意味を直ぐに察して。


「ああ…あっちの世界の出口なんて、ありゃしねぇんだ」

「そんな…」

「理屈はわからねぇけど、ココは地下迷宮に見せかけた、巨大で複雑な、『コロシアム』なんだろうな。化け物共と俺…ミノタウロス、どちらかが勝つまで出られない。さ」

「じゃああの時、初めての時ドアが急に開いたのも」

「羊頭…バフォメットが死んだからだろうな」


 どちらかが死ぬまで出られない、デスマッチスタジアムが、このラビリンスの正体。

 それが、祖父源二が何十年と続けてきた、誰にも言わずに守って来たモノの、実情だったと知る。


「こうやって気付かせて、俺からやる気を失くさせて、自分が死ぬまで後は継がせない算段だなあのジジイ」

「おじいちゃんらしいね……」

「回りくどいのは「違くて、ジョーの事考えてあげるの、大事な人の事しっかり考えるジョーによく似てる」っ……」

「おじいちゃんに良く似たね。ジョーは」


 しょうがねぇだろ。ジジイと孫なんだから。

 と、心の中で言ちる。

 そもそも、物心ついた時には父親というモノが居なかった丈一には、ずっと親代わりだったのだから。

 平気そうな顔をして、面倒事を一手に引き受けているのも、勝手に継いでいる気がしていた。


「……まぁいいや。もう今日は上がろうぜ。

ひょっとしたらエーテルの影響で変化もあるかもしれな……!桜子!!!」

「えっちょっ、ジョー!?」


 振り返った先の、桜子のその奥に見える、人影。

 何の気配も無く、唐突に出現したそれに緊張感を走らせた丈一は、桜子の肩を掴み後ろにやる。

 距離で言えば、およそ20メートル程。

 だがハッキリと、その存在だけを知らしめるかの様な、異様な雰囲気が、遠くからでも伝わって来た。


「(何だ…?何時もの肌の震えが無い。だけど…コレは……)脚が…動か…………ッ…………」


 刹那、丈一の顔面に、何かが触れた感覚。

 それは余りの速さに、瞬時に遥か後方に『吹き飛ばされる』まで、痛みと理解するのに数秒を要した。


「ジョーーーーーー!!!!!」

「下がってろ桜子ォォ!!!!」


 変身仕掛ける桜子を大声で制止する。

 脳の整理に使う時間すら惜しい。

 目の前の人間のカタチをしたモノに、20メートルの距離を瞬間的に詰められて、強力無比な拳で殴られ吹き飛んだ。

 コレだけを把握して、コレが出来る敵だと認識出来ればそれで良いと、意を改める。


「コイ………ツッ!!!」

「ハッ!!!!」


 もう一度瞬速の拳打を放って来る人型。

 丈一はどうにかガードの体勢で受け止めるが、身体自体は押され、拳の勢いそのもので仰け反らせられる。

 そんな中でも、外見的特徴ーーー浅黒い肌、長髪の黒髪。筋骨隆々の体は確と認める。

 だが、身長がニメートルはあるであろう体格を加味しても。


「人…間…?」


 余りに、余りに今まで対峙してきた怪物共とは違う、大きさ、容姿。

 それでいて、少なくともミノタウロスパワーを内包した自分に、膂力で圧倒する程の力を持つ存在。



「さぁ!!!討ち取りに来たぞ!!!化け物め!!!!」



「!?」


 そして、斧田丈一という存在そのものへの、対応の違いが。


「我が名はヘラクレス!!!十と二つの試練の内が一つ!クレタの牡牛よ!!!我に討ち取らえられよ!!!!!」

「ヘラクレス………とうとうお出ましかよ」


 現れた、モンスター達とは一線を画す、神話の英雄が。

 ミノタウロスは、本来ならば、ヘラクレスに討ち取られる、クレタの牡牛と、状況を把握する丈一。


「(いや待て。コイツが神話通りに俺を討ち取るのが目的なら、俺達の世界…現界には用は無いのだとすれば…)おいアンタ。話は出来るか?」

「生憎、化物も交わす言葉は、持ち合わせてはいないッッ!!!」

「チッ………なら……フンッッ!!!」


 此方の事などまるで気にも留めず、確実に丈一を殺す為の拳打を放って来るヘラクレス。

 ならばと変身し、六メートルの巨体で応戦する。

 拳と拳のぶつかり合い。

 だが三分の一の体躯の英雄は、いとも容易くそれを均衡させる。


「それが正体かミノタウロスよ!!!醜い人牛の浅ましい姿よ!」

「浅ましくて結構……だけど醜くても素直にやられる道理は無ぇ!!!」

「ぬんっ!!!」

「!?」

「ハッッッ!」

「ガァぁぁ!!……」


 格好としては足払いだが、奴の側頭部を狙う蹴りを放つも、しかし左腕一本で防がれれば、空いた右手で、手刀をミノタウロスの脛へ打ち込む、ヘラクレス。

 鎧である脛当てを貫通するかの様なその威力に、思わず腰砕けになる。

 更に。


「兜割りだぁぁッ!!!」

「なら…カウンターで串刺しに「ジョーダメ!!!!」!…グッ!」

