作戦会議

「早速作戦会議だ」

 睦月むつきはホワイトボードの前に立ち、如月きさらぎは彼と対面になる形で座る。ボードには「作戦会議」と汚い字で書かれている

「はいはーい」

 手を左右に揺らしだるげに如月が手を挙げた。

「はい如月君」

「先輩、まず見た目どうにかしましょ?話はそれからですよ」

「見た目?なんで?俺って結構よくない?」

 勿論、皮肉を込めた冗談のつもりだ。

「確かに、そこそこ顔が良くて腹立ちますけど、髪型がダサすぎます」

 如月は俺の髪を指して言った。

「今度、私が通っている美容院に連れていきます」

「それは、ありがたい」

「じゃあ予約しておきますね!四千円あれば足りると思います」

 如月は自分の携帯を取り出し操作し、予約を取ってくれた。

「じゃあ明日の放課後一緒に行きましょ‼」

 早速過ぎないか?

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