11枚目 つぼみ

 春の主役、桜。桜の花は見ているだけで楽しいですが、そのツボミを見るのもまた楽しいです。これから花開くツボミ、季節の始まりを告げるツボミ。町の中を歩いていると、その光景がよく見られます。


 あと、どれくらいで咲くだろう。一週間後だろうか? 二週間後だろうか? 落ち着かない天気が続く毎日ですが、桜のツボミを見ていると、その期待がどんどん膨れていきます。桜はやっぱり、春の華。


 川の水面を流れる花弁はもちろん、春風に舞う花びらも良い。花粉症に悩まされる景色でもありますが、冬の厳しさから解きはなたれる春は、「様々な光がある季節だ」と思います。雪の中に隠れていた地面が顔を出す、氷で覆われていた水面が溶ける。そこに様々な虫や鳥、動物達が息づく。


 本当に命の出発点です。そこから始まって、夏、秋、冬と、季節が巡っていきますが。「春」は、「その第一章」と言えるでしょう。第一章の前には大体、序章がある。今回の被写体であるツボミは、その序章にあたります(写真は、下のURLからも見られます)。


https://kakuyomu.jp/users/azybcxdvewg/news/16817330654919273910


 撮影したのは9枚目や10枚目と同じ頃ですが、番外編のイラスト公開があったので、今日の公開に変えました。撮影場所は、9枚目と10枚目と大体同じところです。使ったカメラはEOS90D、使用レンズは例のズームレンズです。普段は35㎜(フルサイズ換算で、大体50㎜)の画角で撮っていますが、今回は80㎜以上の望遠側で撮りました。


 望遠で撮ると、余計な背景が省けます。写真は「引き算」が基本、動画は「足し算」が基本(らしい)ので、余計な背景が省きやすい望遠レンズは、広角レンズよりも撮りやすく(写真の引き算がしやすいです)、また人間の視野角に近い50㎜と比べて、より独特な表現を作りやすくなります。


 特に野鳥の撮影などは、望遠レンズで撮るのが定石であるらしく、背景のボケぐらいも相まって、野鳥の撮影にはバズーカ砲のようなカメラが捕まれますが、僕に「それ」を買う資金はありません(涙)。


 レンズにも様々な種類がありますが、その値段も多種多様。中には、カメラ本体よりも高いレンズもあります。中でも望遠レンズは、結構お高め。桜の写真でよく見られる被写体の背景がふわりとした写真は、それを使っている場合が多いかも知れません。


 写真の品質にどれだけこだわれるか? 趣味に打ちこむのも良いですが、程々の範囲で楽しめれば良いと思います。今回も最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました(^_^)

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