第3章 本題・特に文句の出なさそうなラノベの定義

 では早速本題に入るとして、いきなり言ってしまえば、ラノベ(ライトノベル)とは、


「絵に頼った小説」


 これに尽きる。

 そして自分はひとつ前の章で『このしょうもない議論から一抜けできる』と書いたが、それはどういうことかというと、

『自分の中でこう定義して、納得しておけば、少なくとも『ラノベの定義とは』ということがらが気になったとき、すぐに落ち着くことができる』ということだ。

 ではなぜ落ち着く必要があるかというと、シンプルにこの議論がガチで不毛だからである。

 ウィキを始めとしてあらゆるところが明確に『ラノベとは何ぞや』という言葉を定義できておらず、少なくとも自分が観測しただけでこの議論が20年以上続いているのだから、断言してもいいが、この議論は永遠に終わらない。

 だったらそんなもんにとらわれるよりは、今ここに定義した


「ラノベとは絵に頼った小説である」


 と、決めたことにしてしまって、余計な議論に付き合う不毛を避けたらどうだ、という話である。

 もちろん語らせたい人には語らせておけばいいし、語りたければ語ればいいが、繰り返すがこの話は二十年以上結論が出ておらず、解決の兆しもなければ終息の気配もない。

 それに付き合っても、二十年以上堆積した議論の地層の一部になるだけだろう。さすがにそれは人生がもったいないだろう、と自分は思うのだ。

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