第6話
梅雨の時期に、2つのニュースが世界を駆け巡った。
一つ目のニュースは、前に話した世界1位の人が死んでしまったのだ。
死因はモンスターとの戦闘だ。
誰にも見つかることがなく1年の間ずっとモンスターが溜まっていったダンジョンがあった。
ダンジョンの中では蠱毒のようなことが行われ、強いモンスターのみが残り、ダンジョンが現れてから1年が経った日に一番強いモンスターがダンジョンから出てきたのだ。
そのモンスターには誰も太刀打ちできず、世界1位の人がそのモンスターを倒すために派遣されたのだが、そのモンスターはあまりにも強く、相打ちという形でしか倒すことができなかったそうだ。
世界中の人が彼の死を悼んだが、世界にはまだ未発見のダンジョンがあると証明されたため、ダンジョンが現れてから2度目のダンジョン捜索が行われた。
二つ目のニュースはその捜索の結果だ。
捜索の結果、始まってから1週間で20個のダンジョンが、1か月が過ぎる頃には日本だけでも大小100個以上のダンジョンが発見された。
しかし、すべてのダンジョンが生まれてから1年が経っていたわけではなく、ほとんどのダンジョンは最近生まれたもののようだ。
見つかったダンジョンの中には家のガレージほどの広さしかないダンジョンもあり、大量のダンジョン攻略者が生まれたのだ。
しかし、多くの人が自分の力を見ることができるようになり、能力値の低さ、高さによるいじめも発生して、世間では問題になっていた。
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