1日の付き合いと10年の恋
SEIRYU SIMA
第1話
俺の名前は小野山 龍馬高校生だ。
俺は同じクラスの鈴木 藍ちゃんに片思いをしている。「なぁなぁ龍馬って好きな人
いる?」友達に聞かれた「まぁ~いない事
はないかな!」近くにいた藍ちゃんに聞こ
えるくらいの声で言った。でも俺の視力は0.2ととても目が悪かったから、はっきりではないけどこっちを見てる感じがした。授業の前の挨拶の時も、何となく見てる気がしたから、少しカッコつけて言ってみた友達が、小さい声でクスクスと笑いを堪えてるのが
聞えた。帰りのチャイムが鳴って皆席を立ち
帰って行っていた。俺の家は学校から近くて
3分もあれば帰れたが、それは高校生の俺にはかなり辛かったバスや電車だったらナンパでもできたけど、家が近いのも嫌なものだ、そう思いながもう家のそばまで着いていた
立ち止まってため息をついてまた歩こうと
した時に後からタッタッタと小走りをする
音がし、また近所の子供かなと思って振り
返ると最初に見えたのがスッと細長い足が
見え、顔を上げと俺の好きな藍ちゃんの顔が見えた。俺の心の中はバクバクして興奮していた「鈴木さんどうしたの?」そう聞くと
恥ずかしそうにしてカバンをおろした。
なんでか知らないけど俺もカバンをおろした「えっと、その、小野山さんの事が好き
です!!付き合ってください」そう言われて
俺も「実は俺もずっと好きでした」と答えたそして藍ちゃんと付き合える事になった。
次の日早速藍ちゃんとデートに行った。
お弁当は藍ちゃんの手作りでとっても美味し
かった。デートが終わって家に付いた時
電話が鳴った「もしもし」「あ、龍馬くん
突然で悪いけど別れて」ショックだった。
次の日学校に行くと友達が「どうだった?」「良かったね」と口々に言った
「別れたよ!」と怒鳴った。7年立った今、
俺は教師になっていた。ある日友達から、
同窓会をするんだけど参加しい?、とLINEが来た。正直行きたくなかったけど、友達に
会いたかったから同窓会に参加する事に
した。店に着くのが遅くなってしまい空い
てる席は鈴木さんの隣の席だった。気まずいけど隣に座った「小野山さん」隣の席から
声がした「あ、鈴木さん?」「高校の時別れたの覚えてる?」覚えてる覚えてる。口にはしなかったけど、心の中で言った。「うん
覚えてるよ」「前の日デートに行ったとき
小野山さん野球と教師になれる高校に誘われてるって言ってたよね」「うん言ったど?」「もし付き合ってたらその高校じゃなくて
私と同じ地元の高校に行くって言ってたからそしたら小野山さんの夢がなくなるって思って別れたの。それを知ってほしかったけ」
そう言って店を出て行った。最後に話せて
よかったと、心から思った。これが唯一の
恋愛話だった
1日の付き合いと10年の恋 SEIRYU SIMA @rupan3sei
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