第11話 緊急事態編2

僕は軍の上層部との会議を終わらせてコサックの中でも一定の階級を持つ人間を特別会議室に呼び寄せた。

「隊長閣下これで全員です。」

「左様か。セクご苦労。セクも座るがいい。これより我々が今回の戦争において取る行動を申し渡す。」

「はい!」

「セク、オデッサの方には動くなとの連絡をしろ。戦場では何があるかわからない為、戦闘がすぐにできる体制にはしておけ。後特攻小隊も詰め所に戦闘準備態勢で集めてくれ」

「はっ」

セクは恐らく隣の部屋に行って特別な暗号回線に繋げてオデッサに連絡したようだ。

「絶対に今から言うことは他言するな。敵にバレたら我々が死ぬ可能性が格段に上がる。まず、一部、そうだな僕と特攻小隊はモスクワに行き、クレムリンに襲撃する。そして第一中隊はレウトウロシア軍基地に侵入してなるべく多くの航空機やミサイルの破壊、並びに弾薬などの破壊をせよ。その他にもあるモスクワ近郊のロシア軍の基地に弾薬や航空機、ミサイル後ヘリを標的として破壊工作を行え。後第11特殊小隊、12特殊小隊はそれに参加しないで国防省本部の攻撃をしろ。場合によっては占拠してもいいが、ドローン攻撃で脅す程度にしておけ。第二中隊はベルゴロドにて同じことを。第三中隊はヴォロネジにてせよ。第四中隊は待機だ。この基地を守備せよ。そして我々は明日移動し、明日の夜から明後日にかけて攻撃をかける。その後退却する。顔や国名は絶対にバレないように、後はいつも通りだ。では各々部下に指示を伝えよ。解散。副隊長はここに待機だ。」

「はっ」

僕はそういうと会議室を出て特攻小隊の詰め場に向かった。これから指示を下す。そしてともにモスクワ侵入の準備を開始する。今回の作戦で1番きついのは我々のクレムリン侵入だ。ただしこの最精鋭のコサックでも精鋭の特攻小隊だったら出来るだろう。それに僕自ら指揮をとって進めていく。恐らく何個かの班に分かれての行動だ。

「ゼロ隊長閣下、戦況は?」

「最新の戦況はわからぬがウクライナ軍は少しドンバスでは押されている。とはいえどベラルーシは我等についているからな。」

「左様ですか。トワ、戦況に話はこれにして我々の仕事だ。」

「はっ敬礼」

全隊員60名が敬礼した。

「我々はクレムリンに入ってロシア大統領を拘束する。もし相手が戦争を止めることに同意して命令を出したら解放、もし止めずに続けようとしたら始末しろ。我々は班に分かれる。僕は第一班とともに行動する。各班はそれぞれ違うところから侵入して緊急の指示がない限りロシア大統領執務室にて集合だ。」

「了解。出立はいつでしょうか?」

「明日だ。今日は一様休息しとけ。明日のうちにロシアに入ってモスクワまで行く。その後、夜に侵入する。」

「はっ。明日の準備のために用意します。」

「朝3時に基地を出発する。2時半に正門前に集合せよ。」

「はっ。」

「解散」

「了解。隊長閣下からの言葉を聞いたか?明日の朝2時半に出られるように全ての準備を今日整えてから寝ろ。遠征中に何かあるのは困る。わかっているな。もしくたびれたりしたら研修隊員に戻す。そのようなものは特攻隊員に相応しくない。」

「「「「「「了解」」」」」」





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