9枚目 妖精の視点
春は、足下からやって来る。桜のような華やかさはなくても、地面の上を彩ってくれる。彼等もまた、春の主役です。その空気を作ってくれる主役。それを撮るには、ローポディションからの撮影が一番です。自分の足取りに合わせて、地面の上をゆっくりと眺める。そうして、足下の春を探して行くのです。これが、なかなかに面白い。
僕は撮影の練習として、町の公園や広場によく行きます。公園の中には様々な物が置かれていますし、広場の中にも華やかな物が隠れています。子供達の走りまわるグラウンド、恋人(リア充めぇええ!)達の座るブランコ、サラリーマンの座るベンチだけが主役ではありません。彼等がはしゃいでいる場所、何かを考えている地面の下にも、そう言う主役が隠れています。
カメラを持つと、そう言う主役を探したくなる。特に足下は、不思議とファンタジーの宝庫です。「妖精の視点」から見れば、面白い物が見えてくる(かも知れない)。今回撮った一枚も、そんな感覚からきた(かも知れない)一枚です。写真は、下のURLからも見られます(EOS90Dを使用)。
https://kakuyomu.jp/users/azybcxdvewg/news/16817330654348666876
被写体の前にしゃがんで、それにカメラを近づける。カメラの設定は、F値をいじれるAvモードです。カメラメーカーの明記にもよりますが、カメラには撮影時の設定が変えられて、写真のボケなどをいじりたい場合は(Canonなどは、Avモード。SONYなどは、Aモード)Avモード、シャッタースピードなどをいじりたい場合は(Canonなどは、Tvモード。SONYなどは、Sモード)Tvモード、自分ですべての設定を決めたい場合は、Mモードを使います。
これらはカメラの本体に付いているダイアルで変えられ、「カメラの露出(写真の明るさを決めます。露出を下げると暗い写真、上げると明るい写真になります)だけは自分で決めて下さい。それ以外は、カメラの側で考えます」と言うPモード、それすらもしなくていいオートモードなどもあります。
ですが、大体はAvモードの撮影です。Tvモードは渓流などの撮影、被写体の速い動き、夜景で車のライドが残す線のような光を撮る時に使う物で、大体はAvモードかMモードで撮る事が多いですね。
僕は手動操作がまだ覚束ないので、基本はAvモードで撮っています。今回撮った写真も、そのモードで撮った一枚。太陽光が被写体に対して逆光気味、また立体的な感じになる撮り方を意識しました。それが上手く行っているかは微妙ですが、自分としては「良い感じに撮れた」と思っています。
写真に正解はない。「正解に近い物はある」と思いますが、写真の基本をできるだけ忘れず、「今よりも良い写真が撮れるように頑張りたい」と思います。今回も最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました(^_^)
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