再び自宅療養② 散歩編 二月中旬
自宅療養二週目後半から、目の症状はだいぶ良くなった。複視もほぼなく、瞼も開いてきていた。
まだ少し違和感はありつつも、視界に関しては日常生活をなんとか送れるレベルには戻ってきたのである。
近場まで久々に運転できた時は本当に嬉しかった。意味もなくウロウロしつつ、コンビニに寄ってコーヒーを買った。そんな日常のなんてことない事にとても幸せを感じた。
そんなこんなで、次週からは普通に出勤予定になっていた為、鈍った身体のリハビリも兼ねてとにかく色んな場所へ散歩をした。
運動公園や、神社、近場のちょっとした観光スポットへ赴きひたすら歩く。
周りは老人達や家族連ればかりだったので、三十程の微妙な歳の男が一人で散歩をしているのは中々の場違い感はあった。
でも、"死ぬよりマシだろ"という謎の吹っ切れた感があったので何でもできた。
女性やカップルが集まるスポットでも、一人で入場料を払い素敵な夜景とか見に行った。
完璧に不審者である。彼女欲しい。
それはさておき、ひたすら歩いていても身体にガタがくることはなかった。すぐに疲れてしまうこともないし、息切れや、ましてや手足が動かなくなってしまうこともない。
この頃は、重症筋無力なんて心配していたけれど、ほぼないだろと思っていた。
だって、身体はこんなに元気なのだから。
ただし、口が動かない症状は変わらず。
目に関してはよくなってきてはいるけれど、とにかく瞼が重たかった。
瞼が重たいというか……こちらもまた表現しづらいのだが、皆さん極限まで眠くなると自然に瞼が閉じてきてしまうことがあると思う。
そのギリギリの状態が続き、開き続けるのが困難。それでも無理して開け続けていると、今度は閉じるのもツラくなる。
まばたきがうまく出来なくなり、しっかり閉じきらない。結果、目が痛くなったり周りの筋肉がピクピクし出す。
治りつつも、複視や下垂と違った症状が出始めていた。
そして、次週より仕事へと復帰するのだが、仕事をするにあたってこの目の症状が一番厄介になってくるのであった。
◇◇◇
あ、全然関係ないんですけどお花とか全然興味なかったのに散歩しまくるにつれてめちゃくちゃ好きになりました。花言葉も面白いし。
病気にかかると目の前に広がる世界が変わるといいますが、本当ですね。
今まで"恥ずかしい"とか"勇気が出ない"という理由でやってこなかったことが沢山ありました。
でも、死ぬよりマシって考えるだけで割となんでもできます。身体動く内に、やりたいことは片っ端からやりたいです。
本当に最期を迎える時に、"もうやり尽くしたからいいや"と思えるような生き方をしたいものですね。
来週には再入院、手術へと向かいます。
ちょっくら、行ってくらぁ!
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