第13話 特別作戦編2

僕等はモスクワ市内の潜伏場所にて日が完全に暮れて暗闇になるのを待っていた。

「ゼロ様、そろそろ行きましょうか?」

「そうだな。クレムリンに向かう。我々が直接入る訳にはいかん。まずは6班にドローンをクレムリンに向けて飛ばさせよ。」

「はっ、無線で連絡しておきます。すでに彼らもモスクワ市内にいるのでかなりの確率でクレムリンに行けるでしょう。ウクライナ国内から飛ばすより近いですし。」

「うむ」

「ゼロ様、6班より報告です。ぶじどろーんをクレムリン上空に飛ばしました。このまま突っ込ませて良いですか。」

「何個飛ばした?」

「10個です。1人一個。しかし予備もあります。」

「では7個を防空兵器破壊に使用してい、3個を突っ込ませろ。」

「はっ。ドローン攻撃は無事行われた。我々に出発する。他班にも連絡を送っておけ。」

「はっ」

僕等は拠点を出発すると密かにクレムリンの中まで行った。服装と裏路地を歩いていたため明かりが殆どなくて見えなかったのもあって無事にクレムリン近くまで誰にも気付けれずいけた。そしたらそこにある秘密の脱出経路の中に入った。これらはおそらく万が一の時(爆撃などを受けるなど)に密かに行けるように用意されたものだろう。我々はそれを発見した。そして地下通路を密かに歩いていく。そうすると地下室恐らくシェルターに到着した。そのまま上に上がった。そしてそこには誰もロシア官僚や兵士がいないのを確認して静かに歩いていく。足音を立てると危険だ。そして大統領執務室までもう少しというところまで来た。そこには明らかに人々が大騒ぎしているような状況だった。恐らく2班や3班などの他の班がやってきた。彼らは陽動で完全武装をしているから状況としては我々より戦いやすい。ソシエ我々はスーツ姿で歩いている。そこにマスクとサングラス、そしてポケットやベルトのところには隠れているが多くの銃がある。また耳にはイヤホンをつけている。人は音楽を聴いていると思っているだろうが実は無線だ。この格好は少し怪しいが完全な戦闘服よりは怪しまれずらい。そこへまた人がやってきた。僕等は密かに道をゆづって遂には大統領執務室の扉の前まで来た。人がどこにもいないのを確認すると2人の兵士の急所を打って中に入る。彼らは死んでいなくて気絶しただけのはずだ。少し心苦しいが相手は一般市民ではない為仕方ない。ロシア軍兵士は我々の敵だ。そしてここで倒さないと我々が危険だ。


「いくぞ」

僕は執務室の扉を開けた。

我々本隊は執務室までやってきた。ただしそこには補佐官らしき人が1人いるだけだった。

「止まれ、ここから先は大統領閣下のいる場所だ。見たことがないしそんな怪しいやつは通せん。」

僕は銃を出した。

「今すぐ道を開けろ。さもなければ撃つ。」

「ここから先は通さない。」

僕はそっと近づくと急所を打って気絶させた。

「リク、見張っておけ。いくぞ。」

「はっ」

我々は隣の部屋へと進んでいく。





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る