第4章 まとめると
つまるところ、この話は「ラノベの定義とかいう二十年以上終わらない話に首を突っ込むくらいなら、『ラノベは絵に頼った小説である』と定義しちゃって、かかわるのやめにしようぜ」という『提案』である。
そしてもちろんこれもあくまで筆者の持論でしかないので、ここからはこの定義がいかに正しいかを語らせていただくこととする。
まず、『絵に頼った』と言われ、人は何を思うだろうか。
頼った、という言葉のとらえ方にもよるが、自分のニュアンスとしては、
『文章で表現していない部分を絵が明確に補完している』ということを指している。
では『補完している』とは具体的にどういうことかというと、要は
『ラノベの挿絵に描かれた人物、あるいは世界が、文章で描写された範囲の表現を超えて魅力的』
ということに尽きる。
つまり、
『明らかに文章に書かれていない情報から登場人物・作品世界の絵が生まれ、それがさも小説で描かれた通りかのような錯覚を起こす小説』
がラノベということだ。
少々言葉が悪く見えるが一切貶める意思はなく、単純に、イラストレーターのインスピレーションが偉大で、それが挿絵になっているだけである。
繰り返すが小説としての良し悪しではなくラノベの定義しか語っていないので、そこはとらえ方を間違えないでほしい。
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