16話 青空に咲く
青の中に伸びる、黄色。黄色い花には、命の希望や力強さを感じます。それを見ているだけで、自分の気持ちが昂ぶるような。そんな雰囲気が感じられます。今回載せる写真の被写体にもまた、その気配が感じられました(写真は、下のURLからも見られます)。
https://kakuyomu.jp/users/azybcxdvewg/news/16817330655548491633
春の日差しが暖かい、休日。日々のストレス発散から散歩に勤しんでいた僕は、13枚目から15枚目の時と同じく、ニュートラルな気持ちで町の中を歩いていました。町の中には(前のエッセイでも書きましたが)様々な物があり、同じ風景でも、その中に僅かな変化が見られます。
前までは開いていた店が閉まり、反対に新しい店が開いている。道路側からしんと静まりかえった店の中を見ると、そこにかつてあった人の気配、声、足音などが聞えてきそうです。
そして、次の瞬間には無い。窓越しから見る、お店の残り物が見えるだけです。それが何とも寂しいですが、そこから郊外に出ると、その雰囲気が消えて、自然特有の空気が現われます。
自然の空気は、おいしい。様々な匂いが折りかさなって、その不思議な匂いを嗅がせてくれます。それが、とても嬉しい。カメラを持つ手にも、妙な高揚感を覚えます。だから、シャッターを押したくなる。少しでも気に入った物を撮りたくなる。
そうして撮った一枚が、今回の一枚です。
斜面の上に咲いていた花、太陽の日差しに光る黄色。最初は「花を見おろす形で撮ろう」と思いましたが、「花の立体感を出そう」と思いなおして、下から花を見上げる構図に変えました。
構図に使ったのは、万能の三分割構図。上方向の効果を強めるため、写真も縦構図を選びました。光の当たり方は、やや逆光(半逆光)です。花の黄色に立体感が出る、光の当たり方です。それを活かした状態で、何枚かの写真を撮りました。
写真は「一発で良い物が撮れる」とは限らないので、気に入った一枚が撮れるまでは、何回も撮影をつづけます。そして、気に入った一枚を撮っておく。写真は現像を前提とするRawモードで撮り、専用のアプリでRaw現像を行いました(いつもの流れですね)。
現像は写真上達に必要な作業らしく、カメラ内の設定でJPEGにするよりも、更に自由なRaw現像の方が、写真の出来が良くなるようです。実際、Rawの方が好きな画になりますし。ここ一年くらいはずっと、Rawで撮っています。
が、パソコンがAdobe対応の画面でないのが残念。それでも良い性能ですが。今度は、Adobe対応のモニター購入を目指して、頑張りたいと思います。今回も最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました(^_^)
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