18枚目 タンポポの合唱
世間はG.Wですが、自分は月、火と仕事であります。仕事があるのは、ありがたい。でも、遊びたい時はある。まだまだ不安な日常ですが、それでも楽しい毎日を送りたいですね。今回載せる写真も、ゴールデンウィーク前に撮った一枚です。
時間は昼間、休日の土曜日。風が強い日でしたが、気温の方はポカポカでした。太陽の日差しに当てられて、あらゆる草木が「キラリ」と光っている。光の当たり具合で、影が出来ている物もありましたが。その殆どは、初夏の空気を纏っていました。
僕は鞄の中にカメラを入れて、いつもの撮影場所に行きました。いつもの撮影場所には、美しい緑が広がっています。春の気配は残していますが、その表面には初夏が、初夏の奥には夏が潜んでいました。出掛ける時に服装を間違えたら、汗が吹き出しそうな温度です。
実際は風のお陰で、あまり暑くはありませんでしたが。それでも無風だったら、汗だくになっていたでしょう。それだけ暖かい休日でした。
僕は鞄の中からカメラを出して、カメラの獲物を探し始めました。頭上の木を見上げたり、地面の草花を見おろしたり。それらをぐるりと見渡しては、「これだ」と言う被写体を探しつづける。そんな作業を黙々とつづけたわけです。
それが別に苦だったわけではありませんが、カメラのファインダーを覗かないと、何となく寂しい感じはしました。ファインダーから見える景色は、「人間の目で見る世界」とは少し違います。四角い枠の中に自分の好きな風景を切りとったような、そんな感覚を覚えます。
そこに「カシャ」と言うシャッター音が加わると、「記録」の芸術を作っているような気分になります。これは、「情報」ではない。自分の見た、「芸術である」と。そんな気持ちを抱かせるんですね。今回撮った写真もまた、そんな気持ちを抱かせた一枚でした(写真は、下のURLからも見られます)。
https://kakuyomu.jp/users/azybcxdvewg/news/16817330656578756869
草地の上に花開く、タンポポ。タンポポは一本だけではなく、いくつものタンポポが咲いていました。太陽の方に花びらを向け、その光を浴びつづける姿。やがてはそれが白くなり、自然の風に命を飛ばす姿。
タンポポは人間の身近にあって、「その自然性をとても表している花だ」と思います。風の変化に自分も変わっていく花。日本には春夏秋冬、色とりどりの四季がありますが、「そのどれもが美しく、味わいがある物だ」と思います。
タンポポは、それを渡っていく花。四季の変化に色々と流される現代ですが、それらの変化を楽しんで、「タンポポのような力強くも、美しい人生を送りたい」と思います。今回も本エッセイを読んで頂き、本当にありがとうございました。
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