第5話「素質」
ホムラ「ふむふむなるほど…お兄さんの能力はコピー能力!カメレオンか何かだね?」
ブラフマー「コピーじゃねぇよタコ。それの上位互換だ!」
ホムラ「上位互換?コピーの上位互換て何だろう…」
ブラフマー「一生悩んでろ!」
向かうブラフマー
ホムラ「ん~…」
ブラフマー「次はてめぇだ!」
バルス「…」
ホムラ「わかんないや!でもこれだけはわかる。今のじゃ何のダメージにもなってないよ?」
ブラフマーの背後にぶっ飛ばされたはずのビートが構えている
ビート「…」
ド
殴り飛ばされるブラフマー
ホムラ「7人の伝説者(レジェンズ)をなめちゃいけないよ。特にビートは攻撃力もタフさもあって厄介な敵だ。君はどう対処する?」
ブラフマー「対処はもうした」
ホムラ「?」
ブラフマー「よく見ろよ」
ビートの両腕が無くなっている
ホムラ「いつの間に…」
ブラフマー「そいつだけじゃねぇぜ」
ホムラ「ッ!」
いつの間にか横真っ二つにされて倒れているアルバロとバルス
ブラフマー「気づかなかったか?お前一回死んでるぞ?」
ホムラ「…コピーの上位互換か…満更でもなさそうだね。そしてそれが何か知りたくなった」
ブラフマー「教えねぇよバーカ」
ホムラ「拷問して吐かす!」
向かうホムラ
ブラフマー「頭悪いなお前、普通能力が未知の奴に突っ込まねぇぞ」
ホムラ「ッ!!!」
ホムラの左腕が吹き飛ぶ
ブラフマー「ふ」
ビートを殴り、粉々にする
ブラフマー「んで、てめぇも退場だこら」
ホムラ「フヒ」
シュ
ブラフマーの頬が少し切れる
ブラフマー(速度が上がった!)
ホムラ「殺し屋に入るには条件があってね、そのうちの一つ、殺人鬼。こいつを開花できない奴はその場で殺される。殺し屋になるか殺されるか…そんな二択嫌だよねぇ。でも俺は殺し屋になることを夢見てた。だって…俺にはその素質があると自負してたから」
爪が伸び、目や口を大きく見開き、相手への殺意を全開でむき出す
殺人鬼!
ホムラ「俺の久々の獲物…狩りの時間だ!」
ブラフマー「能力じゃねぇのか…基礎身体がたけぇのな。だがやっぱり馬鹿だ」
ホムラ「?」
ブラフマー「古いんだよ。今は能力バトルの時代だぜ」
ザシュ!
ホムラの右手を吹き飛ばす
ブラフマー「終わりだ」
ホムラ「…ヒヒ」
ブシャァアアア!!
ブラフマーから血しぶき
ブラフマー「あ?!」
ホムラ「殺し屋は常に死ぬ気で獲物を殺す。たかが腕の一本や二本消したくらいで余裕こきすぎでしょあんた」
ブラフマー「ッ!」
ホムラ「はい退場」
ザシュン!
真っ二つにされたブラフマー
ホムラ「殺人鬼は何で暗殺を捨てて殺意向き出して向かうか分かるかい?速過ぎるゆえの暗殺。速度が10倍以上上がるのさ。だから後ろからなんてしなくていいし、殺意を全開にしてもいい。速さですべてを補ってる」
強引に両腕をくっつけるホムラ
ホムラ「うん、あの変態、天才科学者からもらった治癒薬、すごいね!こんなこと本当にできるか疑ってたけど…」
ブラフマー「ゴチャゴチャ喋るやつだなぁ」
ホムラ「ッ!!!」
ブラフマー「独り言は終わったか?」
ホムラ「あれ?…確かに手ごたえはあった…」
ブラフマー「何の手ごたえだ?お前がしくじる手ごたえか?」
ザシュン!