「良く避けた!!妖モノにしてはやる!」

「……!」


 兜割りならチョップだろと言いたくなる踵落としを、桜子の助言で辛うじて避ければ、直撃した床に、ミノタウロスの身体と同等以上の大穴が穿たれる。

 加えて、穴の周りにまるで、稲妻の様な閃光がら迸っていた。


「(ヤツの技…いや違うコレは…)エーテルの奔流か?」

「ジョー…」

「桜子っ」


 敵に後ろを取られる訳にはいかない手前、ポジショニングは常に桜子の前を意識。

 ハーピィを自身の巨体で隠し、既知の外からの羽矢での急襲の体勢を取る。


「大丈夫だ気にするな化物よ!そのメス鳥からは悪意のエーテルは感じぬ!貴様一匹討ち取れば俺が英雄に近付くだけだ!」

「だってよ……桜子ッ!」

「メスって呼び方サイテー!!!」


 ミノタウロスとハーピィが同時跳躍。

 瞬間、横から飛び出したハーピィがヘラクレスの左脇へ羽矢を連射。


「むう!羽虫が煩い!!」


 ハーピィへと殴り掛からんとするヘラクレス。 

 その一瞬の迎撃の隙を、ミノタウロスが右脇から回り込み。


「飛ばした羽を……斧にッ!!!」


 形成された戦斧が、袈裟斬りにヘラクレスの右上半身を、切り落とした。


「肉を切らせまくって……どうにか骨を断……っ!?」

「ウソ…」


 だが、その身体の断面は、先刻の閃光を纏うと、瞬時に再生し、元の筋骨隆々の大男を成した。

 成して、しまった。


「…フム!!物の怪にしては見事な太刀筋!一つの試練に納めるにはちと勿体なさがあるな!!!」

「うるせぇよ……何が英雄だ大嘘こきがよ」

「ウソは吐いておらんぞ!!!貴様を殺す為に、邪魔を一つ排除せんとしようとしたに過ぎんのだ!!!分かるだろう!」

「……(今までのヒャッハモンスター共とは違う、ただただ俺の抹殺の為だけの思考回路…)」


 そして、会話こそまともに答える故に厄介な、現実世界の人間を、碌な生き物として認識していない感覚。


「さて!ではそろそろ一段速度を上げようか!!」

「ッ!」


 全神経を集中する丈一。

 だが、その速度を捕らえる術はあるのか、果たしてもう一度挟撃は効くのかと、瞬時に思案をする。


「ーーーーガッ………」

「じょーーーーっ!!!!!」


 しかしその考えそのものが、隙。

 桜子の声しか認識出来ない程の、ただの痛みが、鳩尾に響いた。

 構える、集中する。

 その意識を働かせるよりも速く、ヘラクレスはミノタウロスに、貫手と言える程の拳の一撃を喰らわせていた。


「…うむ!!!この位ならば倒せるか!!!程良い歯応えだった!!!」

「ーーーっ……(鎧が消えてる…エーテルが形状を維持出来なくなったのか…)」


 目に映るは天井。

 青天を、向かされたのが分かる。


「早く……早く治ってよ!!!」


 もう一つ、幼馴染が、涙目で治癒しようとしているのも。


 今までと、格が違い過ぎる。

 質が、おかしい。

 ココまでの怪物達が、前座にもならない。

 何より。


「(俺が継いで、やってやるよって言って……俺はバケモノだよなんてクサい台詞言って……俺には、やる事があるんだなんて思うのが…)」

「では………死ねいッッッ!!!!」


 最高にダサいと、後悔しながら。

 せめて、微かに聞こえる、悲鳴を上げている、側の幼馴染だけは、逃したいと。 


「ヌッ!」

「…?」


 思う丈一の身体が、誰かに抱えられた。

 六メートルの巨体の大牛人を、別の大牛人が抱えているのが、うっすらと分かった。


「桜子ちゃんも行くぞ!」

「えっ!?」

「二匹の牡牛、逃しはッ!!!…………ほう」


 途轍も無い速度で、ヘラクレスから距離を取って行くのが、茫然とした意識の中、肌の感覚に現れていた。















「……このパターンで目が覚めるの、三回目か。今度は…あ、ウチだなコレ」


 目が覚めれば、自室ではなく茶の間。

 恐らく直ぐに起き上がれるだろうと高を括った、丈一の身体に。


「ってぇ……」


 激痛が走る。全身に痛みがある。

 ミノタウロスの超回復すら、ヘラクレスのの攻撃は圧倒したという事実を、認めざるを得なかった。


「ほれ、飲め丈一」

「骨はイって無さそうだからカルシウムは………筋肉切れてるからタンパク質は取るか」

「……うむ。久しぶりのウチの一番搾りの牛乳は美味いのう!」


 牛乳瓶を渡すや否や、自分の分を腰に手を当て一気飲みし、あっけらかんと言う源二。


「……ふぅ。じゃあ、説明するぞ」

「漸くだな。つか桜子は?」

「若山家に帰っとる」

「そっか」


 声色が変わったのに勘付く丈一。

 滅多に聞かない、真面目な声色の、祖父の声だった。

 本当に大事な時特有の、能天気さの無い。


「アレがミノタウロスが堰き止めるべき本懐だ」

「ヘラクレスとクレタの牡牛ってのはセットだしな」

「最近の若いのはそういうのテレビ漫画とかテレビゲームで覚えるんか?」

「いいよ続き言って(テレビ漫画ってアニメの事か?)」

「……ラビリンスとは、あちらの世とこちらの世の狭間の迷宮。つまりどちらからも隔絶された地だ」




 そうして、祖父源二は一つ一つ、ラビリンスの詳細を、漸く語り出した。

 おおよそは、丈一と桜子が想像した事は正解で、どちらかというと答え合わせの様な物だった。


「地下が柔らかく、天井が頑強なのはまさしくあの空間を体現している。天上からの光が灯らぬ、深淵の迷宮闘技場よ」

「入ったらどちらかが勝つまで、二度と出られないコロシアムか……!初めて入った時、桜子が急に開けられたのって」

「うむ。バフォメットが死に、ミノタウロスがお前だけになった故だ」

「やっぱりか……待てよじいちゃん。さっきは何で出られた?つか、ヘラクレスまだ中にいんのかよ?」


 ただの逃走。

 決着も着かず、ヘラクレスは勿論、丈一も辛うじて生きてはいた故、あの中には両方がまだ生存していた筈と。


「何、簡単な事よ。あの中に居る怪物はお前とワシ、ミノタウロス一種故だ」

「!……ヘラクレスは本当に向こうの人間なのか」

「厳密には英雄というカテゴリーだのう。だが、ラビリンスに於ける厄災……台風の様なモノだ」

「あんなのが、毎年来るのか?」

「来る年もあれば、来ない年もある。それは両界のエーテルで決まる」

「両界って…?」


 エーテルは、この世界では放射能並の猛毒とされている事を思い出す丈一。

 そしてそれを越させない為のラビリンスと守護のミノタウロスではと思うも。


「まさか…」

「そうだ。放射能もまた、エーテルにもなりうる。いや正確には、世に蔓延る悪意の感情が、エーテルとして形を為し、奴等化け物の持つエーテル体と干渉を起こし、侵略が始まるのだ」

「俺達が呼び寄せてるのかよ…!?」


 しかし源二は問いに答えなかった、

 それは自分自身でも、何度も繰り返して来た問答であろうからか。 

 それでも、続ける他、道が無かったからか。


「……そして、こちらの世界の平和の均衡が、向こうからの侵略の総量に比肩し、特に此方側が危うくなる時、それを阻止せんと英雄、ヘラクレスが来る。こちらの、『魑魅魍魎が跋扈し、エーテルが乱用される世界』にな」

「だけどアイツにとっちゃ「たかだか試練の一つだ」ッ…」

「試練一つで世界を…向こうの世界を守り、此方の世界を滅ぼすのが、英雄なんだろうよ」


 コレもまた、良く知っている物言いだった。

 幾度となく、戦って来たんだろうと、察するに余りある。

 確かに、源二の若い頃なら、現実世界が、核の危機に晒され、一番騒がしかった頃だとも思って。


「とはいえ、ココ30年近くは出てこなかったんだがな。世相はこんな山奥の田舎にも影響を及ぼすもんだ」

「その影響は世界の命運の中心なんじゃねぇのかよ…」

「ああ、だから丈一、お前はワシの代行をしっかり果たしてくれたよ。ありがとうな。どうにか回復する目処は立った。ヘラクレスはワシがやる」

「!んなっ…じゃあ俺はじいちゃんが治るまでの繋っ…………ぎ」

「……」


 見た事の無い祖父の目。

 適当で能天気な何時もの源二からは想像もつかない、此処から先は、お前が出る場所ではないという意思の目が、丈一の心を刺す。

 決して、共に戦おう等と思うなという、宣告の意が籠った。


「最初に説明したら、俺の事だからヘラクレスと戦えるまで鍛えて、桜子巻き込んで、無理に共闘して、じいちゃんの足引っ張って……死ぬって。思ってたからの、説明不足か」

「丈一は、何時も察しが良くて助かるぞ」

「鎧と斧と……桜子の変身は、それ以外の奴の露払い用か」

「お前達なら、そこ迄は必ず届くと信じとったからな」

「ッ!………あぁ」


 信じてるのも、嘘じゃない顔。

 だけどそれ以上は無理なのも、確定している顔。


「丈一、お前はまだ若い。運命を受け入れても、囚われてはならん。今は無理でも、必ずヤツを倒せる時が来る」

「何だよ珍しくまともな説教とか…じいちゃんに似合わないだろ。つか……それを思うなら桜子をもう少し引き止めてやりゃ良かったじゃねぇか」

「それは…な」

「?」


 孫の事とは逆に、何故か口澱む目の前の白髪の年寄りが一人。

 諭す様な眼差しから、悲哀染みたモノに変わるのを、丈一見過ごさなかった。





つづく

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