第10話「同志」
シャムキ「ブラフマァ~、俺たちの上に立つ資格ねぇよお前~」
ブラフマー「…あ?」
ネイチェル「ちょっとシャムキ、何わけのわからないこと言ってるの?倒れたブラフマーちゃんいっしょに運んで看病しましょう!」
シャムキ「お前、弱すぎるわ~、そんな奴の下にいる俺たち大罪者は~、なめられて終わるぞ?」
ネイチェル「ちょっと!喧嘩はしないの!」
ブラフマー「黙れオカマ」
ネイチェル「にゃひぃん!」
ブラフマー「シャムキ、お前の言う通り俺はまだまだ弱い。だが、俺は俺だ、俺が配下にしたいって思ったら意地でもする。俺が神だと言ったら神だ」
シャムキ「…強欲だなぁ~お前。グリードといい酒飲めると思うぞぉ~」
ブラフマー「強欲(アヴァリティア)のグリードか。あいつも最近自分行動で見てねぇな」
ネイチェル「強欲だからねぇ」
ブラフマー「それより、ガキを…」
アーロット「ユリネならアジトに連れ帰ったよ」
ブラフマー「変態!」
アーロット「はは、よしてくれよ。誉め言葉は」
ブラフマー「それより、アジトってどういうことだ?お前が助けたのか?」
アーロット「まぁそんなところ。オーヴェルも散ったよ」
ブラフマー「クソ眼鏡!俺の獲物を横取りしやがって」
アーロット「まぁそういうなよ。帰ってパーティーでもするかい?」
ブラフマー「一人でやってろ。俺は風に当たってくる」
去るブラフマー
アーロット「十分当たってると思うが…まぁいいだろう。君たちはパーティーどうだい?」
ネイチェル「え?本当にするの?」
そして約半年が経ち…
ザ・オール世界バトル「ラグナロク」当日
場変
今年は100年に一度光るか光らないかと言われている「神秘の光」が光り、ラグナロクの優勝景品となった
そのため参加者の数はいつもの数倍!
ちなみに年に一度のこの大会、神秘の光以外の優勝賞品は大金だ
制限はあるが優勝者には希望の金額を授与される
司会者「それではみなさぁん!!さぁっそく始めましょう!!ザ・オール世界バトル「ラグナロク」!!第1予選は迷宮輪舞!!」
客席が盛り上がっている
司会者「今年は神秘の光もあります!!参加者もすんごい数!!チームもすんごい数!!1日じゃ絶対終わらないので今回来てくださったお客様も参加者も、ホテルを用意してありますので終了後ゆっくり休んでください!!」
客たち「ワーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
オメガ「おぉ盛り上がってんな!」
ノヴァ「んなことより、参加メンバーの最終確認いいのか?」
オメガ「俺、サモン、ノヴァ、姫、4人だ!」
姫「なんで僕まで…」
サモン「姫ちゃん強いからね」
姫「ルミカちゃんが羨ましい!僕も客席でオメガ君を応援したいのに!」
サモン「オメガだけなのね…」
そして第1予選が終わり第2予選へ…
司会者「行きますよぉ!!第2予選1回戦目はぁ!!チームOYN VSチーム水雷岩!!」
場変
?「…」
ブラフマー「よぉ、お前も来てるとはなぁ」
?「誰だお前」
ブラフマー「おいおい、久しぶりとはいえ、親友の顔を忘れんのかよ?」
?「…ッ!グランツェ!!」
ブラフマー「その名で呼ぶな。久しぶりだなタツヤ、転校してからどうだ?」
タツヤ「…」
変凶取のタツヤ
ブラフマー「おいおい、無視かよ。これでも親友…」
タツヤ「俺に何の用だ?」
ブラフマー「久々に顔合わせてぇ、じゃ理由にならねぇか?」
タツヤ「…今だから言うが、俺はお前が一番苦手だった。何を考えてるかわからないところが特にな」
ブラフマー「知ってたさ。お前、距離置こうと必死だったもんなw」
タツヤ「…」
刀を抜くタツヤ
タツヤ「もう一度問う、俺に何の用だ?ブラフマー」
ブラフマー「面貸せや、ここで話す内容じゃねぇ」
場変
オメガ「ハァ…ハァ…」
ヤマ「強くなったね、オメガ」
オメガ「お前もな」
ノヴァ「あいつ!本当にオメガの元親友かよ!容赦なさすぎだろ!」
シグマ「馬鹿かお前」
ノヴァ「あ?」
シグマ「親友だとかそんなの関係ねぇんだよ。俺もあいつの親友だからわかる。親友だから手が止まるとか加減するなんてのはお子様のやることだ!親友だからこそ全力で戦うんだ!」
ノヴァ「…」
場変
ブラフマー「タツヤ、俺の元に来い」
タツヤ「断る」
ブラフマー「そうか…なら死ね」
?「元気そうだな、グランツェ」
ブラフマー「あ?…ほほぉ、お前も来てたのか。サタン・オルガーナ」
サタン「それはこちらのセリフだ。お前は大会には興味ないと思ってたが…」
ブラフマー「興味ないねぇ。神秘の光もどうでもいい」
サタン「…」
ブラフマー「暇つぶしだ」
サタン「嘘だな」
ブラフマー「あ?」
サタン「なぜタツヤを誘った?」
ブラフマー「俺は別にお前でもいいんだぜ?」
サタン「答えろ!」
タツヤ「…」
ブラフマー「…俺たちは今、戦力を集めてる」
タツヤ「俺たち?」
ブラフマー「名前くらいは聞いたことあんだろ?ジェノサイド、それが俺の今のチームだ」
タツヤ「なに?!」
サタン「ブラックリストのチームか」
ブラフマー「なんでジェノサイドがブラックリストに載ってるか知ってるかぁ?トップ3がやべぇからだ。自身の祖父、父を殺して実験の手柄を横取りしたアーロット・カルメ・レッサリーナ、政府に乗り込み絶対聖書を盗み見たシャルウィン、そして10歳で実の両親を殺した俺」
サタン「実験のためなら手段を選ばない狂人…」
タツヤ「政府の総隊長しか触れてはならないあの絶対聖書に触れたやつがいたのか!」
ブラフマー「まぁ得られた情報は知れたもんだがな。最高の集団だろ?これがジェノサイドがブラックリストに載る理由だ」
タツヤ「十分すぎる功績だな」
ブラフマー「どうも。その俺たちが、この大会終了後、戦争を起こす!」
二人「ッ!!」
ブラフマー「今年は神秘の光がある。どいつもこいつも世界中から全力でそれを奪いに参加する。するとどうなる?全員疲れてくたくた、そんな弱ってるときに欲しいものを奪いに戦争を引き起こしたら…勝率は1%でもこっちに傾く」
タツヤ「お前!何を企んでる!!」
向かうタツヤ
タツヤ「ッ!!」
金縛りにあうタツヤ
タツヤ「体が…」
ブラフマー「そう焦んな。俺はお前らだから話してやってんだ。俺の同志だからなぁ」
タツヤ「く!ふざけるな!!」
サタン「一つ聞かせろ。お前らは何を狙っている?」
ブラフマー「神秘の光だ」
サタン「なら参加して勝てばいいだろ」
ブラフマー「ごもっともだ。だが参加しなくても手に入る方法があるとしたら?」
サタン「?」
ブラフマー「神秘の光を強制的に光らせる装置がある。もうわかるな?これが戦争を起こす理由だと」
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