また真っ二つにする
ホムラ「あんたを殺した手ごたえだよ」
ブラフマー「そんなのどこにあんだ?」
ホムラ「な!!」
ブラフマー「…」
ザシュン!
ホムラ「ふ!」
ザシュン
ホムラ「ふ!」
ザシュン
ホムラ「ふん!!」
ザシュン
ホムラ「く!!」
ザシュシュシュシュシュ
ホムラ「…あぁうぜぇ」
ブラフマー「手ごたえはあったか?クソガキ」
ホムラ「あんたも似たような年だろ」
ザシュン!
何度も真っ二つにし、殺しては甦る
ホムラ「…能力か」
ブラフマー「…」
ホムラ「あぁ~あ!参った、俺の負けだ」
ブラフマー「あ?」
ホムラ「あんたの能力教えてよ」
ブラフマー「教えねぇよ馬鹿が」
ホムラ「じゃぁどうやったら教えてくれる?」
ブラフマー「教えねぇって言ってんだろうが。頭沸いてんじゃねぇのか」
ホムラ「うん、殺し屋だからね」
ブラフマー「…とりあえず消えろ」
ホムラ「消えない。俺はあんたのチームに入るよ」
ブラフマー「あぁ?」
ホムラ「あんたのチームに入って力になってやる」
ブラフマー「いらねぇし、雑魚の手なんかあってもなくても同じだろうが」
ホムラ「でもあんたの顔に傷をつけたの、俺が初めてじゃない?」
ブラフマー「…んでそんなことわかる?」
ホムラ「だって、すごいキレイな顔してる!生まれてほとんど顔に傷がない!壊したくなるよ」
ブラフマー「やってみろクズが!俺は行くぞ」
ホムラ「待って!冗談さ!あんたのキレイな顔に傷つけた俺だ、内心では認めてるんじゃない?」
ブラフマー「…はぁ~、いつからめんどくさいやつに絡まれる体質になっちまった?」
ホムラ「なんなら殺し屋辞めてきてもいいよ」
ブラフマー「わぁったうるせぇなぁ。チームに入れてやる」
ホムラ「さっすが!話が分かる」
ブラフマー「とりあえずてめぇからは聞きてぇことがある」
ホムラ「ん?」
ブラフマー「オーヴェルのクソ野郎はどこだ?」
場変
オーヴェルの研究所
ドーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
研究所が爆発する
ホムラ「ずいぶん豪快なノックだね」
ブラフマー「ノックじゃねぇ、デリバリーだ」
ホムラ「ハハ!あんた面白いね!気に入っちゃった!」
ブラフマー「おい、奴がいねぇぞ」
ホムラ「だろうね」
ブラフマー「何のつもりだ?俺をだましたのか?」
ホムラ「違う違う!ここが博士の研究所、それは間違いない。だけど博士の事だから俺に盗聴器をつけてたか監視カメラで見張ってたかして、俺があんたに寝返ったのを知った瞬間別のアジトに消えたんだと思う」
ブラフマー「別のアジトはどこだ?」
ホムラ「知らない。俺が知ってるのはここだけ」
ブラフマー「チッ、使えねぇ」
ホムラ「まぁそう言うなよ、たぶん何か手に入るって」
ブラフマー「当てずっぽうでやってんじゃねぇぞこら。俺は帰る」
ホムラ「ほら!これはどう?って…いない?」
場変
新オーヴェルの研究所
オーヴェル「…カムロ君、ホムラ君は裏切ったよ」
カムロ「まさかとは思ったが、あのバカ」
オーヴェル「惜しいねぇ、殺し屋№3が離れるのは」
カムロ「いや、まだわかりませんよ。あいつは殺し屋一気まぐれな男だ。気分を変えて奴らを抹殺し戻ってくることもあり得る」
オーヴェル「よくそんなジョーカー的存在を殺し屋は雇ってるねぇ」
カムロ「あいつには素質がある。数年後には俺をも超える可能性がありますから」
オーヴェル「ほぉ、№2にそこまで言わせるとはねぇ」
カムロ「ホムラ…」
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