第4話
冬になった。
僕の右腕は完全に黒い石のように変化し、左足も足首から膝の辺りまでが腕と同じように変化した。
しかし、腕も足も少しトゲトゲがついていたので、服と靴を調整しなければいけなかった。
そして、またもやニュースがあった。
あるダンジョンからモンスターがダンジョン外に出て一般人がモンスターたちに襲われた。
ダンジョンから出てきた理由は様々な意見が出たが、そのダンジョンにはここ2ヶ月ほどは冒険者は入らず、モンスターが狩られることがなかったから溢れて来たのだろうと結論付けられた。
これを受けて、協会は1ヶ月の間に冒険者が入らなかったダンジョンに冒険者を派遣してモンスターが溢れるのを防ぐことにした。
この頃、僕も冒険者の中でもかなり上位の実力になっていたので、ダンジョンへの派遣は僕にも回ってくることになった。
しかし、僕は学生であるため派遣されるのは休日のみで、夏休みのような長期の休暇でもない限り近くのダンジョンへの派遣だけになるそうだ。
そしてある休日、僕はあるダンジョンを攻略した。
ダンジョンの入り口から最奥までは他のダンジョンに比べて短く、出てくるモンスターも少なめであったために1日で攻略することができた。
そして自分の能力値とスキルを見ることができるようになり、手や足が石になっている原因のスキルを見つけた。
スキルの名前は文字化けをしていて読めなかったが、内容としては「体を少しずつ再生成し、最も適した形にする」みたいなことが書いてあった。
これからもこの体は強くなれるのだと思い、僕は未来が楽しみになった。
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