第9話「神と悪魔の血筋の真実」
オーヴェル「僕はアーサー王の護衛軍、そしてアーサー王出身のアースイ国の№1学者だった」
ブラフマー「てめぇの過去話なんか興味ねぇんだよ」
オーヴェル「まぁそういうな」
ブラフマー「あ?ながなが下らねぇ話聞かされる身にもなれよ。てめぇがアーサーとかいうやつの偉い幹部だろうが、そこの国の誰よりもすごい科学者だろうが、てめぇが俺の癇に障ったことには変わりねぇ。それだけで十分なんだよ。てめぇをぶっ潰す理由なんざなぁ」
向かうブラフマー
ブラフマー「お前ごときに使いたくなかったが仕方ねぇ。神の力、見せてやるよ」
オーヴェル「君は頭の固いバカのようだ。前に言わなかったかい?神の血筋は君ではない」
ガシャン
オーヴェル機械砕ける
ブラフマー「おら!」
ガシャァン!
オーヴェル「教えてあげるよ。神の血筋は…ロイヤル・オメガ・レジェンド、悪魔の血筋はサタン・オルガーナという子だ」
ブラフマー「ッ!!」
オーヴェル「現実を受け入れたかい?それともまだ…くだらない理想を語るか?」
ブラフマー「…」(オメガ、サタン…)
オーヴェル「どうした?顔が暗いぞ?」
ブラフマー「言ったろうが、神の力見せてやるって。ゴッドソウル!」
ブラフマーの背に右左3翼ずつの羽が現れる
オーヴェル「そ、それは!!神の血筋の証!!」
ブラフマー「…」
オーヴェル「と言いたいところだが、知ってるよ?創造の見せかけだ!」
ブラフマー「てめぇがあの変態眼鏡に負ける理由がよくわかる」
オーヴェル「なに?」
ブラフマー「お前は今、俺の能力を無効化してるんだぜ?創造で作ったものだと思うか?」
オーヴェル「ッ!!!ま、まさか、本当に…」
ブラフマー「とりあえず、泣かす」
向かうブラフマー
オーヴェル「く!!」(なぜだ?!何が起きているんだ?!なぜ奴にゴッドソウルが?!装置もちゃんと起動してる!能力は封じてある!じゃぁなぜ!!…)
ブラフマー「ゼロブレイク」
周りにいるすべてのオーヴェル機が砕ける
ブラフマー「…」
口から血を流すブラフマー
ブラフマー「少し力使っただけでこれか、早くものにしねぇとな」
場変
オーヴェル「…」
深く考え込んでいるオーヴェル
オーヴェル「ラ・ゴーラの故障はあり得ない、奴の能力が進化したなんてもっとない…」
ピーーーーーーーー
死者をよみがえらせる装置、完成
オーヴェル「どういう…ッ!!まてよ!!」
~回想~
オーヴェル「君の能力は知らないが、封じさせてもらった!」
ブラフマー「こいつ…」
オーヴェル「見てくれぇ!!すごいだろぉ?僕の寿命の半分を使って生み出した最高の装置!ラ・ゴーラ!!」
ブラフマー「それだけじゃねぇだろ?」
オーヴェル「ん?」
ブラフマー「この世には神の力を持つ人間と悪魔の力を持つ人間が一人ずついると政府から公言されてる。そしてその神の力は俺だ。人の能力や装置は神や悪魔には効かない。お前、その装置にどんな小細工をした?」
~回想終了~
オーヴェル「なぜあの時、僕のラ・ゴーラが寿命だけの代償じゃないと分かった?!なぜ神の血筋と悪魔の血筋の話をした?!まさか奴は本当に…本当に神の血筋なのか?!!いや、僕は確かに調べた、ロイヤル・オメガ・レジェンドが神の血筋であることを!そしてそこから彼のいとこサタン・オルガーナをたどり、悪魔の血筋も判明した!100パーセントだ!間違いなどない!神の血筋はロイヤル・オメガ・レジェンドだ!!じゃぁ奴は、奴はなんなのだ!!!」
ドーーーーーーーーーーーーーン!!!
オーヴェルの研究所が半壊する
オーヴェル「な、なんだ?!」
アーロット「教えてあげようか?」
オーヴェル「き、貴様はぁ!!!!!!!!」
アーロット「やぁ、僕のファン1号君」
オーヴェル「く!誰がファンだ!!!」
アーロット「ブラフマー・エルティック。彼は神の血筋、ではないよ」
オーヴェル「は?」
アーロット「正確には、半神の血筋だ」
オーヴェル「意味が分からん…」
アーロット「そうかい?難しかったか君には」
オーヴェル「…半分人間だとでも言いたいのか?」
アーロット「いや、それは神の血筋だろ?神の血筋ってなんで生まれたか知ってるかい?」
オーヴェル「…」
アーロット「1万年前、神魔戦争でそれぞれの長が死んだ。神側のゼウス、悪魔側のサターン、彼らは転生しては失敗を繰り返してさまよってる。失敗したものは死ぬ、でもある時、2人だけ失敗したのに生き残った者がいた」
オーヴェル「それがブラフマー!!」
アーロット「正解、そして成功者がオメガ君とサタン君、神と悪魔の長は転生に成功し近々自身の肉体をこの世に具現化させるだろう。そうなったら…再来するよ、神魔戦争が!」
嬉しそうなアーロット
アーロット「ふふふふ」
オーヴェル「き、貴様!なぜそこまで知っている!!どこで情報を!!!…」
アーロット「君も科学者だろ?過去に行きたいとか思わなかったのかい?」
オーヴェル「ッ!!!すべて見たというのか?!!そんな長い月日を!!!」
アーロット「科学者というのは、常に好奇心に踊らされて生きていくものなのさ。ということで、死者をよみがえらせる装置、僕がもらっていくね」
オーヴェル「ふ、ふざけるなぁああああああああ!!!!!」
アーロット「はいおしまい」
ブシャァアアアアア!!!
血しぶきが飛ぶ
オーヴェル「が!!!」
アーロット「科学者ってのはね、怒りで目の前が見えなくなったら価値はないのさ。君、失敗作だよ」
オーヴェル「ッ!!!」(僕が…失敗作?!…)
目がかすむ…
失敗作と言われてなんでこんなに胸が痛む?
自然と怒りはない
ただ…
ユリネを見るオーヴェル
オーヴェル(アーサー…)
オーヴェル、死す
アーロット「あっけないね。君が能力を封じる装置を使っていればもう少し長生きできたのに。ま、それでも僕は上の対策があったけどね」
ユリネ「…」←気絶中
アーロット「しかし、ブラフマーも変わってきてるねぇ。この子の何に必死なのか僕にはわからないよ」
場変
ブラフマー「…チッ、研究所どこだ。クソ!」
ネイチェル「ブラフマーちゃんみっけ!!あら?なんかボロボロじゃない?どうしたの?イケメンが台無し…いや、ボロボロも素敵!」
ブラフマー「おいクソオカマ、ガキを…」
倒れるブラフマー
ネイチェル「ブラフマーちゃん?!疲れちゃったのかしら?」
?「そうじゃねぇ~かぁ~」
ネイチェル「あら、シャムキ!いるなら声かけなさいよ」
暴食(グーラ)のシャムキ現る
シャムキ「ずっと見てたぞぉ~ブラフマァ~。お前、俺たちのリーダーの資格ねぇわ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます